認可保育所の利用がパートや求職中も対象に
子育て中の多くの保護者が直面するのが保育所問題。保育所には認可・認可外の2つがあり、認可保育所は国が定めた認可基準をクリアし保育料が比較的安いために人気となっています。ただ、認可保育所はこれまで父母共にフルタイム勤務でなければ入所できないという、厳しい基準が設けられていたため、パートや求職中の方は、子どもを預けることができず、悩んでいる人が多くいました。そこで、政府は子育て支援政策の一つとして2015年度から認可保育所の利用基準を緩和し、パートで働く方や求職中の方も利用対象とすることに決めました。
認可保育所の新基準はパートや求職中の方向け
新たな利用基準では、パートや求職中などどんな働き方をしていても利用できるようになりました。それにともない、利用時間などもより柔軟になっています。これまで、認可保育所はフルタイム勤務の人が前提だったため利用時間は11時間までの一律でしたが、パートや求職中の人を対象とする8時間までの「短時間保育」が設けられました。保護者の就労時間の下限については、月48~64時間の範囲で市区町村が設定します。求職中の場合は、職探しに充てている時間が「就労時間」に当たります。
パートや求職中の方は認可保育所も積極的に活用を!
認可保育所の利用基準変更は、パートなど、多様な働き方をしている方にとって朗報でしょう。求職中も対象になりますので、子供の預け先がないからと求職活動を諦めていた方は、ぜひ新制度を利用して復職を考えてみてください。保育所の不足などまだまだ課題はありますが、子育て中の方々が活躍できるように、国も力を入れて保育環境の充実に取り組んでいます。パートや求職中の方はこれを機に、認可保育所も積極的に活用してみてはいかがでしょうか?