地域に根ざした保育サービスを展開
1991年の設立以来、保育所や一時預かりなどの保育事業と学童クラブ・児童館、ピアノ教室など幅広く事業を展開する株式会社アソシエ・インターナショナル。施設のほとんどが東京都目黒区・港区・品川区に位置しており、地域に密着した保育事業をおこなっているのが特徴です。

月の平均残業時間は4.5時間、施設長でも月20時間ほどとプライベートとの両立ができるほか、年間休日日数は122日(2022年時点)、有休消化率は85%と高い実績です。「東京ライフ・ワーク・バランス認定企業」や子育てサポート企業に認められる「くるみん認定」などを受けており、働きやすい環境が整っています。
数ある施設のなかから今回取材したのは、目黒区にある宮前小学校内学童保育クラブです。


同施設で働く放課後児童支援員兼施設長である湯山さんと、本社で各施設への支援をおこなう北畠さんに、アソシエで働く魅力と業務内容について聞きました。
話を聞いた人
放課後児童支援員 施設長 湯山温子さん
中学校の音楽教諭として勤務したのち、結婚のため退職。子育てが落ち着いたころ嘱託職員として学童クラブに入職し、10年間勤務。その後正職員として転職したのち2019年に株式会社アソシエ・インターナショナルに入社。
児童子育て支援部 部長 北畠健也さん
学童指導員として8年間勤務したのち、全国区で保育事業を展開する企業に転職し施設長を経験。その後、別の保育事業会社でスーパーバイザーを勤め、2018年に株式会社アソシエ・インターナショナルに入社。
職員を大切にする姿勢と人柄に惹かれ入社

──湯山さんがアソシエに転職されたきっかけと決め手を教えてください。
教員免許が活かせることや育児と両立できることから、前職も学童で働いていました。ただ、事業規模が拡大するにつれて会社が現場のことを考えてくれているのか疑問に感じ、前職にいていいのだろうかと不安があったんです。
もっと現場の声が反映される職場を……と探していたところアソシエに出会いました。面接で社長の暖かい人柄と、利用者だけでなく職員を大切にする姿勢に感銘を受け転職を決めました。前職での経験から現場の職員がいきいきと働けることの大切さを実感していたので、ここなら叶いそうだと思いました。
あと前職で同僚だった北畠さんが、先にアソシエに転職していたことも大きかったです。何より、「人のために」を一番に考えて仕事をする方だったのでまた一緒に働きたいと思い、私も応募しました。
──会社の考えと人に惹かれたのですね。現在北畠さんは児童子育て支援部の部長としてどのように関わっていますか?
20施設ほどの学童クラブや保育施設のバックアップをおこなっています。区や学校の方針に沿った運営が求められるため、対応方法を一緒に考えたり職員の相談ごとに応じたりしています。
子どもを最優先に、現場で考えて行動できる

──入職後は研修やOJTを経て現場に立つのでしょうか?
入職時期にもよりますが、放課後児童支援員の場合ある程度経験がある人が多いので、最初から現場に入って慣れてもらうことが多いですね。
私の場合、4月1日入社だったことと、前職でも施設長を経験していたため入社初日から業務に入っていました。一年の中で学童クラブが最も忙しく大変なのが4月ですから。保育園や幼稚園を卒園して不安を抱える子どもたちや親御さんに、少しでも安心してもらうことが何より最優先です。
──現在はどのような業務をおこなっているのでしょうか?
小学校内にある学童クラブと、併設されているらんらんひろば*2施設のマネジメント業務と現場業務をおこなっています。
具体的には、職員のシフト作成や業務の振り分けと指導です。あと、区営ならではの業務として区の子育て支援課との連携や、学校側との情報共有も挙げられます。
自治体の窓口とは感染症や緊急時の対応確認が、学校側とは子どもたちの様子や行事予定の共有などがありますね。小学校内に学童クラブがあるので、子どもたちの下校後などに、廊下で先生方に声をかけられるなどコミュニケーションが取りやすいのも良い点です。
──現場とマネジメント業務ではどちらの比重が大きいのでしょうか?
子どもに関わる業務が最優先なので、マネジメント業務だけという日はありません。9時ごろに出社して清掃もしますし、そのあと子どもたちの降所時間の確認やおやつの個数と成分の確認を必ず複数名でおこなうなど、職員と同じ業務を分担しておこなっています。
らんらんひろばの職員が足りない日は私が入ることもありますよ。

