目次
1.履歴書写真の基本ルール
まずは履歴書に貼る写真の基本的なルールを確認しましょう。

サイズは40mm×30mm
履歴書の写真サイズは、たて40mm(4センチ)×よこ30mm(3センチ)の長方形です。免許証やパスポート用の写真はサイズが異なりますので、撮影や証明写真機のメニュー選択で間違えないようにしましょう。万が一剥がれたときのために、裏面にフルネームを書いた状態で履歴書に貼り付けます。
3ヶ月以内に撮影したものを使う
履歴書の写真は、一般的に3ヶ月以内に撮影したものが推奨されています。履歴書の写真は人物像を伝えるものであると同時に、面接時の本人確認資料でもあります。3ヶ月より前だからといって即合否に関わることはありませんが、現在の自分と異なる印象のものは使わないようにしましょう。
また、3ヶ月以内であっても髪型を大きく変えた、メガネの有無が変わったなど、がらりと雰囲気が変わっていれば撮影し直すことをおすすめします。
背景色は白・水色・グレーが好印象
写真の背景色は、白、水色、グレーのいずれかにしましょう。ほかの背景色はあまり選ばれないため、応募書類で使用すると悪目立ちしてしまう可能性があります。
白、水色、グレーはどれを選んでも問題ありません。爽やかさを印象付けたければ水色、落ち着いた雰囲気を出したければグレー、迷うときは白といった決め方をしてもいいでしょう。

服装はスーツが無難
就活・転職活動の履歴書は、いわばビジネス文書のひとつです。ラフなスタイルではなく、面接のときと同様にスーツを着用して撮影しましょう。クールビズの時期であっても写真ではジャケットを着用し、シャツ/ブラウスのボタンをきちんと閉めます。男性はネクタイも忘れずに着用します。
髪は顔にかかりすぎないように
髪型のポイントは、清潔感があり顔がよく見えていることです。とくに目元に髪がかかりすぎていると、暗い印象やだらしない雰囲気になってしまいます。顔を隠すようなスタイリングは避け、目元は思い切って出してしまうのがおすすめです。
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2.履歴書写真のOK/NG例を紹介
それでは実際の写真を見ながら、より印象の良い写真、避けるべき格好のイメージをつかんでいきましょう。
服装のOK/NG例
新卒、中途ともに履歴書写真の服装はスーツです。ジャケット、ネクタイもきちんと着用しましょう。色は黒、紺、グレー、ベージュなどこちらも“面接に着て行けるかどうか”を基準に選びます。
履歴書写真で私服は原則NG。パート・アルバイトの募集ではオフィスカジュアルでも良いケースもありますが、きちんと感を出したい場合はジャケットを着用することをおすすめします。

また、襟(えり)の崩れも写真では目についてしまいます。ボタンを開けるのは女性は第1ボタンまで、男性はすべて閉めるようにしましょう。ジャケットにかぶせて襟を広げるスタイルも、襟の形が合わなかったり、開きすぎて目立ちすぎたりしてしまうためおすすめしません。

髪型のOK/NG例
履歴書写真の髪型はすっきりとまとめ、清潔感を持たせることが大切です。女性の場合、前髪が長めの場合は上げる、分けて流すなどのスタイリングで、顔がはっきり見えるようにしましょう。ミディアムやロングヘアの場合は、ハーフアップまたは後ろでひとつにまとめ、襟や肩にかからないようにします。

男性の場合、おでこ、眉毛、目、耳を出すと清潔感を出すことができます。普段は前髪をおろしている人も、前髪を上げるか、眉毛が見える程度に分けて流すことをおすすめします。
また、アレンジしすぎ・無造作なヘアスタイルは、履歴書写真だと不真面目、だらしない印象につながってしまうため避けるようにしましょう。

髪色は就職・転職先で推奨される範囲(おおむね7トーン程度)にとどめ、もし明るすぎる場合は就活・転職活動期間中染め直すか、スプレーなどで一時的に髪色を暗くするといった対策をおすすめします。写真館によってはオプションで髪色を変える修正をしてくれるサービスもあります。

角度・表情のOK/NG例
履歴書の写真は正面を向いて軽く顎(あご)を引き、口を開けずにほほ笑む表情が好印象です。業界・職種によっては少し斜めに構えた構図で華やかさを強調することもありますが、通常は正面の写真が好まれます。
角度をつけている、上目遣いになりすぎている、顎が上がってる、肩が水平でなく左右の傾きが大きいなどの状態であれば、撮り直しをおこないましょう。

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3.好印象の履歴書写真を撮るコツ
ここで誰でもすぐに実践できる、履歴書写真のコツを紹介します。
髪はなるべくすっきり見せる
暗い印象にならないよう、前髪は上げる・分ける・斜めに流すのいずれかで、より自分に似合うものを探してみましょう。ヘアピンが目立つ状態で留めるのは幼い印象を与えかねないため、黒や茶色の細いヘアピンで正面から見えない位置で使いましょう。また、普段ヘアスプレーやワックスをあまり使わない人でも、撮影中に髪が落ちてこないよう適宜使用することをおすすめします。
意外と見落としがちなのが側面です。普段のヘアスタイルと異なり、履歴書の写真では後れ毛や無造作な髪はだらしなく見えてしまうもの。長さがあれば耳にかけ、短くても横に広がる印象であれば整髪剤ですっきりさせておくとなお良いです。
座り方を意識して正しい姿勢に
履歴書写真でのベストな姿勢は、顔と体がまっすぐ正面を向き、肩が水平で、しっかり目が開き軽く顎を引いた状態です。この姿勢になるには、写真に映らない部分の姿勢も大切です。

