「子どもの未来のために、子どもの今を支える」グローバルキッズの保育とは
小松崎園長(写真上)は、現在のグローバルキッズ飯田橋園で園長歴11年目となるベテラン保育士。グローバルキッズに入社する前から、幼稚園や保育園などのさまざまな現場を経験しきたそう。しかし、子ども自身が望んでいない英才教育や設定保育、マニュアルでがんじがらめの保育方針を目の当たりにし、保育の在り方への疑問や違和感を感じるようになったと言います。そんな悩みを抱えているときに出会ったのがグローバルキッズの創業者、中正雄一さんであり、グローバルキッズの保育方針に惹かれ入社を決めたと語ります。
ーグローバルキッズに入社したきっかけを教えてください
小松崎園長:
「子どもの気持ちに寄り添えるっていうのがとても良くて。『子ども達の未来のために今を大切にしましょう』っていう会社の方針を聞いて、『あ、これだ!』と思ったんです。子どもがやりたいことを見つけてあげて、それを私たちは助けるだけ。シンプルなんですがとても大事なことだと感じたのが入社のきっかけです。自分がずっとやりたかった保育ができると思い、立ち上げから2年目の年に入社しました。」
ーグローバルキッズという社名だけを聞くと、外国語教育に力を入れている保育園というイメージを持つのですが、実際はどんな想いをもった会社なのでしょうか?
小松崎園長:
「そういう印象をお持ちの方は少なくありません。でも実際、グローバルキッズの“グローバル”には『失敗しても乗り越えられる力を持ち、世界に羽ばたいていける人を育てたい』という意味が込められています。そのために、保育園で過ごす6年間では、子ども達の自主性を大切にしながら、楽しいことや悲しいことといったいろんな体験をできるような環境にしています。」
ーグローバルキッズではどんな想いをもった保育士さんが働いていますか?
小松崎園長:
「子どもの目線で、子どもと一緒に考えていける人が多いと思います。例えば、お散歩中に石があったら『危険だから』ということだけを注意している保育と、『これって何千年前の石だと思う?』と子どもに考えさせる保育とでは全然違いますよね。私たちの園では皆、後者の保育を心がけています。また、子どもに『これはていねいに扱いましょう』ということを“言葉”で教えるのではなく、保育士が大事にしている“行動”を見せることで、子ども達が『あ、あれは大事な物なんだな』と覚えられる、そんな子ども達にとって“行動のモデル”となることも大切にしています。やり方はそれぞれですが、日々学び続け、やりがいをもって働いている人が多いと思います。」
「自分が全部握ろうとしなくていい」小松崎園長のたどり着いた理想の園長像
小松崎園長はグローバルキッズ入社後、今年で園長歴11年目を迎えられます。しかし、初めは園長として自分がやりたい保育に一生懸命だったあまり、周りがついてこないといった苦労も経験されたそうです。今は園長として黒子役に徹し、「みんながいてくれてありがとう」というスタイルで、とにかくまとめることを意識していると話されます。
ー立ち上げの時期はどんな試行錯誤がありましたか?
小松崎園長:
「はじめは、“園長としてこうあるべきだ”というのを決めて仕事を頑張りすぎていたように思います。シフト・行事計画とかの業務は、全部自分で握っていたい、と思っていました。とにかく運営を一番に思っていたので、自分のやり方に合わないと、『なんでついて来ないの?』と思ったり、強く言ってしまうこともありました。」
ー何をきっかけに変わっていったのでしょうか?
小松崎園長:
「スタッフからの一言一言で変わっていきましたね。『園長がいないとやっぱり不安です』とか、『いてくれて良かった』と言ってもらえることだけで嬉しくて。頑張っている姿を見せようとしていたんだけど、そんなに頑張らなくていいんだ、私はいるだけで良かったんだ、というふうに、少しずつ考えが変わっていったんです。また、本社に在籍するエリアマネージャーやグループリーダーがちゃんと私のことを見てくれていて、救ってくれたことも大きいですね。」
ー11年かけてたどり着いた、理想の園長像とはどのような姿だったのでしょうか?
小松崎園長:
「園長がいなくても、スタッフが動いて決められる園というのが、理想の園だと思います。11年経験を積んでやっとたどり着けました。失敗も含めてスタッフの経験になると思うので、現場の主任やリーダーを信頼して任せています。行事の企画も、子どもやスタッフがやりたいと考えていることをくみ取って、様子を見ながら『やってみる?』と声をかけたりしています。例えて言うなら、スタッフも含めてみんな子どもで、私がお母さん役ですかね。全部、お母さんである園長が、責任をもって見守りながら育ててあげる、それが私の役目なんです。」
ーこれからの目標や夢はありますか?
小松崎園長:
「自分の教えたスタッフたちが、同じ園長として園を運営できるようになることです。どんなカラーで園を創り上げていくのか、それを見るのがすごく楽しみです。既存園だとしても、前の園長のやり方に囚われずに、自由に創っていったほうが絶対にいい保育園になるので、ぜひ挑戦してもらいたいですね。」
トラブルは小さな火のうちに消してあげればいい。園長としてスタッフのマネジメントで心掛けていることとは
現場の保育士としても園長としても、色々な思いを乗り越えてきたからこそわかるスタッフの気持ち。常にスタッフの表情を気にかけています。人間関係で悩んでいるときは、園長が間に入って白黒つけるのではなく、当人同士に任せて良い関係に戻せるようにしているそう。「トラブルの始まりは本当に些細なことだから。自分から気づいて小さな火は消してあげればいいんです。」と小松崎園長は言います。
ースタッフの悩みに対して、どのようなケアを心掛けていますか?
