1. 医療介護求人ジョブメドレー
  2. なるほど!ジョブメドレー
  3. 【2021年最新版】公認心理師とは?受験資格・仕事内容・現任者講習・臨床心理士との違いなどについて調査しました!

「なるほど!ジョブメドレー」は、医療や介護、保育などのお仕事に就いている人や就きたい人のための「働く」を考えるメディアです。

ジョブメドレー公式SNS

会員登録がまだの方

  1. 1 新着求人や匿名スカウトが届く

  2. 2 転職成功で祝い金がもらえる

  3. 3 キャリアサポートを受けられる

無料で会員登録をする

LINEでも相談OK!

ジョブメドレーの専任キャリアサポートにLINEで相談できます! QRコード

@jobmedley

ジョブメドレーへの会員登録が
お済みの方はLINEで専任キャリア
サポートに相談できます。

コラム2021/02/17
【2021年最新版】公認心理師とは?受験資格・仕事内容・現任者講習・臨床心理士との違いなどについて調査しました!

2017年に誕生した公認心理師は、臨床心理士とどのような違いがあるのでしょうか。公認心理師国家試験の受験資格や、経過措置、現任者講習、最新の合格率についても解説します。なお、公認心理"士"ではなく、公認心理"師"ですので、間違えないように注意しましょう。

公認心理師

1.公認心理師とは

2015年9月9日に公認心理師法が成立し、2017年9月15日に同法が施行されたことで、心理職においては国内初となる国家資格として公認心理師が誕生しました。

国家資格化によって専門家としての知識や技能をより広い領域で活かし、心理職の質の向上や雇用の安定を目指すことが大きな狙いです。

実際に、2020年度の診療報酬改定では「小児特定疾患カウンセリング料」について公認心理師が実施する場合の評価が新設されました。その背景には、自閉症スペクトラムや発達障害などのために専門的な支援を必要とする児童が増え続ける一方で、受け皿が足りず、診断を受けるための待機期間が長期化していたことが挙げられます。

今後も公認心理師の算定項目が増えることで、心に問題を抱える患者さんに必要なケアが届きやすくすることはもちろん、医師の負担軽減や心理職の雇用拡大につながっていくのか、動向に注目が集まっています。

1-1.どのような仕事内容か

公認心理師の仕事は次のように定義されています。

公認心理師とは、公認心理師登録簿への登録を受け、公認心理師の名称を用いて、保健医療、福祉、教育その他の分野において、心理学に関する専門的知識及び技術をもって、次に掲げる行為を行うことを業とする者をいいます。
  • ⑴ 心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析
  • ⑵ 心理に関する支援を要する者に対する、その心理に関する相談及び助言、指導その他の援助
  • ⑶ 心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談及び助言、指導その他の援助
  • ⑷ 心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供

─引用:厚生労働省|公認心理師

簡単にまとめると次のようになります。

  • ・心の問題を抱えている人およびその周囲の人に対して、解決に向けた相談、助言、援助をおこなう
  • ・心の健康についての知識や情報の発信、提供をおこなう

一見すると、臨床心理士の四大職務とされている「臨床心理査定」「臨床心理面接」「臨床心理学的地域援助」「調査研究活動」とそれほど大きな違いはなさそうですが、もう一歩踏み込んで違いを確認してみましょう。

1-2.臨床心理士との違いは?

そもそも、臨床心理士は民間資格で、公認心理師は国家資格であるという違いがありますが、仕事内容に違いはあるのでしょうか? 前項でも少し触れた臨床心理士の仕事と公認心理師の仕事を比較してみました。

臨床心理士の仕事

  • ⑴ 臨床心理査定:面接や観察を行い、クライアントの状況を把握したうえで援助の方針などを決定する
  • ⑵ 臨床心理面接:心理査定の結果に基づいて、カウンセリング及び心理療法をおこなう
  • ⑶ 臨床心理的地域援助:クライアントだけでなく、周囲の環境(学校・家族・職場など)にも働きかけて援助をおこなう
  • ⑷ 上記3つに関する調査と研究:心の問題への援助をおこなっていくうえで、知識や技術を高めるための調査や研究をおこなう

公認心理師の仕事

  • ⑴ 心の問題を抱えている方に対して面接や観察をおこない、検査・分析をする
  • ⑵ 心の問題を抱えている方に対して、その解決方法を考え、相談や援助をおこなう
  • ⑶ その本人だけでなく、周囲の関係する方々に対しても相談にのり、助言や援助をおこなう
  • 心の健康についての知識や情報の発信・提供をおこなう

⑴~⑶については、実質的に同じ仕事だと考えられます。大きく異なる点は⑷で、臨床心理士の仕事として明記されていた「研究・調査」が、公認心理師の仕事では「情報の提供」となっています

このような点から、公認心理師には対外的な情報発信や啓蒙活動が、臨床心理士には研究職としての専門性がより求められることになりそうです。

▼臨床心理士についてはこちらの記事もチェック!
臨床心理士の資格・仕事内容・試験難易度・年収・公認心理師との違いなどについて!

