目次
- (1)副業が会社にバレることはある?
- A.住民税から副業が知られる可能性があります。
- (2)スキマバイトってなんだか怪しい。
- A.「仕事内容の明確さ」や「運営会社の信頼性」を確認すれば安心できます。
- (3)どのサービス(アプリ)を使えばいいの?
- A.「エリア」「専門性」「目的」に注目しましょう。
- (4)身分証の提出って大丈夫? 個人情報の扱いが心配
- A.本人確認は求職者を守るための手続きです。
- (5)1日でも仕事を教えてもらえる?
- A.「未経験歓迎」の求人を選ぶと安心です。
- (6)給料はきちんと支払われる?
- A.求人ごとの支払い方法をあらかじめご確認ください。
- (7)もしも勤務中にケガをしたら?
- A.契約内容によっては労災が適用されます。
- (8)確定申告は必要?
- A.業務委託で年間20万円以上稼いだ場合、確定申告が必要です。
スキマバイトを始める前には、ちょっとした不安がつきもの。今回は、はじめの一歩を踏み出せない人の不安や疑問について、スポットワークサービス「ジョブメドレースポット」の担当者に質問しました。
話を聞いた人
ジョブメドレースポット担当者 Aさん
スポットバイトサービスの運営に3年間携わる。医療・介護・福祉業界に特化した「ジョブメドレースポット」の立ち上げメンバーとして、サービスの設計から求人企業との調整まで幅広く担当。現場の不安やニーズを数多く聞いてきた経験から、利用者に寄り添ったサポートを心がける。
(1)副業が会社にバレることはある?
A.住民税から副業が知られる可能性があります。

スキマバイトで副業収入が発生すると、住民税の金額が増え、本業の会社に知られる可能性があります。
通常、会社員の住民税は「特別徴収」として、本業の給与から天引きされます。その際、自治体から会社へ「特別徴収税額決定通知書」が送られますが、ここに副業収入を含めた合算額が記載されるため、不自然な増加があると副業が発覚することがあるのです。
かつては、副業分の住民税を普通徴収(=自分で納付)に切り替える方法もありました。しかし、2023年以降、多くの自治体で「給与所得は原則すべて特別徴収」となり、副業だけを普通徴収にするのが難しくなっています。
そこでポイントになるのが、スキマバイトの契約形態です。
スキマバイトの2つの契約形態
雇用契約 |
業務委託契約 |
|
---|---|---|
所属 |
企業と雇用関係を結ぶ |
個人事業主として仕事を請け負う |
所得の種類 |
給与所得 |
雑所得または事業所得 |
住民税 |
原則、本業と合算されて会社に通知される |
自分で納付(普通徴収)するケースが多い |
本業の会社に知られるリスクを避けたい場合は、「業務委託契約」のスキマバイトを選ぶという方法があります。業務委託の場合、住民税は自分で納める形になるため、会社に通知される可能性は低くなります。
(2)スキマバイトってなんだか怪しい。
A.「仕事内容の明確さ」や「運営会社の信頼性」を確認すれば安心できます。

スキマバイトは応募が手軽なぶん、「この仕事、本当に大丈夫?」と不安に思うこともあるかもしれません。とくに、仕事内容が曖昧だったり、連絡手段が急にLINEに変わったりすると警戒心が高まりますよね。
そんなときは、サービス運営元が信頼できるかどうかをしっかり確認することが大切です。例えば以下のようなポイントをチェックしてみましょう。
- 運営会社の情報が公式サイトに明記されているか
- 仕事ごとに契約内容・業務内容・報酬条件がはっきりしているか
- サポート窓口があるか
なお、ジョブメドレースポットでは、すべての求人を掲載前に審査しています。サポート窓口も用意していますので、トラブルや不安を感じた場合はいつでもご相談ください。
(3)どのサービス(アプリ)を使えばいいの?
A.「エリア」「専門性」「目的」に注目しましょう。

