一般職員からブロック長へ 女性スタッフのロールモデル
—三井さんはヒューマンライフケアのどこに魅力を感じて入社されたのでしょうか?
三井千恵さん(以下、三井):年齢や経験に関係なく、平等に能力を発揮できる場が設けられているところです。20代後半の若い人でも役職についていますし、私のように一般職員からキャリアアップしているスタッフも多いです。
新卒5年目で管理者に就任 現場で活躍する若手のやりがい
—木下さん、新卒でヒューマンライフケアに入社した理由を教えてください。
木下誠さん(以下、木下):デイサービス(通所介護)、小規模多機能型居宅介護(通い・訪問介護・宿泊)、グループホーム、介護付有料老人ホームなど、複数の介護サービスを展開する事業の強みを感じたためです。あとは入社時に「どの事業所に行きたいか」という希望を聞いてくれたことが大きいです。
「介護方針を押しつけない」ヒューマンライフケアの原点
—三井さんは介護経験が豊富にあるなかで、転職後にやりづらさは感じませんでしたか?
三井:ここの「麻生グループホーム2号館」もそうなんですけど、どの事業所もできたばかりで歴史的にはまだまだ浅いんです。
ヒューマンライフケアの特徴としては、スタッフが事業所をゼロからつくってきたという背景があるので、他社で介護を経験してきた人に対して、「ウチの方針はこうだから」と押しつける人がいないんです。
私が入社したときにも、スタッフ全員が「みんなでつくろう」という雰囲気を持っていて、どんなアイディアでも「まずはやってみよう」という前向きな姿勢でした。なので、転職後のやりづらさは感じませんでしたね。
ご利用者の食事の時間には、息ぴったりで働く仕事姿も見られました
—人事の大滝さんに伺います。介護方針は施設ごとに変わってくるんですか?
大滝恵利さん(以下、大滝):会社全体で共通の方針は持っていますが、歌を歌ったり、楽器を演奏したり、施設ごとにスタッフの得意分野が生かせるように工夫しています。
会社ががんじがらめにするのではなく、どこの施設でもスタッフは「ご利用者が主体」、管理職と本社の社員は「活躍してくれるスタッフが主体」という考え方が根付いているんです。
ヒューマンライフケアの「笑顔とこころ、いつでも“人”が真ん中。」という理念には、「ご利用者だけではなく、現場で働いているスタッフさんにも寄り添いたい」という想いを込めています。
小規模多機能型居宅介護のメリットとは
—今後、小規模多機能型居宅介護に力を入れていくと伺っています。サービスの特徴を教えていただけますか?
三井:小規模多機能型居宅介護の特徴は、「通い」「訪問」「宿泊」の3つのサービスをご利用者の希望に合わせて柔軟に提供できることだと思います。
たとえば、デイサービスの職員はご利用者のご自宅の中に入っていけなかったり、訪問についても時間ごとの単位制になっていたり、介護保険上、提供できるサービスの線引きがあります。
小規模多機能型居宅介護では、自社のスタッフで3つのサービスを組み合わせて提供できるので、介護保険上「できない」と思っていたことが実現できるようになります。
—小規模多機能型居宅介護で働くスタッフにはどんなメリットがありますか?
三井:スーパー介護職になれます(笑)。たとえば、ご利用者のご自宅に行ったときには、ご家族の質問に的確に答える必要がありますし、病院で先生と話をしたり、ご利用者の状況をすべて把握したうえで24時間サポートできるような介護職員にならなければいけません。
そこで身につけたスキルは今後のキャリアで必ず役に立ちますし、どこの企業・事業所でも通用します。
〜私たちの“介護への想い”〜HUMAN VOICE
※音声なしでもご覧いただけます。
「育休取得率100%」「有給取得率90%」を実現
—介護職としてスキルを磨ける環境が整っているんですね。職員のワークライフバランスについて、工夫していることはありますか?
木下:現場では早番・日勤・遅番・夜勤の4交代制を採用しているんですけど、個々のスタッフに負担が集中しないように連携しながら、ご利用者のケアをおこなっています。
管理職としては、スタッフの希望休が通りやすかったり、100%希望どおりとは言わないまでも、有給を取りやすいようなシフト調整をしています。
三井:木下が話したように、ライフイベントがあるときには他のスタッフで支えあって、「シフトを調整するから休んでいいよ」という体制をとっています。
大滝:有給に関しては、どの施設でも話してくれたような取り組みができていると思います。育休も100%取得できています。事情によって復職しない方もいるのですが、92%の方が復職して活躍してくれています。
残業時間は施設系で平均8時間なので、わりと少ないと思いますし、残業時間がゼロのスタッフさんもいます。残業があるときでも、事前に「この日はこれだけお願い」という相談のうえで働いてもらっているので、スタッフさんの安心感につながっているのかなと思います。
三井:入社前に働いていた施設では、当日に急な残業があったりしたんですけど、ヒューマンライフケアでは、仕事を定時に終わらせて帰るのが当たり前という空気があるので、正職員もパートも普通に帰ります。いち介護職員としてはそこがすごく魅力的だなと思います。「あれ?帰っていいんだ?」みたいな(笑)。
人事の大滝さん(写真中央)から見ると「2人はまるで親子のような関係性」とのこと
—木下さんから見て、三井さんはどんな存在ですか?
木下:怒るときは全力で怒ってくれて、助けるときは全力で助けてくれます。本当に事務所と現場の仕事、家族対応まで全部1人でこなしちゃうんですよね。まさにスーパー介護職員だなと思っています。「弱点って何だろう?」と思っているくらい!そういう人が同じ会社にいるのは励みになります。
—三井さんは、木下さんをどのように見ていますか?
三井:何でも自分で抱え込んでしまうというか、あまり上の人間に迷惑をかけたくないという気持ちがすごく感じ取れます。
介護職としてすごくいい感性をもっているので、管理者の経験を積んで、ブロック長やその後のキャリアにつながるようなサポートを全力でしていきたいですね。これは木下だけではなく、どの施設の職員に対しても同じ気持ちです。
「経験や資格の有無だけで評価しない」
—すごく良い関係性ですね。ヒューマンライフケアで活躍できる人・求める人物像について教えていただけますか?
大滝:未経験からスタートして施設長になった人もいるので、本当に「経験や資格の有無だけで評価しない」ということがわかる会社だと思います。
最初は笑われるような突拍子もない意見やアイディアだったとしても、自分を信じてやりとおしてきた人が上の役職に就いているので、そのような方は活躍できます。
求める人物像は、ずっと勉強し続ける意欲のある方です。これまでの経験にあぐらをかくのではなく、介護職として次のステップにいきたいと思っている方にとって最適な環境を整えているので、弊社でぜひ成長していただきたいと思います。
「地域で選ばれる事業所」を目指して
—最後にヒューマンライフケアの今後について伺えますか?
大滝:まずは「地域で選ばれる事業所」になりたいと思います。事業展開としては、小規模多機能型居宅介護やグループホームという地域密着型サービスは今後も需要が増えていくので、サービスを強化していきます。
また、海外から技能実習生の受け入れも積極的におこなっています。今後も日本語学校を営んでいる子会社と連携をして、どんどん受け入れを進めていく方針です。
介護業界全体について考えると、さまざまな形態の事業・サービスを持っていることが会社の強みでもあるので、ご利用者を第一に考えながら、どんな介護施設でも通用する人材を育てていきたいと思います。
正直あまり転職してほしくはないんですけど(笑)、たとえ将来転職をしたとしても、「ヒューマンライフケアで働いてた人はさすがだね」と言われるような会社でありたいですね。
—ありがとうございました。