「おもいっきり」の本当の意味とは?ニチイキッズが掲げる保育理念の深さ

全国に350ヶ所以上の保育施設を運営するニチイキッズでは、保育理念に「おもいっきり遊ぶ。おもいっきり学ぶ。」を掲げています。現場で働く保育士に話を聞くと、この理念の持つ奥深さが伺えました。【PR】株式会社ニチイ学館

「おもいっきり」の本当の意味とは?ニチイキッズが掲げる保育理念の深さ

目次

子どもたちの「おもいっきり」を支える保育園

ニチイキッズは、医療・介護・保育事業をおこなう株式会社ニチイ学館が運営する保育園です。「おもいっきり遊ぶ。おもいっきり学ぶ。」を保育理念に掲げ、全国47都道府県で350ヶ所以上の保育施設を運営しています(2025年2月時点)。

ニチイキッズの様子

ニチイキッズではこの理念のもと、「おもいっきり給食」を実践しています。三大アレルギー原因食材の牛乳・卵・小麦を使わず、アレルギーのある子どももみんなと同じ給食を楽しめるよう工夫しています。

また、英語コミュニケーション、リトミック、STEAM教育を導入することで「おもいっきり学ぶ」環境を整えています。

*Science(科学)、 Technology(技術)、 Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)を横断して学び、創造性や論理的思考力を育む学習
ニチイキッズかみいけぶくろ保育園

今回訪れた「ニチイキッズかみいけぶくろ保育園」(東京都豊島区)は、0歳児から5歳児クラスまで定員70名の認可保育園です。ここで働く園長先生と保育士に、ニチイキッズが掲げる理念に込められた願いと、働く魅力について伺いました。

話を聞いた人

園長 Fさん

園長 Fさん

2006年入社。 前職で勤務していた愛媛県松山市内の公立保育園がニチイ学館に運営を委託したことから同社に所属。その後、東京に転勤し、4つの保育園で園長を経験。休日は演劇鑑賞や美術館を巡り、保育に活かしている。

 

幼児リーダーIさん

幼児リーダー Iさん

2023年入社。新卒で幼稚園に就職し、その後ニチイキッズに転職。弟の世話や家庭での預かり保育の経験から幼稚園教諭、保育士を志す。趣味は食べることと寝ること、そして体を動かすこと。

ニチイキッズで働くそれぞれの経緯

インタビューにこたえる先生たち

──F先生はもともと四国の公立保育園で働いていて、運営母体がニチイ学館に変わったと伺いました。公立と民間では保育内容にどのような違いがありますか?

Fさん:民間企業の運営になったことで、保育の進め方に柔軟性が生まれました。公立保育園では、「いつまでに何をするか」といったスケジュールが細かく決められていましたが、ニチイキッズでは、子どもたちの成長や園の状況に合わせて保育の内容を調整できます。

また、保育士が「どのような保育をしたいか」を考え、実践できるのも違いの一つです。子どもたちや地域の特色に合わせた保育ができるのは魅力的だと感じます。

──同じニチイキッズでも、園ごとに特色があるんですね。

Fさん:園ごとに子どもたちの雰囲気や保育士の個性が違うので、それぞれに特色が生まれます。一方で、保育理念やユニフォーム、給食の献立、保育業務マニュアルなどは全国共通です。私自身も四国から東京に異動したとき、基本的な方針が統一されていたおかげでスムーズに働き始めることができました。

──I先生は幼稚園教諭から保育士へキャリアチェンジしたと伺っています。まずは幼稚園の先生を目指したきっかけを教えてください。

Iさん:弟がいることと、母が家庭福祉員をしていたので、自宅で子どもを預かっていたことが影響しています。その経験が、幼児教育の仕事を目指すきっかけになったと思います。

──とてもにぎやかな家庭だったんでしょうね! では、幼稚園からニチイキッズへ転職したのはなぜですか?

Iさん:幼稚園では4年間働きました。保育士資格も持っていたので、乳児保育も経験してみたいという気持ちが強くなり、転職を決意しました。

──転職活動中はさまざまな求人情報を見比べたと思います。ニチイキッズへの入社の決め手は覚えていますか?

Iさん:自宅から近い園もいくつか見学しましたが、ニチイキッズが一番自分に合っていると感じました。園内の明るい雰囲気が印象的でしたし、先生方がとても優しく話しかけてくださって。子どもたちも笑顔でのびのびと過ごしていて「ここで働きたいな」と思いました。

かみいけぶくろ保育園の園庭
かみいけぶくろ保育園は施設の中心に園庭があり、どの部屋にも自然光が差し込む

一人ひとり違う「おもいっきり」の形

──保育理念「おもいっきり遊ぶ。おもいっきり学ぶ。」を知ったとき、最初にどんな印象を持ちましたか?

