教えてくれた人

ジョブメドレー キャリアサポート:Tさん
求職者の転職活動を支援するジョブメドレーのキャリアサポート。看護師として大学病院、保育園での勤務経験を持つ。
1. 職場見学の重要性とタイミング
そもそも見学は行くべき?
入職後のミスマッチを防ぐためにも、見学はできる限り行くことをおすすめします。公式サイトや説明会でもある程度情報は入手できますが、職場の雰囲気や環境などは実際に見なければわからないことが多いです。
面接と同日か別日、どちらがいい?
事業者側・求職者側の双方の負担を減らすためにも、面接と同日に見学するのがおすすめです。ただし、応募を迷っている段階であれば、見学のみでも可能か相談してみましょう。
2. 見学の準備
職場見学はどうやって申し込む?
依頼方法は電話やメールなど、どの方法でも問題ありません。在職中で日中の連絡が難しい場合は、メールや求人サイトのメッセージ機能を活用すると便利です。ジョブメドレーの求人の場合は、応募後にメッセージ機能を使って問い合わせましょう。
▼メール・メッセージ例文を表示
メール・メッセージの例
お世話になっております。[自分の名前]と申します。
看護師の求人を拝見し、[求人を見て魅力に感じた点など]に大変魅力を感じました。
つきましては、職場の様子を見学させていただくことは可能でしょうか。もし可能であれば、ご都合のよろしい日程をご指定いただけますと幸いです。
ご多用のところ恐れ入りますが、ご検討のほど何卒よろしくお願いいたします。
電話の場合は、できるだけ見学先の職場が落ち着いている時間帯にかけましょう。また、こちらから希望日を提示できるように2〜3候補を用意しておきます。
▼電話での依頼方法を表示
電話での依頼方法の例
自分「お忙しいところ恐れ入ります。[自分の名前]と申します。看護師の求人情報を拝見し、職場見学のご相談をしたくお電話しました。ご担当の方におつなぎいただくことは可能でしょうか?」
相手「担当の者に確認しますので、少々お待ちください」
自分「はい、お願いいたします」
相手(担当が代わって)「はい、担当の◯◯です」
自分「お電話代わっていただきありがとうございます。[自分の名前]と申します。看護師の求人を拝見し、ぜひ一度職場見学をさせていただきたいと思いご連絡いたしました。現在、職場見学は受け付けていらっしゃいますか?」
相手「大丈夫ですよ。いつごろをご希望ですか?」
自分「ありがとうございます。ご都合の良い日時にお伺いしたいのですが、[候補日1]や[候補日2]などでご調整可能な時間帯はございますでしょうか?」
(日程決定後)
自分「承知いたしました。それでは◯月◯日◯曜日の◯時にお伺いいたします。当日の服装や持ち物で指定はございますでしょうか?」
相手「平服で、メモを取れるものを持ってきてください」
自分「かしこまりました。本日はお忙しいところご対応いただき、ありがとうございました。当日はどうぞよろしくお願いいたします。失礼いたします」
服装や身だしなみの注意点は?
看護師の場合、新卒・中途を問わずスーツの着用が基本です。クリニックや保育園など小規模な職場ではオフィスカジュアルで良いところもありますが、迷う場合はスーツを着用しましょう。
身だしなみについては、清潔感のある状態を心がけましょう。髪が長い場合は結び、結婚指輪以外のアクセサリーは外します。爪は短く切り、ネイルはしないようにしましょう。なお、美容クリニックなどの場合はこういった装飾が許されるところもあります。
持ち物は何が必要?
基本の持ち物として、メモ帳・筆記用具、受け取った資料を入れるA4クリアファイル、A4サイズが入るカバンを用意しましょう。見学と同日に面接をおこなう場合は、履歴書や職務経歴書が必要になることがあるので、案内があれば持参します。
また、介護施設や保育園など土足ではない施設ではスリッパを貸し出してもらうことが多いですが、動きやすさを重視して上履き(室内履き)を持参してもいいでしょう。
見学前に準備すべきことは?
