転職の際に「給与」を最重視する理由を考えよう
医療福祉業界のなかでの「転職」といっても、さまざまな状況と理由があると思います。正社員での転職を考える場合は、資格取得によるキャリアアップと同時に、より高い給与を望むために転職を決意するなど。パートであれば、限られた時間でできるだけ稼ぎたいので給与最重視という理由もあるでしょう。また正社員であれパートであれ、求人を見ていたら「今と変わらない条件だけど給与が高い」といった職場を見つけたら転職しようかなという人も多いのではないでしょうか?確かに給与は転職の大切な要素。しかし「給与」に注目するがあまり見落としがちな部分についても気をつけておきたいものです。
勤務時間はライフスタイルに見合ったものかどうか
給与を最重視で転職活動を行う際に気をつけたいのが「時間」の問題です。特にお子さんがいる場合、保育園などの送迎時間のこともあるでしょう。「給与」の表記は「基本給」のみの場合と「夜勤手当」を含んだ表記の場合があり、表記の仕方は施設によってさまざま。ですから、まずは勤務時間をチェックしてみましょう。医療福祉業界は夜勤を含む交代制シフトの施設も多く、休日も不規則になりがちです。1か月あたりの夜勤の回数が多い分「夜勤手当」が上乗せされており「給与」が高くなっていることもあり気をつけたい部分です。給与が高くても、夜勤が含まれるシフトである場合、勤務が可能かどうか検討する必要があるでしょう。
資格手当が今より高いか低いかチェックしてみよう
医療福祉業界で働く場合、なんらかの資格を持っている人も多いかと思います。今までの職場では「資格手当」は別途支給でしたか?その場合いくら支給されていたのか確認しておきましょう。給与最重視の転職の場合、表記されている給与に資格手当が含まれているのか、もしくは別途、資格手当がいくらなのか確認する必要があります。特に「管理職」の場合には前述した「夜勤手当」「資格手当」を含んだ総支給額である場合もあり気をつけたいところ。基本給が今までより高くても、資格手当が低くなった場合、結果的に総支給額が減ってしまったということもあります。
福利厚生がしっかりしているのか気をつけよう
給与最重視の転職活動を行う場合に特に見落としがちなのが「福利厚生」の部分です。福利厚生とは「家族手当」や「住宅手当」「出産祝い金」といった手当や、「健康診断」「予防接種」の補助、一般施設の優待割引利用などのことをいいます。また「特別休暇」を設ける職場もあります。これらは「基本給」とは別に支給されるもので、職場によって内容も金額もさまざま。「基本給」は低いけれど、家族手当や家賃補助が手厚くなると収入が高くなることも見込めます。また健康診断や休日に利用する施設の割引などが可能であると、個人的な負担も軽くなり、総合的な経済的負担が減るというメリットも。基本給が若干低めでも「福利厚生」でカバーできる場合もあることを頭に入れて気をつけておくとよいでしょう。