1.今回インタビューしたのはこんな人

今日はよろしくお願いします。簡単に自己紹介をお願いします。
神奈川県出身の26歳です。家族構成は、両親、姉、わたしの4人家族です。
—職歴について教えてください。
4年制大学の看護学部を卒業して、新卒で看護師(正職員)になりました。まる2年勤めたあと、IT系の企業に転職して現在もそこで働いています。
—保健師の資格も持っているんですね。
大学のカリキュラムが看護師・保健師資格を同時にとれるものだったので、両方とりました。
学校によっては同時にはとれず、看護師資格を取得したあと、保健師になりたい人は改めて資格取得のために学校に通うケースが多いみたいです。
▼保健師資格の取得方法の詳細は、こちらの記事をチェック!
保健師の仕事内容、資格の取り方、年収、公務員としての働き方について!
—就職先はどんな施設でしたか?
共済組合が運営している病院です。そこで働くスタッフは準公務員として採用されます。
—就活時に重視したポイントを3つあげるとしたら?
順番に、「希望部署への配属が通りやすいこと」「公務員採用で安定していること」「退職金が出ること」です。
—ありがとうございます。ではさらに詳しく聞いていきますね。
2.看護師の履歴書(実例)

※証明写真は取材用に撮影したものに変更しています
—就活はいつからはじめましたか?
大学3年生の冬くらいから、病院見学や合同説明会に参加しはじめました。でもわたしは動き出したのが遅いほうで、早い人だと夏休みのインターンに参加するために3年生の春〜夏くらいから活動開始していました。
採用試験は大学4年生の5月に受け、6月に内定をもらいました。
—採用試験を受けたのは何施設ですか?
就職先の病院と大学附属の病院の2ヶ所で検討していて、実際に採用試験を受けたのは就職先の病院のみです。
まわりの看護師志望の子も、ほとんど1ヶ所しか受けていないですね。
—就職先はどうやって探しましたか?
大学の卒業生の主な就職先一覧を見て、気になった病院をチェックしました。
もう1つの大学付属病院のほうは実習先でもあったので、もとから候補に入れてましたね。
—この履歴書は手書きですが、パソコンでの作成は考えませんでしたか?
たしか募集要項に、自筆の指定があったと思います。履歴書も病院指定のフォーマットでした。
—履歴書の提出方法は?
成績証明書といっしょにクリアファイルに挟んで、指定の封筒に入れて郵送しました。たしか送付状もつけたと思います。
履歴書や封筒は、病院説明会で配布されたものを使ったはずです。
—履歴書作成にはどのくらい時間をかけましたか?
1日くらいです。
—短期間ですね。誰かに添削などは頼みましたか?
母にちらっと見てもらったくらいですね。
面接は必ずあるし、あまり落ちると思っていなかったので、そこまで気合いは入れなかったかもしれないです。
学歴などのフォーマットは、ネットに出ている書き方を見たくらいですかね。
—書類選考で不採用になることはほぼないんですか?
わたしが行った病院は、基本的に全員面接していると思います。みんな同じ看護師資格をもっているので、よほどでないと落としようがないのかと。
—新卒では職歴に差もないので余計にそうかもしれませんね。履歴書で工夫したところはありますか?
1つ1つの記入欄が小さく書ける内容が少ないので、志望動機以外の欄にもアピールポイントを散らして書くようにしました。