訪問先の公式サイトをチェックしておきましょう。職場の理念や特徴を把握したうえで、見学時に質問したい内容があればまとめておきます。
3. 全施設共通の見学ポイントと質問例
見るべきポイント
・スタッフの様子・雰囲気
見学中にスタッフとすれ違ったり働いている様子を見たりできる場合は、以下のような点を意識してみましょう。
- スタッフ同士の自然なコミュニケーションや必要な声かけがあるか
- 忙しそうなスタッフへのフォローがあるか
- 見学中の自分に対するあいさつや、そのときの表情はどうか
このような点は、スタッフに余裕があるかどうか、スタッフ同士の関係性をうかがう機会になります。
・スタッフの年齢層
スタッフの年齢層についても確認しておきましょう。たとえば、新人が多い職場に中堅として転職した場合、教育係のような役割を任される可能性があります。自分がその職場に入ったとき、どのような立場になるか想像してみることも大切です。
・勤務環境と管理体制
古い情報の掲示物が放置されていないか、整理整頓や衛生管理ができているかを確認しましょう。個人情報が書かれたメモが乱雑に置かれていないか、PCに患者カルテが映されたまま放置されていないかなど、コンプライアンスが守られているかも重要です。
また、休憩室・仮眠室なども見学できる場合は、広さや清潔さ、設備を確認すると、実際の労働環境がイメージしやすくなります。
質問例
施設内を見学するだけでは、実際の働き方や職員のサポート体制など、わからないこともあります。見学中に気になったことや、入職先を選ぶうえで重視したいことは、担当者に質問しましょう。
自分が知りたいことに合わせて、以下の質問例を参考にしてください。
|
確認したいこと |
質問例 |
|---|---|
|
業務内容・効率化 |
「普段、どのような医療的処置が多く発生しますか?」 「タブレットなどのICTツールはどの程度導入されていますか?」 |
|
残業・業務量 |
「普段、残って仕事される方は多いですか?」 「現職では始業前から準備を始めているのですが、皆さんは始業の何分くらい前から業務を始めていますか?」 |
|
休日・休暇制度 |
「シフトはどのくらい前に決まりますか?」 「希望休はどのように調整して決めることが多いですか?」 「産休・育休の取得実績はありますか?」 |
|
教育・サポート |
「入職後、業務に慣れるまでのサポートはどのようにおこなわれていますか?」 「入職時に参考にできる業務マニュアルは用意されていますか?」 「研修や勉強会は業務時間内におこなわれますか?」 |
4.施設別の見学ポイントと質問例
ここからは、施設別に見ておきたいポイントと質問例を紹介します。
病院
病院では、自分が配属される可能性のある病棟や部署の様子を確認しましょう。次のような点を見ておくと、スタッフの充足度や安全管理の状況を知る参考になります。
- ナースステーション内でスタッフが慌ただしくしていないか
- ナースコールが鳴りっぱなしでないか
- 廊下や病室に使用していない車椅子や点滴スタンドが放置されていないか
- (スタッフが入れ替わる時間帯に見学する場合)日勤の人が残業していないか
質問例
「看護記録(SOAPなど)や看護方式(チームナーシングなど)はどの形式を採用されていますか?」
「カルテは電子ですか、紙ですか?」
「勤務体制は2交替制か3交替制どちらですか?」
「夜勤の頻度はどのくらいですか?」
「看護研究や委員会活動などは、年に何回ほど実施されていますか?」
クリニック・診療所
クリニックや診療所では、院長や受付・事務スタッフと関わる機会が増えるため、以下のような点もチェックしましょう。
- 院長のスタッフに対する接し方や指示の口調
- 受付スタッフの接遇の様子
- 来院する患者さんの年齢層や混雑状況(残業など業務量の参考のため)
質問例
「カルテは電子ですか、紙ですか?」
「看護師の業務範囲として、処置のほかに受付や清掃なども分担しておこなっていますか?」
「受付や事務のスタッフの方は何名いらっしゃいますか?」
訪問看護ステーション
訪問看護ステーションでは、ステーション内はもちろん、訪問先の環境についても確認することが大切です。また、希望者に同行訪問をおこなっている事業所もあるため、職場見学と併せて頼んでもいいでしょう。
- ステーション内の作業スペースや物品が整理整頓されているか
- 訪問エリアの住環境(地域によって利用者層が異なるため)
質問例
「利用者さんの主な年齢層や対象疾患、医療依存度について教えてください」