2.受験資格は?大学院を卒業していないとダメ?

公認心理師は国家資格ですので、国家試験に合格しなければなりません。そして、国家試験は誰でも受験できるわけではなく、いくつかの条件を満たさなくてはなりません。さらに、試験に合格後、公認心理師の登録証が発行されて初めて「公認心理師」と名乗ることができます。

公認心理師の受験資格を得るためのルートには、次のA〜Cの3つがあります。

  • A:4年制大学で指定科目を履修し、さらに大学院で指定科目を履修
  • B:4年制大学で指定科目を履修し、さらに指定の施設で実務経験を2年以上
  • C:外国の大学において心理に関する科目を修め、かつ、外国の大学院において心理に関する科目を修了
公認心理師になるには

大学、および、大学院で履修が必要な科目は次のとおりです。

・大学で履修が必要な指定科目

1. 公認心理師の職責、2. 心理学概論、3. 臨床心理学概論、4. 心理学研究法、5. 心理学統計法、6. 心理学実験、7. 知覚・認知心理学、8. 学習・言語心理学、9. 感情・人格心理学、10. 神経・性心理学、11. 社会・集団・家族心理学、12. 発達心理学、13. 障害者・障害児心理学、14. 心理的アセスメント、15. 心理学的支援法、16. 健康・医療心理学、17. 福祉心理学、18. 教育・学校心理学、19. 司法・犯罪心理学、20. 産業・組織心理学、21. 人体の構造と機能及び疾病、22. 精神疾患とその治療、23. 関係行政論、24. 心理演習、25. 心理実習

・大学院で履修が必要な指定科目

1.保 健医療分野に関する理論と支援の展開、2. 福祉分野に関する理論と支援の展開、3. 教育分野に関する理論と支援の展開、4. 司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開、5. 産業・労働分野に関する理論と支援の展開、6. 心理的アセスメントに関する理論と実践、7. 心理支援に関する理論と実践、8. 家族関係・集団・地域社会における理論と実践、9. 心の健康教育に関する理論と実践、10. 心理実践実習

─参考:厚生労働省|公認心理師法第7条第3号に基づく受験資格認定

また、実務経験として認められる施設は2020年9月現在、次の施設に留まります。

・実務経験ができる施設

  • 1. 少年鑑別所及び刑事施設
  • 2. 一般財団法人愛成会 弘前愛成会病院
  • 3. 裁判所職員総合研修所及び家庭裁判所
  • 4. 医療法人社団至空会 メンタルクリニック・ダダ
  • 5. 医療法人社団心劇会 さっぽろ駅前クリニック
  • 6. 学校法人川崎学園 川崎医科大学附属病院
  • 7. 学校法人川崎学園 川崎医科大学総合医療センター
  • 8. 社会福祉法人風と虹 筑後いずみ園
  • 9. 社会福祉法人楡の会

─参考:厚生労働省|公認心理師法第7条第2号に規定する認定施設

2-1.経過措置とは

公認心理師の資格は欲しいけれど、すでに臨床心理士の資格を持っている、あるいは臨床心理士取得見込みで改めて大学に通い直すのはちょっと……。という方も公認心理師の受験資格を得られるよう配慮されています。

それが「経過措置」です。経過措置には次のD〜Gの4つのルートがあります。

2017年9月15日(公認心理師法施行日)以前に……
  • D:大学院で「指定の科目」を履修済み(または履修中)
  • E:4年制大学で「指定の科目」を履修済み(または履修中)で、施行後に大学院にて「指定の科目」を履修
  • F:4年制大学で「指定の科目」を履修済み(または履修中)で、その後「特定の施設」で2年以上の実務経験を積む
  • G:上記のいずれにも当てはまらないが、心理職として実務経験があり、2022年9月までに5年間の実務経験を積み現任者講習会を修了する
公認心理師資格取得手順D~G

2-2.現任者講習会とは

現在、心理職に就いている多くの方が検討するのがGルートではないでしょうか。5年間の実務経験と言ってもどんな職場でもいいのか? 実務経験と認められる業務内容は? 週何日の勤務で5年間? など気になるポイントについて解説します。

