成長や課題に合わせた支援を提供
埼玉県内で保育事業、児童発達支援事業、保育所等訪問支援事業などの「元気キッズ」を展開する株式会社SHUHARI。2006年の設立以来、地域の保育ニーズに対応するサービスを提供しています。

保育型療育施設 元気キッズ 志木教室(右)
子どもたちが元気キッズに行くのが楽しみになる。そんな雰囲気をつくりだすのは職員。だからこそ元気キッズでは職員が笑顔で働けるように年間休日124日、残業時間月平均5時間、ICT化による事務作業の削減などさまざまな取り組みを実施しています。
児童発達支援の分野では、10人前後の小集団で支援をおこなう保育型と子ども2人に対して職員1人が指導するペア指導型(Pre School Curriculum:以下PSC)サービスを提供しています。

今回は、埼玉県朝霞市にある児童発達支援センター「元気キッズ チルズ」とペア指導型療育「元気キッズPSC」で働く児童発達支援管理責任者(児発管)のふたりにその魅力を聞きました。
話を聞いた人
児童発達支援管理責任者 部長 平野由美子さん
一般企業で約3年間働いたのち、出産・育児を機に保育に興味を抱く。専門学校にて幼稚園教諭の免許と保育士資格を取得し、幼稚園にて就労。その後療育施設の経験を経て株式会社SHUHARIに入社。現在は児童発達支援センター「元気キッズ チルズ」に児発管として勤務しつつ、児童発達支援部の部長も兼務している。
児童発達支援管理責任者 岸仁美さん
高校卒業後はクラシックバレエ教室のアシスタントとして就労。子どもにバレエを教えた経験から保育に興味を持ち、保育士資格を取得。幼稚園、児童発達支援センターで経験を積んだのち株式会社SHUHARIに入社。現在はペア指導型療育の「元気キッズPSC」にて児発管として勤務している。
子どもに必要な支援を、自由度高く

──おふたりとも保育とは異なる業界からの転職ですね。これまでの経歴を教えてください。
岸さん:子どもの頃からクラシックバレエをやっていたので、高校卒業後もバレエの仕事に就いていたのですが、手に職をつけたいと思い保育士の資格を取りました。身近に発達に凸凹がある子どもと関わりのある方がいて、話を聞いているうちに児童発達支援に興味を持ちました。
縁あって公立の児童発達支援センターで働くことができ、すごく良い職場だったのですが臨時職員だったこと、「いいな!」と思うことがあってもすぐに支援にとりいれることがなかなかできないことに課題を感じて転職活動をしました。
平野さん:私は最初保育とは縁遠い場所にいたので、保育には全然興味がなかったんです。でも子どもが生まれてから保育園に通わせるようになり「いい仕事だな」と思い、そこから幼稚園教諭の免許と保育士資格を取り幼稚園で働いていました。
その園に発達が気になる子がいたんですけど、適切な支援ができていなかったんです。発達に課題を抱えている子へのアプローチを学びたいと思い個別療育をおこなっている施設に転職しました。
──それぞれ個別療育や支援センターでの就労を経て、保育型の療育をおこなう元気キッズに入社したんですね。決め手は何でしたか?
岸さん:「今よりも少しでも良いことがあればやってみよう」そんな社風に惹かれて入社しました。入社前に職場見学の機会があり、「自分に務まるかな」と少し不安な気持ちになったんです。でも、見学のとき、働いていた職員の方がとても丁寧に接してくれたことが決め手になりました。
平野さん:前職の個別療育でできることに課題を感じていて、集団で過ごしながら子どもに必要な支援ができる場を探していたところ、理想に合うところがここでした。
前職では子どもたちができることも増えて、親御さんも喜んでくれていました。でも、「ここでできても家や保育園ではできない」という相談をいただくこともあったんです。個別だと真っ白な壁の部屋で1対1なので大人も子どもに合わせることができますし、集中力が途切れてしまう要素もなく、できることも増える。でも、自宅や保育園だと人や物が気になって、力が発揮できなくなってしまうんですよね。
子どもの人生を考えたとき、特定の場所だけではなく生活に活かせる支援がしたいって思ったんです。子どもの生活のメインは家であり幼稚園や保育園です。集団療育なら実生活に活かせることも増やせるのではないかと思い入社を決めました。

子どもと関わる時間を大切に
──おふたりは入社後に児発管になったのですね。入社後の流れを教えてください。
平野さん:保育士として入社した場合、要件を満たしていれば児発管を目指すことができます。研修を受けて先輩児発管のもとでOJTを受けるという流れです。
岸さん:すでに児発管の資格がある人なら、いままでの経験にもよりますが、研修期間があり、まずは研修先で元気キッズの児発管の役割や動き方を知ってもらいます。研修終了後も施設によっては児発管が複数人いるので相談できますし、いない場合でもほかの施設の児発管がフォローしてくれるので安心できますよ。
──社内で育成環境が整っているのは良いですね。どのような業務を担当していますか?
平野さん:主な業務は子どもたちの様子を把握することと保護者支援、個別の支援計画の作成とチェック、請求業務、施設の見学対応や契約です。元気キッズではとくに指導時間を共にすることを大切にしていて、保育型(小集団型)もPSC(ペア指導型)も児発管が子どもに接する時間は必ず設けるようにしています。お子さんを知ることで保育者との信頼関係ができ保護者が安心感を抱いてくれます。すると、子どもも安心感を得て、さらに自己肯定感が上がり、主体性を育むことができると思っています!
岸さん:児発管って現場に入らないで事務作業が多いイメージがあるかもしれませんが、元気キッズではまず指導に入ることが重要視されているんです。私は育児中のため、時短勤務をしています。月末の請求業務や他機関との連携でどうしても指導に入れないこともありますが、子どもたちと一緒にいる時間はなるべく優先的に設けるよう心がけています。

