1. 【2018年スタート】公認心理師とは?臨床心理士との違い・受験資格・仕事内容・現任者講習などについて調査しました!

「なるほど!ジョブメドレー」は、医療や介護、保育などのお仕事に就いている人や就きたい人のための「働く」を考えるメディアです。

ジョブメドレー公式SNS

会員登録がまだの方

  1. 1 新着求人や匿名スカウトが届く

  2. 2 転職成功で祝い金がもらえる

  3. 3 キャリアサポートを受けられる

無料で会員登録をする

LINEでも相談OK!

ジョブメドレーの専任キャリアサポートにLINEで相談できます! QRコード

@jobmedley

ジョブメドレーへの会員登録が
お済みの方はLINEで専任キャリア
サポートに相談できます。

コラム2018/12/06
【2018年スタート】公認心理師とは?臨床心理士との違い・受験資格・仕事内容・現任者講習などについて調査しました!

2017年に新たに定められた公認心理師という資格。臨床心理士とどのような違いがあるのでしょうか。また、公認心理師の取得方法や受験資格、経過措置や現任者講習とは。現在、心理職に就いている方や、これから心理職の道へ進もうと考えている方は是非参考にしてみてください。ちなみに、「公認心理"士"」ではなく「公認心理"師"」ですので間違えないように注意しましょう。

心理士

1.公認心理師とは

2015年9月9日に公認心理師法が成立し、2017年9月15日に同法が施行されたことで、心理職においては国内で初めてとなる国家資格として「公認心理師」が誕生しました。策定された背景には、心理職における専門資格を明確にすることでの活動領域の汎用化、雇用の安定、心理職の質の向上などが目的としてあったようです。また、「公認心理師が行った精神療法で、診療報酬を算定できるようしてはどうか」という議論が厚生労働省でなされており、診療報酬制度の改定も期待されています。もしそうなれば、医師の負担は減りますし、医療機関での就職を希望している公認心理師の雇用は増え、患者さんはより安い料金で受診できるようになるかもしれません。



1-1.どのような仕事内容か

公認心理師は、どのような仕事を行う職業なのでしょうか。厚生労働省のホームページでは以下のように定義されています。


公認心理師とは、公認心理師登録簿への登録を受け、公認心理師の名称を用いて、保健医療、福祉、教育その他の分野において、心理学に関する専門的知識及び技術をもって、次に掲げる行為を行うことを業とする者をいいます。

  • (1)心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析

  • (2)心理に関する支援を要する者に対する、その心理に関する相談及び助言、指導その他の援助

  • (3)心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談及び助言、指導その他の援助

  • (4)心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供


簡単にまとめると


  • ・心の問題を抱えている人およびその周囲の人に対して、解決できるための相談、助言、援助を行う
  • ・心の健康についての知識や情報の発信、提供を行う

このようになります。一見すると、臨床心理士の四大職務とされている「臨床心理査定」「臨床心理面接」「臨床心理学的地域援助」「調査研究活動」とそれほど大きな違いはなさそうですが、より細かく違いについて見ていきましょう。


1-2.臨床心理士との違いは?

そもそも、「臨床心理士」は民間資格で「公認心理師」は国家資格であるという違いがありますが、仕事内容にはどのような違いがあるのでしょうか。前項でも少し触れた臨床心理士の仕事と公認心理師の仕事をまとめ、比べてみました。


臨床心理士の仕事

  • (1)臨床心理査定:面接や観察を行い、クライアントの状況を把握したうえで援助の方針などを決定する
  • (2)臨床心理面接:心理査定の結果に基づいて、カウンセリング及び心理療法を行う
  • (3)臨床心理的地域援助:クライアントだけでなく、周囲の環境(学校・家族・職場など)にも働きかけて援助を行う
  • (4)上記3つに関する調査と研究:心の問題への援助を行っていくうえで、知識や技術を高めるための調査や研究を行う

公認心理師の仕事

  • (1)心の問題を抱えている方に対して面接や観察を行い、検査・分析をする
  • (2)心の問題を抱えている方に対して、その解決方法を考え、相談や援助を行う
  • (3)その本人だけでなく、周囲の関係する方々に対しても相談にのり、助言や援助を行う
  • (4)心の健康についての知識や情報の発信・提供を行う

(1)~(3)については、実質的におおよそ同じ仕事内容だと考えられます。大きく異なる点としては(4)で、臨床心理士の仕事として明記されていた「研究・調査」が、公認心理師の仕事では「情報の提供」となっているところです。これにより公認心理師は、より対外的な「教育や情報の発信」などが求められそうです。一方で、研究領域が仕事内容として明記されている臨床心理士は、研究職としての専門性を高めていく可能性もありますね。


2.受験資格は?大学院を卒業していないとダメ?