「訪問先はご自宅と施設のどちらが多いですか?」
「一日の訪問回数はどのくらいですか?また回数に応じた歩合制はありますか?」
「訪問エリアの範囲と移動手段、移動にかかる時間の目安を教えてください」
「オンコール体制について、実際の対応頻度はどのくらいですか?」
「看護師は営業活動もおこないますか?」
「事務作業を手伝っていただける事務員さんはいますか?」
「直行・直帰は可能ですか?」
介護施設
介護施設は病院やクリニックなどと比べ看護師の人数が少ないため、介護職員などほかのスタッフとの連携が重視されます。
- 忙しそうなスタッフへのフォローがあるか
- 看護師と介護職員など多職種間での連携があるか
- 利用者の居室や共有スペースが整理整頓・清掃されているか
質問例
「利用者さんの要介護度や医療依存度について教えてください」
「看護師は何名いらっしゃいますか?」
「看護師と介護職員で、業務はどのように役割分担されていますか?」
「夜勤やオンコールがある場合、実際の対応頻度はどの程度でしょうか?」
「医師の先生は専任ですか、それとも地域のクリニックとの提携ですか?」
「看護師が職員の方向けにおこなう勉強会などはありますか?」
保育園
保育園では、看護師が看護業務に専念できる環境なのか、保育業務に入る可能性がどのくらいあるかを確認することが重要です。
- 保育スタッフの人員配置に余裕があるか(看護師が保育業務に入る可能性があるため)
- 保育室は安全や清潔に配慮されているか(広さ、整理整頓、清掃など)
- 医務室や保健室はあるか
質問例
「看護師は何名配置されていますか?」
「保育スタッフの方との業務の分担はどのようになっていますか?」
「保健だよりなどの作成は看護師が担当しますか?」
「医療的ケアが必要なお子さんは在園されていますか?」
「発熱時の引き取りなどで保護者対応をすることはありますか?」
「行事の際など、土日に出勤となることはありますか?」
「看護師が職員の方向けにおこなう勉強会などはありますか?」
5. 見学後のマナー
見学後に「お礼」は送るべき?
必須ではありませんが、時間を取っていただいたことへのお礼としてメールやメッセージを送ると丁寧な印象を与えられます。とくにクリニックなど接遇を重視する職場では好印象につながる可能性があります。
▼メール・メッセージ例文を表示
メール・メッセージの例
お世話になっております。本日、職場見学にお伺いしました[自分の名前]です。
本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。
実際に見学させていただき、スタッフの皆様が[見学で良いと感じたポイント(例)患者様に笑顔で丁寧に接するお姿]を拝見し、大変感銘を受けました。
また、[案内してくれた担当者名]様から業務内容について詳しくご説明いただき、[貴院/貴社/貴園/貴施設]で働くイメージが明確になりました。
本日の見学を通じ、[貴院/貴社/貴園/貴施設]に入職したいという思いがより一層強くなりました。
まずは、見学のお礼を申し上げたくご連絡いたしました。
また面接の際にお会いできることを楽しみにしております。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
見学した結果、辞退したい場合は?
辞退すること自体は問題ありません。ただし、選考に進むかどうか確認の連絡を受けた際に、返信しないのはマナー違反です。その場合は見学のお礼を伝えたうえで、「検討いたしました結果、大変恐縮ですが今回は辞退させていただきます」などと辞退の意思を伝えましょう。
▼メール・メッセージ例文を表示
メール・メッセージの例
お世話になっております。[自分の名前]です。
先日はお忙しい中、見学のお時間をいただき誠にありがとうございました。
丁寧にご案内いただき、[貴院/貴社/貴園/貴施設]の素晴らしい環境や雰囲気について深く知ることができました。
見学の際は大変お世話になったのですが、見学後に自身のキャリアプランを改めて見つめ直した結果、[角の立たない理由(例)私の希望する方向性と少し異なっていると感じ、今回は応募を見送らせていただくことといたしました]。
貴重なお時間を割いていただいたにも関わらず、このようなお返事となってしまい誠に申し訳ございません。
末筆ではございますが、[貴院/貴社/貴園/貴施設]のご発展と皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。