──元気キッズならではだと思う業務はありますか?
岸さん:保護者支援を大事にしているところですね。毎回通所の際にその日のフィードバックの時間を設けていたり、自社で開発したオリジナルの共有アプリがあったり、保護者へ活動内容の共有や報告をしています。指導の内容をお伝えするときは、丁寧にわかりやすくを心がけています。
困っているから通っているはずなのに「頑張ってください」ばかり言われたら保護者もつらいですよね。保護者の方にも「通ってよかったな」と思ってほしいので、保護者の方やお子さまに対して私たちがお手伝いできることができるのであれば!という気持ちでいます。
平野さん:子どもや保護者に必要な支援をすぐ実行できる点は元気キッズならではだと思います。やり方を決めたり稟議を通したりするのに時間がかかってしまい、実施が1ヶ月先になってしまったら、もうその時点で必要な支援でなくなっていることもあるので。
以前、とても怖がりの子がいてとにかく何をするのも怖がっていたんです。保護者からはスーパーに入るとパニックになってしまい、買い物に行けないと相談をいただいていました。職員同士で話し合い、お散歩の途中で施設の近くにあるドラッグストアに寄ることにしたんです。
まずはドラックストアを眺めることから始めました。その子が信頼している職員が抱っこして自動ドアの前に近づく、次の日は自動ドアの中に一歩入ってみるなど徐々にステップを上げていき、習慣になるよう毎日続けていたら次第に手をつなぐだけで入れるようになり、最終的には笑顔で店内を一人で歩けるようにまでなったんです。保護者からとても感謝されたのが印象的でした。

──作業療法士や理学療法士、言語聴覚士、看護師など多職種も在籍していると聞きました。どのような関わりがありますか?
平野さん:保育型にもPSCにもどちらにも入ってもらっています。上下関係があるとか職種が違うから話しにくいということはまったくなくて、子どもたちの成長に必要なことを、一緒に見つけていく仲間という感じです。その日の活動内容に関しても保育士も保育の専門職として、ほかの職種も専門の立場から意見を出し合い、基本的には相談しながら決めています。
──業務量から見て働きやすさの面ではどうですか?
岸さん:私はいま時短で9時30分から16時30分まで勤務しています。家庭と仕事の両立がしやすいと日々感じています。子どもの体調不良等で急なお迎え要請があり、帰らざるをえないときもあるんですが、ほかの職員が嫌な顔一つせず「早く行ってきなよ!」と送り出してくれるのが本当にありがたいです。
平野さん:代表も常日頃から「プライベートは大切にしてね」と言っているので、職員同士協力をしながら、休みも取りやすいチーム体制だと思います。
周りの職員には「ヘルプ出しはしっかりしようね」と伝えていますし、自分もそうするよう心がけています。誰か一人にしかできない業務なんてないので、周囲にお願いできる関係性づくりを心がけ、普段から業務を分担しています。負担が偏っていないか、助け合えることはないかは常に見て調整をしています。
元気キッズが求めるのはこんな人!
──元気キッズで活躍されているのはどんな人ですか?
岸さん:一見マイペースに見えて仕事はしっかりこなすタイプが多いと感じます。業務外では息抜きして、やるべきことはやるみたいな。メリハリがつけられる人が多いのかな。
──元気キッズではどのようなキャリアアップが目指せますか?
平野さん:やる気を尊重してくれるので、児発管の資格取得や役職への挑戦も本人が「やりたい!」と声をあげれば機会を与えてくれる会社です。誰でもすぐにやらせてもらえるわけではありませんが、年功序列ではないですしキャリアアップに応じて適正な評価がされるので、給与にも反映されますよ。
──なるほど。それでは今後どんな人と一緒に働きたいですか?
岸さん:協働しながら立場を超えて助け合える人がいいなと思います。仕事ができるに越したことはないのですが、それよりも困っている子どもや保護者、職員に手を貸せることが大事かなと。相手によらず思いやりが持てる人ですね。
平野さん:やはり子どもが好きなこと。必要なことには惜しまず時間をかけられる人、そして、柔軟性がある人です! 元気キッズでは、良いと思ったことはすぐにやる・改善が必要なときはすぐ切り替えるなどスピード感があります。
子どもたちの成長も目まぐるしいので、既存のやり方にとらわれない人には合っていると思いますよ。会社の方針で「今よりも少しでも良いことがあればやってみよう」という意識が共有されているので、子どものためにどうすれば良いかを考え、挑戦できる人は大歓迎です!
▼平野さんと岸さんから読者の方へのメッセージ