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コラム2018/10/19
行政保健師、産業保健師、学校保健師の仕事内容を具体的に知りたい!

乳幼児から高齢者まで、あらゆる人たちの健康を見守りサポートする専門職の保健師。特に行政機関や企業、学校等で働く保健師は私たちにとって身近な存在です。今回は保健師の専門分野の違いや仕事内容について具体的に紹介します。

保健師

企業で、地域で、ニーズが高まる保健師

保健師は、地域や企業で、健康管理や保健指導を行うのが主な仕事です。病気やケガなど、一時的な時間にだけ関わる看護師に比べ、母子指導や乳幼児健診、学校や企業など、一生のさまざまな場面で健康の維持をサポートしているのが保健師。健康長寿が叫ばれる現在、メタボ対策や認知症高齢者への対応など、その仕事内容は広がっています。また、企業や学校で従業員や子どものメンタルケア対策が進められていることもあり、さまざまな場所で保健師のニーズが増加しています。


保健師には大きくわけて、行政機関で仕事をする「行政保健師」、企業の医務室や健康保険組合で働く「産業保健師」、学校で働く「学校保健師」の3つがあります。それぞれ、仕事内容は少しずつ異なり、やりがいにも違いがあります。

地域住民の健康を守る公衆衛生のプロ「行政保健師」

保健センターや保健所等の行政機関で業務に携わる保健師を「行政保健師」といいます。行政保健師は地方公務員として勤務します。


行政保健師の支援の対象者となるのは、その地域に住む全ての住民です。乳幼児から高齢者まで、年齢も健康状態も分け隔てなく、健康の維持や増進を目的としたサポートを行っています。日本看護協会の調査では保健師の75.9%が行政保健師で、保健師といえば、行政保健師をイメージする人も多いでしょう。


産業保健師が大人、学校保健師が児童や学生を対象としているのに対し、行政保健師の対象は、地域住民。幅広い年齢の人と深く関わります。また、個々に異なる状況に対応することが多く、柔軟な対応力と、高いコミュニケーション力が求められるのも特徴です。その分、頼りにされる度合いも大きく、地域にとってなくてはならない存在として感謝され、地域に溶け込んでいることも多い仕事です。


また、保健師という国家資格に加え「公務員」という肩書があるのも大きなメリット。安定しており安心できると、行政保健師を目指す人も多いのです。

勤務場所で異なる行政保健師の仕事内容

行政保健師の勤務先は、保健所と保健センター。同じように見える2つの勤務場所には、管轄や仕事内容に違いがあります。


保健所は、都道府県や政令指定都市、中核都市などに設置されているものです。保健所に勤務する保健師は、その自治体の職員となります。


保健所に勤務する行政保健師の主な仕事内容は、精神障害者や身体障害者、難病患者、結核患者、エイズ患者に対する相談や支援、新型インフルエンザなどへの感染症対策、地域の健康に関する運営・管理的な業務など。市町村保健師と連携して地域全体の健康問題を把握し、地域のケアシステムを構築するのも重要な仕事です。都道府県単位の広い視野で、専門的な知識を駆使し、健康課題に関わる施策を運営することもあります。


一方保健センターは、市町村が設定する機関。保健センターに勤務する行政保健師は、その市町村の職員として、地域住民の心身の健康づくりを担います。


保健センターに勤務する行政保健師の具体的な仕事は、母子保健や、乳幼児健診や子育て支援のほか、高齢者の生きがいづくりや介護予防、地域住民に向けた健康づくり教室の開催など。最近では、心の病気や悩みなどの相談を受け、社会復帰を支援することもあります。保健所に勤務する保健師に比べ、より幅広いレベルの地域住民を対象に、地域に根差した活動を行っているのが特徴です。地域の健康課題を解決することが大きな目的なので、地域住民の年齢層や健康状況に応じ、個性的な教室などを企画することもあります。


近年では、高齢者や乳幼児に対する虐待が社会問題となっていますが、この分野でも行政保健師は重要な役割を果たしています。虐待の防止や早期発見のため、家族支援や関連機関との連携などの取り組みを行っています。

民間企業で働く人の心身の健康を守る「産業保健師」

民間の企業や事業所に勤務する保健師を「産業保健師」といいます。企業や健康保険組合に勤務し、働く人の健康管理を行うのが仕事です。産業保健師は保健師のうち6.4%程度。企業の職員の1人として、企業の保健室や医務室に勤務しています。


産業保健師が他の保健師と異なるのは、「健康管理」の目的が「病気にならないようにする」であること。従業員が病気になってしまえば、企業は働き手を失ってしまい、企業活動の目的である「利益」が減少してしまいます。


産業保健師が「企業の従業員」である以上、仕事の目的は「企業の利益をあげるために、従業員が健康な状態で働けるようにすることである」、ということを忘れてはいけません。そのために、従業員が心身の健康を保ち、安心して勤務を継続できるように、日々心を配っているのです。


