保育士になったきっかけ
—自己紹介をお願いします。ウザワと申します。年齢は35歳です。保育士として働きながら3人の子どもを育てています。
—保育士になったきっかけを教えてください。
短大を卒業後、東京都の保育園に就職しました。保育士の仕事は「子どもが好き」という純粋な気持ちから志望しました。
—転職は何回されていますか?
転職は2回しています。
最初の保育園では6年間働いて、その後は埼玉県の保育園に転職しました。埼玉の保育園で1年間働いた後は、同じ県内の保育園で4年間働いて、現在の「HOPPA柳沢」に転職しました。子どもを3人生んでいるので、それぞれの保育園で産休・育休を取って、復帰してまた働いてというかたちです。
保育士の転職活動
—転職理由をそれぞれ伺ってもいいですか?新卒で6年間働いた保育園はとても雰囲気のいい園でした。本当はもっと長く続けたかったんですけど、その園は土日の活動や夜の会議が多くて、1人目の子どもを妊娠したときに、時間をつくることが難しくなってしまったんです。
2つ目の園は、人間関係の部分でうまくいかなかったこと、自分のやりたい保育がなかなかできなかったということもあり、1年間で退職しました。
3つ目の園は、役職についたことでものすごく忙しくなり、子育てとの両立がうまくいかず、精神的にいっぱいいっぱいになってしまい、4年間働いたあとに現在働いている「HOPPA柳沢」に転職しました。
—転職活動で重視したポイントは何ですか?
独身のときは給料や賞与、福利厚生などを気にしていたんですけど、出産を機に優先順位がガラッと変わり、何よりも「家族との時間が取れること」を重視するようになりました。
仕事をないがしろにするわけではないけど、正直にいうと家に持ち帰って、家族との時間を削ってまではやりたくないなと。
小学校2年生、保育園の年少クラスと0歳児クラスの子どもがいるんですけど、3人もいるとどうしても学校や園からの呼び出しがあります。
なので、ワーキングマザーへの理解があるか、急な呼び出しがあったときに快く「いいよ」と言ってくれる雰囲気があるか、土日は子どものために時間を使えるかという点を重視しました。
家族との時間を大切に
—「HOPPA柳沢」を選んだ理由を教えてください。
「HOPPA柳沢」は園長先生と面接したときに、「家族との時間を大事にしたい」「早番と遅番ができないので、固定シフトにしてほしい」と伝えました。
園長先生は「それでもいいよ」とおっしゃっていただいたので転職を決めて、週5日・8時半〜16時半の固定シフトで働いています。
土曜日等に行事があるときは参加していますけど、土日は基本的にお休みです。以前の園であったような持ち帰りの仕事もなくなりました。
フルタイムと比べると多少お給料は下がってしまうんですけど、希望どおりの働き方ができています。
仕事と育児の両立
—ふだんの生活サイクルを教えてください。まず5時に起きて朝ごはんとお弁当をつくって、夜ごはんの下準備をしておきます。7時15分に家を出て、下の子2人を保育園預けたらそのまま出勤します。小学2年生のお兄ちゃんはパパと一緒に家を出ます。
8時半に出勤して16時半まで働いたら、17時半〜18時ぐらいに下の子2人を保育園にお迎えに行きます。小学2年生のお兄ちゃんは学童に行きつつ、17時半頃に自分で家に帰っています。
夜は18時半からご飯を食べて、19時から子どもと遊んだり、お風呂に入れたりして、21時前には寝かせます。本当にあっという間に1日が終わります(笑)。
—土日はすこしゆっくりできていますか?
起きる時間は平日と変わらないんですけど、土日はパパもいるので遠出したり、子どもと一緒に習い事や公園に行ったりしています。
—現在の職場の良いところはどこですか?
人間関係ですね。正職員とパートの人の隔たりもなく、定期的に食事会を開いたり、会議でも役職・雇用形態にかかわらず意見が言えるような環境です。
—ご自身は園でどのような立ち位置ですか?
わたしはみんなから怖がられているかもしれない(笑)。
やっぱり立場的に新卒や経験の浅い子に対して、伝えなければいけないことは伝えています。「嫌われてしまうかな?」と思うこともあるんですけど、役回りだと思うのでそこは割り切っています。
いま一緒に組んで仕事している先生は資格を持っていないんですけど、働きながら出産も育児もしたいという希望を持っていて、意欲的に質問もしてくれるので、少しでもわたしの経験が役に立てばうれしいなと思っています。
保育士へのアドバイス
—最後にメッセージをお願いします。わたしは家族との時間を優先して固定シフトにしましたが、子ども3人を育てながらフルタイムで働いている友人もいます。なので「フルタイムでもやれないことはないな」とも思っています。
ただ、自分に余裕がなくなると子どもにしわ寄せがいってしまうと思うので、「自分がいっぱいいっぱいにならないのはどんな働き方か」ということを考えて、自分に合った働き方が選べれば、保育士の仕事を長く続けられると思います。
また、時期によっては仕事も家庭も手を抜けないということもあると思いますけど、わたしは本当に大変なとき……「仕事」「育児」「家事」だったら「家事」の手を抜きます(笑)。そこのバランスが大事かなと思います。
—ありがとうございました。