フレックスとはどのような制度?その特徴とは
フレックスという働き方は、職場の就業規則から外れない範囲の中で従業員が始業と終業時間を決めて働くことのできる制度です。従業員それぞれが自分のプライベートに合わせて仕事ができるというメリットがあります。たとえば、通勤ラッシュの時間を避けて通勤したり、子どもの保育園の送迎時間に合わせて働くことが可能なのです。また、学校のイベントに合わせて有給休暇を取っていたのが、フレックスを利用することで有給休暇を使う必要がなくなるというメリットも。フレックスを導入している企業にとっては、従業員の仕事効率がアップしたり残業時間が少なくなるというメリットがあります。
なお、フレックスで働く場合の労働時間の清算は、賃金の計算期間に合わせて1ヶ月単位とするところがほとんどです。
医療介護業界でもフレックスで働けるの?
柔軟な働き方によってプライベートとの両立がしやすくなるフレックス。一般企業での導入は進んでいますが、医療介護業界ではどうなっているのでしょうか。実際のところ、医療介護業界でのフレックスの導入はまだそれほど多くありません。医療介護業界は患者や利用者の健康管理に携わる仕事。病院のように24時間体制で対応する部署が多い職場もありますし、交代勤務や待機などといった勤務体系の特殊性もあります。また、申し送りやカンファレンスなど、情報をその場で直接交換し共有することが習慣となっている職場も多いことが導入が難しい背景となっているようです。
フレックスを導入している職場はどんなところ?
出産・育児、そして親の介護に積極的に参加する男性が増え、そしてそれを推奨する職場も増えている現代。それでも、やはり女性がメインとなって担うことになる傾向があります。プライベートな事情によって働き方を見直すことが多くなりがちな女性にとって、フレックスで働くことができるのはとても魅力的。ジョブメドレーにおいてフレックスを導入している職場を見てみますと、在宅医療に関わる分野が目立ちます。在宅医療は医師やコメディカルとの連携が必須ですが、勤務中はスタッフそれぞれが個人で動くことも多くあります。このような業務の特徴から、医療介護業界のなかでもフレックスを導入しやすいと考えられています。