Iさん:いろんなことに挑戦できて、さまざまな経験ができる環境を指しているのかな、と思いました。子どもたちが全力で遊ぶことで満足感を得られるのはもちろん、保護者の方にとっても「どんなふうに成長していくのか」という期待感が持てる、とても良い理念だなと感じました。

Fさん:子どもたちにとっては、何事にも元気いっぱいに取り組める環境という印象でしたし、保育者にとっては、保育の計画が立てやすい理念だなと感じました。

でも、ニチイキッズで働くうちに、「おもいっきり」という言葉の意味がさらに深いものだと気づいたんです。それは、必ずしも「元気いっぱい遊ぶ」ことだけを指しているわけではない、ということ。たとえば、静かに本を読む時間や、一人でじっくりと遊ぶ時間も、子どもにとっての「おもいっきり」なんですよね。そうした時間が充実していることで、子どもたちの気持ちが満たされ、心の成長にもつながるんです。

ニチイキッズは全国に350以上の施設がありますが、それぞれの園で「おもいっきり」の形が少しずつ違うのもおもしろいですね。私はよく、ほかの園の写真を見ながら「この園ではどんな『おもいっきり』を大切にしているんだろう?」と想像するんです(笑)。

インタビューにこたえるF先生

──「おもいっきり」には、遊び方や過ごし方の多様性があるんですね。では、実際の保育のなかでは、どのような「おもいっきり」を実践しているのでしょうか?

Iさん:みんなで制作活動に取り組む機会を大切にしています。各家庭からお菓子の空き箱などを集めて、自由にものづくりを楽しんでいるんです。自分のアイデアを形にするだけでなく「こうしたらもっと良くなるかも!」と、お互いにアドバイスし合うこともあります。作ったものを抱えて「先生、見てー!」と駆け寄ってくる姿を見ると、おもいっきり楽しんでいるなと感じますね。

人形劇の発表会に向けて人形を作ったときも、子どもたちの発想力には驚かされました。「このキャラクターにはどんな色が合うかな?」「耳を付けたらもっとかわいい!」と、話し合いながら仕上げていくんです。

子どもたちが話し合って作った赤ずきんちゃんの人形
子どもたちが話し合って作った赤ずきんちゃんの人形

Iさん:演劇のストーリー展開も子どもたちが考えるんですよ。桃太郎を題材にしたときに「ケンカはしたくないから、鬼ヶ島に行って鬼と仲良くなろう!」という意見が出たので、子どもたちの発想を活かした桃太郎ができあがりました。

こうした経験をとおして、ものづくりの工程や手順を学び、発想力を伸ばしながら、「ものを大切にする心」も育んでいます。「おもいっきり遊ぶ」ことが、結果的に「おもいっきり学ぶ」ことにつながっているのを実感しますね。

──子どもたちが主体的に考えているんですね。

Fさん:制作や発表の過程で、子ども同士の意見がぶつかることもあります。トラブルが生じたときにどう解決するかも、成長につながる大切な学びですよね。私たちは年齢に応じて適切なタイミングで介入するようにしていますが、自分たちで解決できたときは「上手に話し合えたね!」としっかり褒めてあげるようにしています。こうして自然と「小さな社会」が生まれ、子どもたちは互いに学び合いながら成長していきます。

やりがいを感じながらキャリアアップできる環境

インタビューにこたえるI先生

──関わりの中で社会性や規律を学び取っているのは大変興味深いです。では次に、実際の業務内容や働くメリットについて掘り下げていきます。I先生は現在、幼児クラスリーダーとのことですが、具体的にはどのような役割なのでしょうか?

Iさん:私は5歳児クラスの担任をしながら、3、4歳児クラスの担任をサポートするリーダーを担当しています。幼児クラス全体を見渡しながら、先生同士が連携しやすいように調整したり、必要に応じてクラスに入ったりしています。

──担任をしながら橋渡し役を担っているんですね。勤務はシフト制ですか?

Iさん:ええ、ニチイキッズかみいけぶくろ保育園は完全週休二日制で、土曜日も開園しています。土曜日に出勤した場合は、平日にお休みをいただきます。勤務時間は早番(7:00〜16:00)と遅番(10:15〜17:15)に分かれていて、先生たちが効率良く動けるようにシフトが組まれています。

希望休がある場合は、園長先生や主任に相談して調整してもらっています。連休を取ることもできるので、プライベートの予定も立てやすいですね。

──では、残業はありますか?