現任者講習会を受講するためには、次の3つの要件を満たす必要があります。

現任者講習の受講要件

・職場:次の主要5分野の施設

  •  保健医療:病院、診療所、介護療養型医療施設、保健所、介護老人保健施設 等
  •  福祉:障害者支援施設、児童福祉施設、認定こども園、老人福祉施 等
  •  教育:学校、教育委員会 等
  •  司法・犯罪:裁判所、更生施設、刑務所、少年院、保護観察所 等
  •  産業:労働:広域障害者職業センター、地域障害者就業・生活支援センター 等

・実務期間:週1日以上の勤務を5年以上

・業務内容:公認心理師の⑴~⑶の業務

上記に該当する方は、現任者講習会を受講し修了することによって公認心理師の受験資格を得ることができます。現任者講習会の内容は次のとおりです。

現任者講習会の概要

  • ・時間:30時間程度

  • ・内容:次の3つを含むカリキュラム
  •  1. 公認心理師の職責に関する事項
  •  2. 公認心理師が活躍すると考えられる主な分野に関する法規や制度
  •  3. 精神医学を含む医学に関する知識

3.公認心理師国家試験の概要・合格率

3-1.第3回公認心理師国家師試験

第3回公認心理師国家試験は新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年12月におこなわれました。試験の概要と結果は次のとおりです。

1.試験日 2020年12月20日
2.合格発表日 2021年2月12日
3.試験地 北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、岡山県、福岡県
4.出題形式・内容 全問マークシート方式で150~200問程度。公認心理師としての基本的姿勢・能力を問う問題と、それ以外の問題が出題される。またケース問題が多く出題される。
5.合格基準 全体の正答率は60%以上が基準
6.受験者数と合格率 受験者数:13,629人
合格者数:7,282人
合格率:53.4%
公認心理師国家試験合格率の推移

第3回公認心理師国家試験の合格率は前回より7%アップし、53.4%となりました。8割近い合格率を叩き出した初回と比較すると低いように感じられますが、初回の試験は現役の臨床心理士が多数受験していたことが合格率を押し上げる要因となっていたようです。臨床心理士試験の合格率が6割程度であることを鑑みても、第2回、第3回の合格率が今後も目安となりそうです。

3-2.ブループリント(公認心理師試験設計表)とは

「国家試験対策では出題基準とブループリントに応じて勉強することが大事」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。

ここで言う「ブループリント」とは「公認心理師試験設計表」とも呼ばれ、出題基準の項目からそぞれぞれ何割ずつ出題されるのかを示したものです。この2つは混同されやすいですが、厳密に言うと別のものになります。

なお日本心理研修センターは、それぞれを次のように定義しています。

1:公認心理師試験出題基準とは

(1)定義
公認心理師試験出題基準は、公認心理師試験の範囲とレベルを項目によって整理したものであり、試験委員が出題に際して準拠する基準である。
(2)基本的考え方
全体を通じて、公認心理師としての業務を行うために必要な知識及び技能の到達度を確認することに主眼を置く。

2:ブループリントとは

ブループリント(公認心理師試験設計表)は、公認心理師試験出題基準の各大項目の出題割合を示したものである。これに基づき、心理職に対するニーズが高まっている近年の状況を踏まえ、社会変化に伴う国民の心の健康の保持増進に必要な分野を含めた幅広い分野から出題するほか、頻度や緊急性の高い分野についても優先的に出題することになる。

─引用:一般財団法人日本心理研修センター|公認心理師試験出題基準 平成31年版

4.公認心理師の就職先は?

まだ法が施行されて日も浅く、「公認心理師」としての就職先は実例が多くありませんが、公認心理師と臨床心理士では、仕事内容にそれほど大きな違いが生じないのではなかろうかと考えられています。

ですので臨床心理士と同じく、学校でのスクールカウンセラー、医療機関での心理カウンセラー、民間企業での産業カウンセラーなど、幅広いステージでの活躍が期待されます。

また今後は、国家資格という立ち位置から、より公的な活躍の場が増えていくことも考えられます。

5.まとめ

公認心理師は心理職で国内初の国家資格ということで、大きく期待されています。

しかしながら、まだ新しい資格制度なので未知なところも多く、資格取得に際しても特殊な経過措置などもあり複雑に感じる部分があるかもしれません。

ぜひ今回の記事を参考にしていただければと思います。これから5年、10年と経ち、臨床心理士や他の心理職とどのように差別化が図られていくのか楽しみですね!


<公認心理師の転職体験談もチェック!!>

「なるジョブ」転職者インタビュー 公認心理師・臨床心理士2年目 26歳

【転職者インタビュー】公認心理師・臨床心理士2年目 26歳/転職1回

関連リンク

職種とキーワードで求人を検索

×

キープしました!

キープした求人は『キープリスト』に保存されます。
キープリストの保存期間は2週間です。会員登録またはログイン
をしていただければ、その期間を越えてご利用できます!

無料で会員登録をする

Btn pagetop