椅子に深く腰掛け、体の左右が傾かないよう脚を組むのは控えましょう。手は対面では膝の上に置くことが多いですが、撮影の際は太もも〜脚の付け根あたりに置くようにすると、猫背にならず自然に肘を引きやすくなります。
無理に背筋を伸ばそうとすると反り返った姿勢になることもあるため、上から糸でつるされているようなイメージで肩の力を抜いてまっすぐ座ります。力を入れて顎を引くと二重顎になったり、首が詰まったような印象になることも。おでこをまっすぐカメラに向けるよう意識し、顎は出しすぎない程度に軽く引くのがおすすめです。
白い紙やハンカチでレフ板効果も
証明写真機やセルフで撮影する場合は、白い紙やハンカチを手で持つか膝の上に置くと、光が柔らかく反射し顔色が自然に明るくなります(写真館では照明やレフ板を使って撮影するため、自分でやる必要はありません)。紙を使うときは、A4サイズの白いコピー用紙で十分です。

メイクは自然さと血色感を意識
履歴書写真に適しているのは、きちんと感のあるナチュラルメイクです。肌荒れや顔色の悪さは不健康な印象を与えてしまうので、派手さは抑えつつ必要なところはしっかりメイクしましょう。
ベースメイクは顔が白浮きしない自然な肌色で、クマなどはしっかりカバーします。眉毛が薄すぎたり極端につり上がったりしていると頼りない雰囲気や不自然な印象になってしまうため、丁寧に描くのが重要です。
リップは暗すぎるトーンや鮮やかすぎる色は避けつつ、血色感を出すためきちんと塗ります。チークとリップの色が異なるとちぐはぐに映るため色の系統を合わせ、写真では照明で若干色味が飛んでしまう分、普段より少しだけ濃いめに入れても大丈夫です。アイメイクは濃い寒色など肌や髪から遠い色は使わず、アイラインやマスカラはやりすぎない程度にします。

ただし、美容業界では自分らしいメイクもひとつのアピールポイントになりますので、応募先に合わせて華やかさを持たせても問題ありません。
4.履歴書写真はどこで撮る?
履歴書の写真を撮るには写真館(スタジオ)、証明写真機、アプリなどを使用して自分で撮る方法があります。品質にこだわるなら写真館で、無難にきちんとした写真を撮るなら証明写真機を選ぶと良いでしょう。
写真館 | 証明写真機 | 自撮り (カメラアプリ) |
|
---|---|---|---|
品質 | 高品質 | 平均的 | 明るさなど工夫が必要 |
費用 | 数千円〜1万円程度 | 1,000円程度 | 無料〜数百円程度 |
時間 | 30分程度 ※ヘアメイクなしの場合 |
数分程度 | 任意 |
ジョブメドレーではスマホやPCで履歴書を作成することができます。写真データを保存しておけば、スマホからアップロードするだけなので簡単です。
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写真館は高品質だが費用がかかる
写真館の良さは、何より質の良い写真が撮れることです。第一印象に大きく関わるため、メリットを考えれば決して無駄な支出ではないでしょう。
また、アドバイスを受けながら撮影することができるため、目をつぶってしまう、顔や体に力が入ってしまうなど、写真撮影が苦手な人にもおすすめです。オプションでヘアメイクをつけられることも多く、普段の化粧に自信がなくても問題ありません。
写真を受け取るまで1週間程度かかることもあるため、急いで使用したい場合は注意が必要です。しかし即日受け取り・データ受け取りが可能な写真館も増えてきており、ほかの方法と比較してデメリットだった仕上がり期間の長さも短縮されつつあります。
証明写真機は手軽で無難
証明写真機の良さは、1,000円程度で手軽にきちんとした写真が撮れることです。証明写真機は駅や商業施設、駐車場などさまざまな場所に設置されているため、身近に機械がなくて困るということもほぼありません。
顔の位置などはガイドに従って撮影できるほか、補正機能、データ送付機能があることがほとんどです。補正機能は写真館でのレタッチと異なり簡易的なため、若干のっぺりとして見えることもあります。
アプリ・自撮りは急いで必要なときに
履歴書の写真をスマホアプリやカメラで自宅で撮影することも可能です。アプリは無料または数百円程度と費用面では一番手軽で、好きなだけ撮り直しもできますが、写真館や証明写真機で撮るよりどうしても品質が低く見えてしまいがちです。
書類選考で減点され得る要素はできるだけなくしたいもの。自撮りは急遽必要になったときや、下書きで使用するための応急的な手段だと考えたほうがよいでしょう。
5.履歴書の「顔」で第一印象を良くしよう
履歴書の写真は、第一印象を形作る重要な要素です。基本的なルールを守り、印象アップ・書類選考通過につなげましょう。写真撮影の際は、貼付用に印刷したものとデータの両方を受け取っておくのがおすすめです。
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