Fさん:基本的には定時に上がれるようにしていますが、運動会や発表会などの大きな行事の前は準備が必要なため、多少残業が発生することもあります。でも、ニチイキッズでは残業代は1分単位で支給されるので、その点は安心できる環境です。

Iさん:繁忙期でも、事前にスケジュールを立てて準備を進めることで、できるだけ定時に退勤するようにしています。行事の準備などでどうしても残業が必要な日はありますが、計画的に進めることで、無駄な残業を減らすよう工夫をしています。

──残業も作業の進め方次第なんですね。次に制度について教えていただきたいです。

Fさん:現在、かみいけぶくろ保育園には21名の保育士が在籍していますが、そのうち11名が宿舎借り上げ制度を利用しています。なので、比較的園の近くに住んでいる先生が多く、通勤の負担が軽減されていますし、電車の遅延や天候不良時にもスムーズに出勤できる人が増えました。

Iさん:休暇制度も充実していて、年次有給休暇のほかに、夏季休暇や子の看護休暇などもあります。育児をしながら働く先生にとって、休暇制度がしっかりしているのは魅力だと聞きますね。個人的にはユニフォームが支給されるのもうれしいポイントです(笑)。

ニチイキッズ 福利厚生の一部

──ブランクがある人や保育経験の浅い人に対するサポート制度はありますか?

Fさん:新しく入社した方には、先輩保育士がついてしっかりとサポートをするOJT制度を整えていますし、経験年数に応じたスキルアップ研修制度もあるので、より成長したい人にとって良い環境だと思います。

また、ニチイキッズでは、経験やスキルに応じて昇給できる「キャリアアップ制度」があります。従業員の等級を分け、年に1回、昇級にチャレンジできる機会があるんです。現在の取り組みを申告し、面接などを通じて評価される仕組みで、スキルや実績が評価されやすいと感じています。

──評価がしっかりと反映されるんですね。では、キャリアアップする保育士に共通するポイントはありますか?

Fさん:やはり、自分のことや園児だけでなく、一緒に働く職員にまで広く目を向けられることが大切だと思います。視野を広く持つことで、さまざまなことに気づき、より良い考えが生まれます。

また、おもいっきり楽しみながら保育をすることも重要ですね。楽しんでいる先生は、子どもたちとの関わり方が自然と豊かになり、保育計画を立てるのも上手な方が多いです。

保育士たちが主体的に運営できる園を目指して

インタビューにこたえる先生たち

──F先生は、I先生の成長をどのように見ていますか?

Fさん:何か新しいことに挑戦しようとしているときや提案があるときは、なんとなく足音でわかるようになりました(笑)。それだけ行動力があるということですね。

ただ、新しいことに挑戦するなかでは、まだできないことや試行錯誤が必要な場面もあります。私は、そういったときに「目標を達成するために必要な努力」を伝え続けることが大切だと思っています。現場での経験を重ねながら成長していく姿を見守っていきたいです。

──I先生はニチイキッズで勤務してきて、成長を実感することはありますか?

Iさん:そうですね……これまで2年間、年長組の担任を担当して、1年目は達成が難しかったことも多かったのですが、園長先生や先輩方のアドバイスを受けながら少しずつ実現できるようになりました。

例えば、運動会では大縄跳びに挑戦するために2ヶ月間練習したり、音楽会では鍵盤ハーモニカで難しい曲に取り組んだり。どちらもおもいっきり取り組み、子どもたちの成長を目の当たりにして、私自身も成長を実感しました。

そう思えたのは、先生同士が支え合う文化があるからだ思います。行事の準備や練習のとき、周りの先生がサポートしてくれるんです。そして、子どもたちが何かをやり遂げたときは、先生同士でも「すごいね!」と声をかけ合います。そうすると、「次はこうしてみよう!」と、先生も子どもも前向きな気持ちになれるんですよね。

Fさん:保育士にとって、「子どもたちに自信を持たせ、達成感を感じてもらうこと」はとても大切です。運動会や地域のイベントで、子どもたちの成長を見た保護者や地域の方々から褒めてもらうことで、子どもたちの自信や意欲がさらに高まります。

実は、子どもたちの成長を喜ぶ先生たちの姿を見るのが、私の楽しみでもあります。

──先生方がおもいっきり取り組むことが、子どもたちの成長ややりがいにつながるんだと改めて感じました。では、I先生は今後どんな保育士を目指していきたいですか?

Iさん:これまで幼児クラスを担当してきましたが、乳児の保育についてもさらに学び、担任も経験してみたいですね。幅広い年齢の子どもたちをしっかりと見られる保育士になりたいと思っています。

──最後に、F先生はかみいけぶくろ保育園をどのような園にしていきたいですか?

Fさん:「園長がいなくても、先生たちが自分たちで運営できる主体的な園」にしていきたいです。そのために、先生たちが自ら考え、実践できる環境を整えています。

かみいけぶくろ保育園では、毎年テーマを決めて取り組むようにしています。昨年は制作活動に力を入れ、今年は音楽を楽しむことをテーマにしました。先生たちが主体的に考えて実践することで、子どもたちが「おもいっきり」成長できる環境を、これからも育んでいきます。

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※掲載内容・所属・肩書はインタビュー時点のものです

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