
介護認定調査員はどんな仕事?
介護認定調査員は、介護を必要とする高齢者に対して介護度の一次判定をする職種です。一般的に、介護認定は医師か介護認定調査員によって行われています。介護認定によって介護保険内で受けられるサービスに差がでるので、介護度の判定はとても重要な仕事です。
また、介護認定調査を受ける方は、介護の問題に直面したばかりというケースも少なくありません。初めての介護に不安を抱える本人や家族に対して、親身になって接することも介護認定調査員の大切な仕事です。
介護認定調査員になるために必要な資格は?
では、この介護認定調査はどのような人が行うのでしょうか? 新規の介護認定であれば、市区町村の職員や事業受託をした法人職員が介護認定調査を行います。また介護認定を更新する場合は、上記の職員のほかに厚生労働省が定める介護事業者やケアマネジャーも介護認定調査を行うことができます。
ただし、介護認定調査員は厚生労働省の指定の施設職員であれば誰でもなれる、というわけではありません。都道府県で行われる認定調査研修を修了することで、はじめて介護認定調査員を名乗ることができるのです。
介護認定調査員の実際の働き方
介護認定調査は、介護認定調査員が高齢者の自宅などを訪問して行います。介護認定を行うためには、日常生活動作を中心とする項目が多くあります。これらの項目は、目で確認したり、実際に本人に行ってもらうこともあるため、状況判断を要することもあります。
とくに認定中は、高齢者の方も緊張しやすいのでリラックスして行えるように配慮することも大切です。また、介護認定調査では、心身の状態以外にも家族や居住環境の状況、経済状況といった踏み込んだ情報も把握しなければなりません。このように、介護認定調査員の仕事は、幅広い知識とともに、高いコミュニケーション能力が要求される仕事です。