介護事務はどんな仕事をするの?
介護事務は、老人ホームや訪問介護ステーションなど、介護関連の施設における事務全般を行う職種です。主な仕事としては、介護報酬の請求業務や書類作成、事務所にかかってくる電話対応、窓口の受付などになります。その他、施設の形態に応じた業務が発生することもあります。例えば入居施設では、介護の補助が求められる場合も。この点は、薬局事務との大きな違いと言えるかもしれません。また、訪問介護を行う施設であれば、ヘルパーのスケジュール管理などが仕事の一つとなることもあります。介護事務になるために定められた資格はなく、未経験での応募ができる求人もあります。
薬局事務はどんな仕事をするの?
薬局事務は、調剤薬局での事務作業を行う職種です。主な仕事は、処方箋の受付や保険証の確認を行う受付業務、保険に応じて患者の負担分の記載を行う会計業務、そして医療報酬を計算して市区町村や保険組合に請求する請求業務(レセプト)の3つになります。その他、薬局で使う書類の整理といった事務全般にわたる業務や、窓口での患者対応などが求められます。介護事務と同じく、薬局事務にも必須の資格はなく、未経験でも応募可能な求人も少なくありません。なかには、企業内研修などを通じて、未経験者を積極的にフォローしてくれる事業所もあります。
介護事務と薬局事務、自分に合った仕事を選ぼう
介護事務も薬局事務も、同じ事務職ではありますが、仕事の特徴は違います。介護事務で必要な知識は介護報酬に関するもので、薬局事務で必要なのは医療報酬の薬剤に関わる部分。また、普段接する相手も、介護事務は主に高齢者とその家族、薬局事務は年齢層の広い患者と、やや異なってきます。それぞれの職場や仕事の特徴を考えて、自分に合った職場を選ぶと良いでしょう。どちらも経験を積めば、別の職場でも使えるような仕事のスキルを身につけられますので、今後のキャリアも考えながら検討してみるのがおすすめです。