(得意な学科)
“急性期看護学:全身の管理に加え、周手術期における患者さんの不安にも寄り添う看護にやりがいを感じました。”
(健康状態)
“良好 ”
(趣味)
“ 旅行:大学2年次には一人で北海道を一周し、初めて出会った人とコミュニケーションをとることで旅行の楽しさが増しました。”
(スポーツ)
“長年ダンスを続けており、数々の大会に出場し、全国大会優勝を成し遂げました。ダンスを通じて体力、精神力、集中力を得ることができました。”
(志望の動機)
“私は患者さんに誠実に接し、信頼してもらえるような看護がしたいと思っています。貴院では、「自分の最愛の人を安心して入院させられる病院を目指す」という理念を掲げており、私が目標とする看護を実現するための環境が整っていると感じたため志望しました。”(履歴書原文より)
「趣味」欄には、旅行とからめてコミュニケーション能力について書いたり、「スポーツ」欄には、看護師をやる上で必要な体力、精神力、集中力があることを長年続けてきたダンスにからめて書いたりしました。
—証明写真はどこで撮影しましたか?
たしか「カメラのキタムラ」とかだったと思います。
—服装、髪型、メイクはどんなでした?
黒無地、スカートのリクルートスーツです。たぶん「洋服の青山」で買ったかと。
メイクは看護実習時と同じくらいで、派手すぎずナチュラルな感じです。
髪型はショートだったので、横の髪を耳にかけて、後ろ髪はそのまま。
ただ前髪が伸びかけだったので、お辞儀したときに目にかかったり手で触ったりしないように、スプレーしてピンで止めてました。
—今この履歴書を自己採点すると、100点中何点ですか?
80点くらいです。
—及第点というところでしょうか。なぜですか?
記入欄が小さいのでどの項目もさらっとしか書けていなくて、なんか浅いなと(笑)。…でもこのスペースで書けることは書いたかな。
—「今ならこう書く」と思うところはありますか?
いえ、きっと今でもこう書くと思います。
ジョブメドレーからのアドバイス
今回の履歴書について、ジョブメドレーのキャリアサポートに「良い点」「改善できそうな点」を聞いてみました。主なポイントは以下のとおりです。ぜひ履歴書を書くときの参考にしてみてください。

※証明写真は取材用に撮影したものに変更しています
①職歴・学歴
学歴(職歴)の最終行には右寄せで「以上」と記入しましょう。
②免許・資格看護師免許、保健師免許は「資格」ではなく「免許」と書いたほうが良いでしょう。
③スポーツ・趣味内容がまとまっていて、得たもの(体力、精神力、集中力、コミュニケーション力)が看護師業務に求められる素質とリンクしていて良いです。
④志望動機・冒頭に「自分のなりたい看護像」を記載するのはわかりやすいです。一方で、冒頭の目につくところなのでもう少し内容を掘り下げても良いです。
・「私が目標とする看護を実現するための環境が整っていると感じたため志望しました」は、少し上からな印象と「ぜひ働きたい」という気持ちが伝わりにくい印象を受けます。
(改善点を反映した例文)
私は患者さんとのコミュニケーションを大切にし、つらい時にも信頼してもらえるような看護をしたいと思っています。貴院では、「自分の最愛の人を安心して入院させられる病院を目指す」という理念を掲げており、患者さんに寄り添った看護をされている点にとても魅力を感じたと同時に、貴院の一員として目標とする看護を実現したいと思い、志望致しました。
3.看護師の採用試験・面接対策