──アソシエで働いてみて、前職の学童クラブとの違いは感じましたか?
なんといっても正職員の多さに驚きました。アソシエの学童クラブでは1施設あたり常勤職員が平均5名、非常勤のパートさんが平均6名と充実しているのは珍しいと思います。
常勤職員は毎日朝から顔を合わせるので、黙っていてもお互いのことがわかるようになります(笑)。信頼できるチームづくりがしやすく、いまではアイコンタクトでの連携もできるようになりました。何より、毎日同じ顔ぶれが出勤しているので子どもたちに安心してもらえます。
──子どもや保護者にとっても同じ人が見てくれるというのはメリットですね。支援方針は本部が決めているのでしょうか?
本部として施設長の相談にのったりアドバイスをしたりすることはありますが、上から指示することはないですね。施設長や職員には明確な根拠をもとに、自分で判断する力を身につけてもらい、自立していってもらいたいと思っています。
現場に裁量権があるのはアソシエならではだと実感しています。細かいことも一つひとつ職員同士で確認しつつ、子どもたちにどう対応すべきか考えて行動しています。
職員は年齢も経歴もバラバラなので、それぞれの得手不得手を見極めて業務を割り振ったり補ったりしています。最初、人前に出るのも苦手と話していた職員も業務に慣れてくると堂々と話していて、私はその姿を見るのが嬉しくてたまらないんです。
放課後児童支援員の仕事は、得るものが本当に多い仕事です。子どもたちの安全を常に気にかけているので、危機管理能力やコミュニケーション力、状況判断力が知らず知らずのうちに身につきます。
いつも施設長には「施設の存在意義を果たすために皆さんのお仕事をしてください」と伝えているんです。学童クラブの存在意義とは、子どもたちを安全な環境で預かり、子どもにも親御さんにも安心してもらう場として機能することだと思っています。
施設長は「存在意義を果たす」ために動いてくれていますね。
でも、悩んだら北畠さんにすぐ相談していますけどね(笑)。現場を尊重しつつ困ったときには施設まで来てくれたり一緒に考えてくれたりするので心強いです。
私も学童指導員として働いたことがあり、施設長も経験しました。本社側と施設側のコミュニケーションで何が良くて何がいけないか身をもって理解しています。現場を知っているからこそ職員に寄り添った支援ができているのではないかなと思っています。
すぐに結果は出なくても、子どもたちには伝わっている

──仕事をするうえで心がけていることはありますか?
放課後児童支援員は主に子どもたち=人に接する仕事なので、日頃評価されることはほとんどありません。また、自分の行動が果たして正解だったかどうかすぐにはわからないこともあります。ですから、一緒に働く職員には些細なことであっても「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えるようにしています。
そして、職員が悩んだり迷ったりしていると感じたら、子どもたちのいないときに話を聞く時間を設けています。職員が笑顔で働くことは子どもたちの笑顔につながるので。
放課後児童支援員の仕事は、やればすぐ結果につながる(売り上げが出るなど)という性質のものではありません。その瞬間に結果は返ってこないけれど、子どもたちの人生に何かを与えられる仕事だと思っています。
私が学童指導員をしていたころに関わった子どもに駅で15年ぶりに偶然出会ったことがありました。その子は20歳を過ぎていて、「学童の仕事に魅力を感じて、将来は学童の先生になるために勉強しています」と話してくれたことがありました。
「だいぶ昔のことなのに、自分の姿がこの子の将来に影響を与えていたのかな」と実感した出来事でした。

──最後に、アソシエを牽引するおふたりの展望を聞かせてください。
子どもたちにも職員にとっても「行けば安心できる場」にしたいですね。
子どもたちだって行きたくない日もあれば、嫌なこともあります。私だってそんな日もあります(笑)。毎日楽しく過ごすのは難しいと思うんです。でも、行ってしまえばそれなりに良かったと思ってもらえる、緩々ほんわかとした場所をつくりたいですね。
私も小学生のとき学童に行っていましたが、実を言うと学童嫌いでした(笑)。でも、いまの子どもたちの心の中にある学童は、「素を出せる場所」という存在で、学童の職員に気を遣わず本音で話し、気持ちを受け止めてもらえることできる“大好きな場所”となっているように感じます。
このことからも、子どもたちから求められていると実感することも多い仕事です。子どもや保護者、社会のために働きたいという気持ちがある人にとってはやりがいを感じると思いますね。
子どもたちと信頼関係が築けて笑顔になってくれたときは、本当にやりがいを感じます。これからも笑顔で働く自分たちの姿を見せて、信頼できる大人として子どもたちに「生きる力」を伝えていきたいです。
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