
2018年度に始まった生活援助従事者研修の目的とは?
生活援助従事者研修は、訪問介護において生活援助中心型のサービスに携わる方を増やすとともに、質の高いサービスを提供することを目的とした新しい制度です。訪問介護における生活援助とは、例えば食事の準備や掃除、洗濯などが該当します。利用者さんに直接触れて行う身体介護は行わないものの、介護に関する基礎知識などが必要になります。今後生活援助中心型のサービスに携わりたいと考えている方は、生活援助従事者研修の内容をチェックしておきましょう。
生活援助従事者研修ではどんなことを学ぶの?
生活援助従事者研修では、生活援助中心型のサービスを提供するうえで必要な知識を基礎から学ぶことができます。介護人材の裾野を広げることを目的としているので、介護の資格や経験がない方でも受講することができます。研修は全59時間で、次のようなカリキュラムを通じて生活援助に必要な知識や技術を身に着けていきます。
- 1.職務の理解(2時間)
- 2.介護における尊厳の保持・自立支援(6時間)
- 3.介護の基本(4時間)
- 4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携(3時間)
- 5.介護におけるコミュニケーション技術(6時間)
- 6.老化と認知症の理解(9時間)
- 7.障害の理解(3時間)
- 8.こころとからだのしくみと生活支援技術(24時間)
- 9.振り返り(2時間)
研修終了後はどんな仕事ができるの?
生活援助従事者研修を修了すると、訪問介護において生活援助中心型のサービスに携わることができます。生活援助しかできませんが、厚生労働省によると生活援助中心型のみを利用している方は約25.7万人(2016年度)と多く、活躍の場は多いと言えるでしょう。また、訪問介護の人員配置基準に含まれるため、事業者からのニーズも高まっています。このように、未経験から介護の仕事を始める方にとって多くのメリットがあります。興味がある方は、お住まいの地域の生活援助従事者研修の実施内容をチェックしてみてくださいね。