ヒヤリ・ハットの分析は事故防止に繋がる
重大な事故にはならなかったものの、一歩間違えればそれに直結してもおかしくない事例の「ヒヤリ・ハット」。医療介護福祉に携わる方であれば、少なからず経験したことがあるのではないでしょうか?最近では、ヒヤリ・ハットの記録を義務づけている事業所が増えていますが、分析までには至っていないケースも多いようです。しかし、事故防止のために最も大切なのは、ヒヤリ・ハットの事例の分析。事故原因を分析し対策を立てることで、重大な事故を未然に防止することができるのです。
事故を防止するヒヤリ・ハットの分析方法とは
記録したヒヤリ・ハットから事故防止につなげるためには、分析方法が重要です。まずは、ヒヤリ・ハットが「どこで」「誰が」「誰を相手に」「どんな場面で」「どんな内容で」起こったのかをまとめましょう。次に、それらにどのような原因が潜んでいるのか、ヒヤリ・ハットが起こりやすい傾向はあるのかなどを分析していきます。そして分析の結果から再発防止策を立て、実行していきます。これらは誰かに任せるのではなく、医療介護福祉に携わる全ての方が積極的に取り組んでいくことが何より重要です。
ヒヤリ・ハットの分析を共有して事故防止を!
ヒヤリ・ハットは、事業所や業界・職種を超えて共有していくことも重要です。公益財団法人日本医療機能評価機構では、事故の再発防止のために薬局でのヒヤリ・ハットの事例集をまとめて公表しています。すでに起こったヒヤリ・ハットの分析は事故防止のための貴重な情報。事例の検索もできるので、他業界・他業種であっても自分に関連しそうなケースに目を通しておくといいですね。その中に活用できそうな対策があれば、事前に取り入れておくことで、新たなヒヤリ・ハットや事故を防止することもできます。