産業保健師に求められる力は、病気の看護や傷の手当に関する知識のほか、医療機関を受診するかどうかを見極める判断力、従業員の心の悩みにも対応できるカウンセリング能力などです。そのため、看護師の経験や技術を活かしたり、カウンセラーの資格を取得する産業保健師もいます。

従業員の健康を支える産業保健師の仕事内容

産業保健師の具体的な仕事内容には、健康診断結果のデータ整理や分析、ケガや病気の処置のほか、保健指導なども含まれます。健康診断結果から、従業員の健康状態の把握だけでなく、労働災害や事故を予防するための職場環境の改善を行うこともあります。また、業種によっては、海外出張などで国外に出向く従業員の感染症対策などにも対応します。


最近では、所定労働時間を超えて働く従業員の労働環境の改善なども仕事になってきました。同時に、悩みを抱える従業員やメンタルの問題で休職している従業員と面接を行い、職場への適応や復帰を支援することも保健師の重要な役割となってきています。


従業員が、健康状態に不安を抱えることなく働けるよう、会社と一緒に、健康に関する企画を行うこともあります。メタボリックシンドロームへの対応として、社員食堂と共にメニュー開発をしたり、運動指導などを行うことも増えてきています。

先生からも生徒からも頼られる存在「学校保健師」

学校の保健室などに在籍し、その学校の教職員や児童・生徒の健康管理を行う保健師を「学校保健師」といいます。いわゆる「保健室の先生」を思い浮かべる方も多いでしょう。実は、一般的な小・中・高等学校の保健室の先生になるには、保健師の資格に加えて「養護教諭」の資格が必要です。保健師の資格だけで学校保健師として勤務する場合、勤務先は私立学校や短大・大学等になります。学校保健師として従事している保健師は2%程度です。


行政保健師や産業保健師と異なる学校保健師の特徴は、何より子どもを対象としていること。学校の先生も対象に含まれますが、圧倒的に子どもに対応することが多くなります。子どもは、免疫力が十分でない場合も多く、体調が急に悪くなることも少なくありません。元気に走り回ったり、力や感情のコントロールがうまくできず、ケガをすることもあり、応急処置の知識を求められる場面が多くなります。


さらに、それぞれの時期ならではの子どもたちの悩みに対応するためのコミュニケーション能力が求められます。他の先生とは異なる立場にいるからこそ、子どもたちから頼られる場面も多いのが学校保健師。子どもたちの心の変化に寄り添うことで、一歩ずつ成長していく姿を見ることができるのは、学校保健師ならではのやりがいでしょう。

子どもたちの成長を見守る学校保健師の仕事内容

学校保健師の主な仕事は、学校における健康業務全般にわたりますが、大きくわけて4つの役割を担います。


1つは、「子どもたちの健康管理」に関する仕事です。体調が悪くなったりケガをした子どもたちに対応するだけでなく、医療機関を受診するべきかどうかを判断し、時には、病院へ付き添うこともあります。また、インフルエンザなどの感染症が発生した場合に、学校としての対応等を検討するのも重要な仕事です。


持病やアレルギーを持つ子どもたちへの対応やケアを、他の先生と協力して行うこともあります。周囲の子どもたちとも話し合いながら、問題を抱える子どもが、安心して学校生活ができるように環境を整えていきます。


最近では、いじめなどを始めとする「心の健康管理」の対応も求められるようになりました。子どもたちの心のサインに気づきやすい立場にある、学校保健師や養護教諭への期待は高まっており、1人ひとりとのカウンセリングが重要な役割を担っているといわれています。


「保健指導」も、学校保健師の仕事の1つです。歯磨きや手洗い、うがいなど、病気を予防するための行動をよびかけ、子どもたちが自分の健康を維持することを意識できるよう啓発します。最近では、性教育について、他の先生と一緒に授業することも増えてきました。


定期的な「健康診断」の計画や運営のほか、学校の衛生状況をチェックし、必要な対応をするのも学校保健師の仕事です。場合によっては、家庭での生活習慣や食習慣について調査し、保護者を含めて指導を行う学校保健師も増えています。


最近では、「教職員に対するケア」も重視されています。子どもたちが元気に楽しく学校生活を送るためには、先生方が心身ともに健康であることも大切な要素。しかし、さまざまな理由で、心身に問題を抱える先生も増えてきました。場合によっては、先生に対するカウンセリングを行ったり、病院への受診を促すことで、子どもたちの健康な学校生活を維持するのも、学校保健師の役割といえるでしょう。


このように、学校保健師の仕事内容は多岐にわたります。しかし、他の保健師に比べ、1人ひとりにより深く寄り添うことができ、その分、頼られる存在なのが学校保健師。楽しい思い出も多く、幸せを感じることも多いでしょう。

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