公認心理師は国家資格ですので、取得するためには国家試験に合格しなければなりません。しかし、その国家試験を受験するためにも一定の条件が存在します。そして試験に合格後、公認心理師としての登録証が発行されて初めて、公認心理師として認められます。

公認心理師の資格を取得するための主なルートをわかりやすく図にしました。


公認心理師資格取得手順A~C

公認心理師法により定められている受験資格は以下3つのいずれかとなります。

  • A:4年制大学で「指定の科目」履修、かつ、大学院で「指定の科目」を履修

  • B:4年制大学で「指定の科目」履修、卒業後「特定の施設」で2年以上の実務経験

  • C:外国の大学において心理に関する科目を修め、かつ、外国の大学院において心理に関する科目を修了

「指定の科目」についての詳細は、厚生労働省の発表したカリキュラム等検討会報告書を、Cルートについての詳細は公認心理師法第7条第3号に基づく公認心理師試験の受験資格認定の取扱い等についてをご覧ください。また、実務経験として認められる「特定の施設」については下記にまとめました。


実務経験として認められる主要5分野の施設

保健医療
病院、診療所、介護療養型医療施設、保健所、介護老人保健施設 等
福祉
障害者支援施設、児童福祉施設、認定こども園、老人福祉施 等
教育
学校、教育委員会 等
司法・犯罪
裁判所、更生施設、刑務所、少年院、保護観察所 等
産業・労働
広域障害者職業センター、地域障害者就業・生活支援センター 等

これらの施設については、文部科学省・厚生労働省が定めた実務経験(プログラム)にのっとって業務が行われていることも規準として設けられています。


2-1.経過措置とは

公認心理師の資格は欲しいけれど、すでに臨床心理士の資格を持っている、もしくは臨床心理士取得見込みなので、改めて大学に通い直すのはちょっと……。という方にも、公認心理師の受験資格を得られるよう配慮されています。それが「経過措置」という制度です。この制度が適用されることによって公認心理師の受験資格を得ることができます。経過措置制度は少し複雑なので、適用される条件を簡単にまとめました。


2017年9月15日(公認心理師法施行日)以前に……


  • D:大学院で「指定の科目」を履修済み(または履修中)

  • E:4年制大学で「指定の科目」を履修済み(または履修中)で、施行後に大学院にて「指定の科目」を履修

  • F:4年制大学で「指定の科目」を履修済み(または履修中)で、その後「特定の施設」で2年以上の実務経験を積む

  • G:上記のいずれにも当てはまらないが、心理職として実務経験があり、2022年9月までに5年間の実務経験を積み現任者講習会を修了する

図解するとこのようになります。


公認心理師資格取得手順D~G


2-2.現任者講習会とは

現在、心理職に就いている多くの方が気になるのが、Gルートだと思います。5年間の実務経験と言っても、どんな職場でもいいのか?実務経験と認められる業務内容は?週何日の勤務で5年間?そもそも現任者講習会って?など具体的なポイントについてまとめたいと思います。


対象者(現任者)となるポイントはこの3つ


働いている場所
実務経験として認められる主要5分野の施設
実務期間
週1日以上の勤務を5年以上
業務内容
公認心理師における(1)~(3)の業務

上記に該当する方は、現任者講習会を受講し修了することによって公認心理師の受験資格を取得可能です。


【講習会の内容】

時間:30 時間程度

内容:次の3点を含む講習会

  • 1.公認心理師の職責に関する事項
  • 2.公認心理師が活躍すると考えられる主な分野に関する法規や制度
  • 3.精神医学を含む医学に関する知識

2-3.第一回公認心理師試験について

第一回目の公認心理師試験の日が間もなくとなっています。今回の試験によって、どこまでの範囲が現任者として認められるのか、受験者数や合格率はどれくらいか、などの傾向が見えてきそうですね。受験される方は体調管理にも十分注意しつつ、準備を万全にして臨みましょう!


1.受験申込受付期間

2018年5月7日~6月1日(消印有効)


2.試験日

2018年9月9日


3.試験地

北海道,東京都,神奈川県,愛知県,大阪府,兵庫県,福岡県


4.実施方法など

全問マークシート方式で150~200問程度。公認心理師としての基本的姿勢・能力を問う問題と、それ以外の問題が出題される。またケース問題が多く出題される。


5.合格基準

全体の正答率は60%以上が基準


ー2018/12/06 追記ー


第一回公認心理師試験の合格者数および合格率が発表されました。


受験者数:35,020人

合格者数:27,876人

合格率:79.6%


合格者の75%が女性で、年齢別にみると31~40歳の割合が35.4%と最も多かったようです。

なお、北海道では9月の地震の影響により試験が中止となったため2018年12月16日に追加試験が実施されます。

3.公認心理師の就職先は?

まだ法が施行されて日も浅く、第一回公認心理師試験も行われていない現状(2018年5月現在)では、公認心理師の就職先は未知な部分が多いのが実情です。資格として世間に広く認知されるのにもしばらく時間が必要かもしれません。しかし公認心理師と臨床心理士では、仕事内容にそれほど大きな違いが生じないのではなかろうかと考えられています。ですので臨床心理士と同じく学校・病院・警察・司法・一般企業・福祉施設などでの幅広い活躍が期待されると同時に、国家資格という立ち位置から、より公的な活躍の場が増えていくかもしれませんね。


4.まとめ

公認心理師は心理職で国内初の国家資格ということで、大きく期待されています。しかしながら、まだ新しい資格制度なので未知なところも多く、資格取得に際しても特殊な経過措置などもあり複雑に感じる部分があるかもしれません。ぜひ今回の記事を参考にしていただければと思います。これから5年、10年と経ち、臨床心理士や他の心理職とどのように差別化が図られていくのか楽しみですね!

関連リンク

職種とキーワードで求人を検索

×

キープしました!

キープした求人は『キープリスト』に保存されます。
キープリストの保存期間は2週間です。会員登録またはログイン
をしていただければ、その期間を越えてご利用できます!

無料で会員登録をする

Btn pagetop