小松崎園長:
「悩んでいる人は、笑顔が少なくなったりと、何かしら表情に出ます。何か元気がないなと感じたら、声をかけて、お店に行ったり、お酒を飲んだりして、早めに悩みを聞いてあげる時間を取っていますね。自分の経験から言うと、やりたいことができないのが一番つらいんですよね。その気持ちを我慢して働いているのはよくないので、『なんでも言ってね』って言います。」
ー人間関係のトラブルがあった場合、どのような対応を心掛けていますか?
小松崎園長:
「人間関係の問題って、現場の“報連相”の不具合がきっかけになると思うんです。言ったつもりとか、この間もそうだったとか、いつまでも言っているのは良くないですよ。だって子ども達は動き続けているんですから。だから『未来を見ましょうよ』って言っていますね。相手には伝わってないこともあるということを伝え、紙に書いて伝えてみるという方法を提案してみることも。そこでつまづいているより、もっと視野を広げて、外の色々な世界に目を向けてもらえるようにしてもらいたいんです。もちろん私も忘れることはあるので、その時は『ごめんね、でも言ってね』って声をかけます。園長は、常に勉強しなければいけない人ですからね。」
ー園長として入社前の不安なスタッフにはどのようなケアをしているのでしょうか?
小松崎園長:
「中途入社の方とは入社前に面談をして、何で前の職場を辞めたのかという部分を、一旦クリアにしてあげてから働いてもらうようにしています。人間関係が原因で前職を辞められた場合だと、『この園も同じかもしれない』という疑心暗鬼に陥りがち。そうならないよう、負の感情・不安など取り除いてあげて、『何かあったら絶対守るね』とか『あなたは選ばれた人なんだから、一緒に頑張っていきましょう』って励ましていますね。」
あなたに合う園がきっと見つかるはず。保育という仕事の本質に触れ、輝きながら働いてほしい
保育士の資格を持ちながらも離職している保育士は、保育士全体の約4割という現状。「悩んでいる方も、視野を広げて色々な園を見てみれば、自分に合う保育園もたくさん見つかるということを知ってもらいたい」と熱く語ってくださった小松崎園長。そんな園長と採用担当の佐々木さんから、就職に関するアドバイスをいただきました。
ーどんな保育士の方を求めていますか?
佐々木さん:
「まず、グローバルキッズの理念に共感できる方。素直で成長していきたいという気持ちのある人がいいですよね。グローバルキッズの社風を感じて、ここからまた一歩一歩築いていこうとする意思のある方はとても魅力的に映ります。」
小松崎園長:
「初めて実務を経験する方は、まずは園のやり方に自分で合わせてみる、という謙虚さを備えた方は魅力的ですね。勉強してきたこと、得意なことをやりたいという想いは持ちつつも、謙虚に学び続ける姿勢を持つ方は、保育士としてどんどん伸びていくと思いますよ。」
ーどのように園を選んでいったらよいでしょうか?
佐々木さん:
「グローバルキッズでは、2017年10月現在、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪等)を中心に119施設を運営しています。現在募集中の園をお探しいただいて、ご希望の園にまずはご応募いただけたらと思います。ご応募いただいた園でそのまま配属になる方もいれば、話をお伺いする中でご本人の希望が変わっていき、応募時とは異なる園に配属になる方もいます。どこの園がよいのかはわからないけど、グローバルキッズに興味がある、という方もご相談くださいね。」
小松崎園長:
「園によってカラーはそれぞれですので、事前に園見学などをして働くイメージをつかむのはとても良いと思います。実際の現場を見て、子どもへの接し方はどうか、一緒になって悩みを聞いてくれたりする園長がいるかどうかなどを見て、自分がいいなと思った園を探すのはいかがでしょうか。ここ飯田橋園以外の園でも、見学や体験保育を受け付けている園もありますので、お気軽にお問合せいただければと思います。」
ー就職を迷っている求職者の方へメッセージはありますか?
佐々木さん:
「求職者の方とお話をすると、最初はお給料や待遇を条件として重要視されているとおっしゃっていても、話を聞きながら紐解いていくと、心の底ではやりがいや充実感を求めている方がほとんどでした。グローバルキッズの面談では、保育士として何を大事に働いていくのかといった潜在的な思いに気づき、1からスタートする良い機会にしていただくことを大切にしています。復職や転職に悩んでいる方でも、この仕事の本質に触れることで、もっと充実感を得られるはずです。ひとりで抱え込まず、何でも相談してくださいね。」
小松崎園長:
「こんなに子ども達と一緒にいられて楽しい仕事ってないですよね。何年やっても、毎日が本当に楽しいです。みんなもともとは、子どもが大好きで勉強してきた人でしょう。大人同士の問題で悩むのはもったいない。どの園でもスタッフが保育に集中できるよう、園長として職場の環境づくりや、ひとりひとりの心のケアもしっかりやっています。是非一度、園に遊びに来てくださいね。」
お話を伺った方
小松崎園長:
幼稚園教諭、他園での保育士経験を経て、「子ども中心の保育」、「子どもの未来を支える保育」という考え方に惹かれ、グローバルキッズに入社。森下園、清澄白河園、荏原町保育園での園長を歴任し、現在は飯田橋園で園長を務める。園長歴11年目となる。
佐々木さん:
グローバルキッズで採用担当として8年間勤務。求職者の面接や見学会を行っている。