—採用試験はどんな内容でしたか?
病院にもよりますが、わたしが受けた病院では履歴書・成績証明書の提出後に試験日程が決まり、1日でクレペリン検査・作文・面接・面談を一気に受けました。
ちなみに大学附属病院の場合は、SPI受験もあるみたいでした。看護師の採用試験でSPIがあるのは珍しいほうだと思います。
—「クレペリン検査」とは何ですか?
ひたすら足し算をするテストで、正確性とスピードを見るらしいです。
対策としては、クレペリン検査用のテキストを買って、自分で時間を計りながら演習しました。
—作文は何について、何文字くらい書いたんですか?
「看護とわたし」みたいなテーマでした。わたしは看護師を志したきっかけについて書いた気がします。
文字数は……原稿用紙1〜2枚だったと思います。
結構短い時間で、ぎりぎり書き終わりました。30分もないくらいだったかな。
—作文の対策は何かしました?
わたしはとくに準備してませんでした。
実はあとから聞いたら、インターンに参加した子は看護師さんから出題テーマを事前に教えてもらっていて、書く内容を考えていたみたいなんです。
わたしはインターンには不参加で出題テーマを知らなかったので、面接で用意していた内容をその場でまとめる形になっちゃいました。そこはちょっと悔やまれますね。
—それはちょっと不公平な感じがしますね。…続いて、面接の内容を教えてください。
面接は個人面接を1回だけ、10〜15分くらいでした。
面接官は3人で、看護次長らしき人、人事の人、あと1人はわかりません。
質問内容は、「志望動機」「本院か分院どちらを希望するか」「希望部署」あたりだったと思います。
—受け答えは順調でしたか?
王道な質問が多かったので、わりとスムーズでした。
志望動機は、履歴書に書いた「わたしの目標とする看護」と、病院の特徴である「プライマリーナーシング制度」に通じるところがあり、一人ひとりの患者さんと密に関われる点に魅力を感じました、と話したと思います。
あとは、「苦手な人のタイプはありますか?」の質問は想定外でしたね。
—どう答えました?
「無口な人や考えていることがわからない人は、第一印象が苦手になりがちですが、積極的に話しかけコミュニケーションをとることで、なるべく苦手意識をなくせるようにしています」みたいな感じで答えたと思います。
—逆質問はありましたか?
面接か面談かどちらで聞かれたか覚えてないんですけど、「聞き忘れたことや言い忘れたことありますか?」と言われました。
希望部署を伝えたあとだったので、「働くなかで他部署に興味が出たら、異動は可能ですか?」と質問したと思います。
—なるほど。面談はどんな内容でしたか?
面談は面接が終わったあとに、1対1でおこないました。担当者は分院の看護師長かな……? 上のほうの役職の方だと思います。
こちらも時間は10〜15分程度でした。
質問内容は「面接どうだった?緊張した?」「家族構成は?」「実習での思い出ある?」「アルバイトしてたの?」みたいな、ゆるい感じです。
—試験当日の持ち物は?
筆記用具、時計、ハンカチ、ティッシュ、飲み物、予備のストッキング、募集要項等の書類、面接対策ノートくらいですかね。
—面接対策ノートとはどんなものですか?
ちょっと大げさに言いました(笑)。1ヶ所しか受けていないので、志望動機などを書いたメモ程度のものです。
—試験日の前日から当日の過ごし方は?
前日は、持ち物の確認と面接対策を。聞かれそうな質問の答えを考えておきました。
当日の朝は、会場近くのカフェに寄った気がします。面接対策ノートを見返して、心のなかで喋ってシミュレーションしてました。
開始時間が近づいたら病院に行って、院内ですれ違う人みんなにお辞儀しながら試験会場に向かいました。
試験がはじまったら、あとは決められたグループごとに行動しましたね。結構慌ただしかったです。

—就活を通して、うまく動けたと思うところは?
1年に何度も採用試験がある中で、最初の5月に試験を受けられた点ですね。
希望部署への所属は、内定が早い順で優先的に決まると説明会で聞いていたので。
—では希望部署には無事配属されたんですか?
それが、行けなくて(苦笑)。第2希望の部署になりました。みんなで話がちがうじゃないかと言ってたんですけど。
—それは残念でしたね……では最後に、看護学生へアドバイスをお願いします!
病院説明会への参加や情報集めは、早めに動いたほうがいいと思います。とくに人気病院のインターンはすぐに定員に達するので。
インターンに行くと現場の看護師さんに1日中ついてまわるので、そこで採用試験の内容や病院の良い面・悪い面などのいろいろ情報が入ってきます。そういった情報も参考にしてみてください!
—本日はありがとうございました!
ジョブメドレーからのアドバイス
今回の面接対策について、ジョブメドレーのキャリアサポートに「良い点」「改善できそうな点」を聞いてみました。主なポイントは以下のとおりです。ぜひ参考にしてみてください。
【良い点】
◎面接前に想定質問をまとめ、シミュレーションしていた点
◎「苦手な人のタイプ」のようなネガティブな質問にも前向きな回答で締めている点
◎希望病院に早めにエントリーした点
【改善点】
◎作文テーマが事前にわからなくても、練習として出題の多い作文テーマで一度書いてみても良いですね。
◎意欲をアピールするためにも、逆質問の質問事項は事前に考えておくべき。また「異動のしやすさ」に魅力を感じていた様子なので問題ないですが、希望部署を伝えてすぐの異動に関する質問は、場合によってはマイナス印象を与えてしまう可能性もあるので注意が必要です。
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