
2018年度に始まった入門的研修の導入目的とは?
深刻化する介護人材不足を解消する手立てとして、2018年度に始まった入門的研修。介護の基本的な知識や技術を学べる研修です。
入門的研修は、これまで介護と関わりがなかった方を主な対象者としています。例を挙げると、定年退職を迎えた方や子育てが一段落した主婦の方などです。介護未経験の方が抱いてしまいがちな介護分野で働くことへの不安を払しょくし、多様な人材が介護分野に参入するきっかけとなることを目的としています。
入門的研修ではどんなことを学ぶの?
入門的研修は介護未経験者が対象なので、学ぶ内容も基本的な内容が中心です。基礎講座と入門講座で構成されており、研修時間数は21時間です。具体的には、介護に関する基礎知識や基本的な介護の方法、認知症や障害の理解などについて学びます。介護保険制度の概要や安全な体の動かし方など、未経験の方でも理解しやすいように体系化されているのが特徴です。入門的研修の全課程を修了すると修了証が発行されます。入門的研修の実施主体は、都道府県及び市区町村です。
入門的研修を受講するメリットとは?
入門者研修を受講し修了証を得ると、介護の仕事を始める際に多くのメリットがあります。受講後、介護分野での就労を希望する場合は介護施設や事業所とのマッチング支援が受けられます。また、介護分野で働く際に、介護職員初任者研修や生活援助従事者研修課程の一部が免除される場合もあります。このように、未経験者が介護分野に参入する際の力強い支援が得られることが受講のメリットです。
入門的研修の実施過程や就労支援内容は各都道府県によっても異なりますので、興味がある方はお住まいの都道府県の実施内容をチェックしてみてくださいね。