
幼稚園教諭になるためには未経験でも国家資格が必要
幼稚園教諭の仕事につくためには、幼稚園教諭免許状の取得が必要です。この免許状は学校教育法によって定められた国家資格。免許状は更新が必要で、2009年以降に取得した免許状は10年、それ以前のものは生年月日で更新日が算出されます。更新するためには一定の更新講習を受講し、修了しなければなりません。
平成27年に施行された「子ども・子育て支援新制度」により新設された「保育教諭」は、「幼保連携型認定こども園」で働く職員のことです。保育教諭は「幼稚園教諭免許状」と「保育士資格」両方の免許・資格を有することが原則となっています。そこで、いずれか一方の資格を持ち、一定の実務経験がある方(見込みも可)であれば、休職中でブランクがあっても、少ない学習負担でもうひとつの資格を取得できる特例制度が2025年3月末まで設けられています。
現在、就業中の幼稚園教諭の転職のコツは!?
幼稚園教諭は女性の多い職種です。結婚、出産、子育て、その時々の家族の状況により、より働きやすい職場に転職したいと考える人たちも多いようです。また、現状に満足せずに仕事のやりがい、将来の夢などの実現に向けて別の幼稚園を探している人もたくさんいます。重要なことは、自分が就職先に求めることを明確にしながら、今の環境と求人情報を比較していくことです。勤務時間、給料、通勤時間、やりがいを感じる環境、復職支援があるかどうかなど、条件を具体的にピックアップしていきましょう。幼稚園教諭として安定して経験を積んでいける、最適な職場を選んでいくことが大切です。
幼稚園教諭が未経験でもうまくいく就職をするには?
子どもたちの教育において必要なことは、知識、技術、目標、子どもたちへの接し方などですが、これは経験者にはすでに備わっているものばかり。そのため、幼稚園教諭の仕事では経験者が優遇される場合も少なからずあります。しかしながら、幼稚園教諭にとってもっと大事なことは、子どもを思う気持ち。未経験だと不安はいっぱいかもしれませんが、誰でも最初は経験ゼロからのスタートなのです。実務ではわからないことも多く、学校で習った通りにいかないことも多々あります。それでも、子どもを思う気持ちとやる気と根気、明るい笑顔で踏み出していきましょう。
応募先の幼稚園には、仕事に対する意欲、温かい人間性とコミュニケーション力を伝えることが大切です。「この人なら良い先生になれる!」という、安心と信頼を感じさせられるようにしましょう。それから、未経験者のやる気や理想とする幼稚園教諭のイメージなども、経験者にはないアピールポイントになります。
ブランクがある人の復職で押さえておくべきポイント
離職しブランクを作ってしまうと、復帰後しばらくは以前のように動けないことも多いはずです。幼稚園教諭として復職する場合、離職前とは自分を取り巻く環境も変化しています。ですから、家庭と仕事のバランスをよく考えながら職場を選びましょう。仕事に慣れるまでは無理は禁物。自分自身、ゆとりを持って接していくのが大切ですね。特に復職直後は、パートタイムから始めるのもおすすめです。じっくり、ゆっくり仕事へ向き合いたいものです。