スキマバイトのサービスは数が多く、「どれを使えばいいかわからない」という声もよく聞かれます。迷ったときは、次の3つの観点から選んでみましょう。
1.働くエリア
まずは、自分の住んでいる地域に求人があるか確認しましょう。全国対応のサービス(例:タイミー、メルカリ ハロ)もありますが、介護や医療などの業界特化型サービスはエリアが限定的なことも。
2.職種の専門性
飲食や物流など幅広い職種を扱うサービスもありますが、介護や医療など専門的な分野で働きたい場合は、業界特化型のサービスを選ぶと自分に合った仕事と出会える可能性が高くなります。
3.目的
働く目的によって、選ぶべきサービスが変わります。例えば、「仕事帰りに2〜3時間だけ働きたい」といった、空き時間を有効活用したい場合は、タイミーのように幅広い職種を扱うサービスが向いているかもしれません。
一方、「転職前に現場を体験してみたい」「医療・介護系の資格を活かした仕事がしたい」など、明確な目的がある場合は、専門分野に特化したサービスが適しています。
ジョブメドレースポットは、医療・介護・福祉の求人サイト「ジョブメドレー」と連携したスポットワークサービスです。本格的に就職する前に業務内容や職場の雰囲気を“お試し”できるのが特徴です。

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(4)身分証の提出って大丈夫? 個人情報の扱いが心配。
A.本人確認は求職者を守るための手続きです。

スキマバイトを始めようとしたとき、「免許証やマイナンバーカードをアップロードするのが不安」という声もあります。
こうした本人確認は、報酬の支払や税務処理、なりすまし防止などのために法律で定められているものです。とくに業務委託契約では、氏名・住所・本人確認書類の提出が一般的です。
また、本人確認をしっかりおこなうサービスは、求職者を守る体制が整っているとみることもできます。不安な場合は、以下の点をチェックしましょう。
- プライバシーポリシーが明記されているか
- 情報の保存期間や目的が明記されているか
- 問い合わせ窓口が明確か
なお、本人確認の審査には、数分から最大数日かかることもあります。「いざ働きたい」と思ったときにすぐ応募できるよう、早めに本人確認を済ませておくことをおすすめします。
(5)1日でも仕事を教えてもらえる?
A.「未経験歓迎」の求人を選ぶと安心です。

1日だけ、数時間だけといった短時間の勤務では、職場の人と会うのがその日限りということも少なくありません。「説明がほとんどなくて困った」という声も一部で見られます。
スキマバイトの現場では、作業内容がシンプルな仕事も多く、基本的には問題なくこなせるよう工夫されていることが一般的です。ただし、忙しい時間帯に人手が足りず、教える余裕がない現場もあるようです。
そうした不安を避けるには、求人情報で「未経験歓迎」や「丁寧なサポートあり」と書かれているかどうかを確認するのがポイントです。安心して働ける環境を選ぶためにも、事前のチェックを心がけましょう。
(6)給料はきちんと支払われる?
A.求人ごとの支払い方法をあらかじめご確認ください。

給与に関する不安がある場合に確認しておきたいのは、求人ごとに記載されている「支払い方法」や「支払日」です。即日払い・週払い・月払いなど、タイミングや振込方法は求人によって異なります。
また、万が一のトラブルに備えて、サポート窓口や報告フォームの有無もチェックしておくとより安心できます。ジョブメドレースポットでは、丁寧なサポート体制を整えていますので、初めて利用する人でも安心してご利用いただけます。
(7)もしも勤務中にケガをしたら?
A.契約内容によっては労災が適用されます。

スキマバイトは短期・単発の仕事でも、現場でのケガや体調不良のリスクはゼロではありません。「万が一のとき、労災は適用されるの?」と不安になる方もいるでしょう。
スキマバイトにおける労災の適用は契約の種類によって異なります。
- 雇用契約で働く場合:労災保険が適用される可能性がある
- 業務委託契約で働く場合:原則として労災保険の対象外
このように、同じ「スキマバイト」でも契約形態によって対応が異なるため、求人に応募する前に「雇用契約か業務委託契約か」を確認することが大切です。
(8)確定申告は必要?
A.業務委託で年間20万円以上稼いだ場合、確定申告が必要です。

副業としてバイトをしたい会社員や、扶養内で働きたい人にとって、確定申告が必要かどうかは気になるポイントです。実際には、契約形態と所得の金額によって必要性が変わります。
本業の会社で年末調整が済んでいる場合、副業の給与収入が年間20万円以下であれば、原則として確定申告は不要です。一方、業務委託契約による報酬(雑所得や事業所得)を得た場合、その所得が年間20万円を超えると原則として確定申告が必要です。
確定申告と聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、近年は国税庁の「e-Tax」や会計アプリを使えば、スマホから簡単に申告できるようになっています。
確定申告の流れや詳しい説明は、なるほど!ジョブメドレーの解説やジョブメドレースポットのFAQからご確認いただけます。
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