経営のいろはを知り、新たな力を身につける
いつかは開業したいと考えていても、何の準備もなくいきなり開業するとなるとさまざまなリスクを伴います。どれだけ知識を持っていたり治療の腕が確かであっても、事業所を経営する立場となって採算を合わせていくのは簡単なことではありません。立地の選び方から治療器具のコスト、人件費のかけ方など、開業し経営を軌道に乗せていくためには、また別の能力が求められます。そこで注目したいのが独立支援制度のある職場。経営のための研修や分院や支店の院長・店長経験などによって、事前に経営のいろはを学ぶことができるのです。
研修やオーナー経験、費用補助などさまざまな支援内容
独立支援の内容は、事業所によって違いがあります。実際に開業をしている院長と顔を突き合わせ、経営についての相談にのってもらう場合もあれば、専門家による研修がある場合もあります。また、規模の大きい事業所であれば、分院などの院長・所長を任せてもらえるケースも。実際に経営者として経験する成功や失敗は、自身の事業所を持ったときに確実に役に立ちます。そのほかにも、フランチャイズ契約を結んでくれたり、開業するためのネックとなる初期費用の援助をしてくれたりする事業所もあるようです。
専門職、そして経営者としてのステップアップ
また、独立支援をしてくれる職場では、開業経験者や同じように開業を考えている他の同業者と意見を交わすことができます。治療技術があり、経営についての知識が一通りそろったとしても、個人の中の偏った考え方だけでは経営はなかなか上手く回らないもの。さまざまな人の考え方に耳を傾けることで、多角的に経営を考えることができるのです。
決して簡単ではない独立開業。だからこそ、そのための準備しすぎるということはありません。独立を考え支援してくれる職場だからこそ、専門職として、経営者としてステップアップが目指せるのです。