企業主導型保育園に関する詳しい情報はこちらからチェック！
次の記事にて、企業内の保育園についてさらに詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
企業内・院内保育所が増えてきたワケ
待機児童の解消が社会問題となっている近年、子育て中の人をより働きやすくするために、育児支援策の整備・充実が職場にも期待されています。そうした背景もあり、育児サービスの一つとして増加しているのが、企業内・院内保育所の設置です。企業にとっては、人材確保に加えて企業のイメージアップにつながるという利点もあります。もちろん、企業の負担は小さくありませんが、複数の企業が提携するなどして開設に踏み切っているようです。また、国も「企業主導型保育事業」の助成などで開設を後押ししています。
こうした企業内・院内保育所が増設されるということは、保育士としては職場の選択肢が増えるということ。歓迎したい動きですね。では、働くうえで従来の保育園と違いはあるのでしょうか？気になる職場環境や待遇などについて調べてみました。
企業内・院内保育所の職場環境の特徴とは？
企業内・院内保育所の特徴の一つとして挙げられるのは、一般の保育園より勤務時間が多様なこと。これは、子どもを預ける保護者の働き方に応じて、開所時間を設定するためです。例えば、残業が多い企業の保育所なら、延長保育や夜間などの預かりに対応することも少なくなりません。病院に併設された保育所では、24時間体制という所もあります。また、土日や短時間、週2日の預かりなど、就業スタイルの多様化に沿ってフレキシブルな体制をとっている所もあるようです。そのため、企業内・院内保育所で就業する場合は、勤務時間をよく確認する必要があります。
もう一つの特徴としては、少人数制が多いという点です。子どもと親密に関わりたい人に向いている環境と言えるでしょう。一方で、小規模であるために、従来の保育園で行われるような行事は少なめです。また、企業内・院内保育所のほとんどが企業の近くに設けられます。ビル街だったり、企業の敷地内にあったりするので、従来の保育園とは周囲の環境が異なる傾向にあります。ただ、子どもの人数に対する人員配置などは、国のルールに則っているので、従来の保育所との違いはありません。
気になる待遇はどうなのでしょう？
企業内・院内保育所は、企業や病院などが自ら運営するケースはまだ少数です。実際の運営は、保育事業所を多数展開している大手保育事業者に委託しているケースがほとんどです。そのため、企業内・院内保育所で働くということは、大手保育事業者に所属する可能性が高くなります。こうした事業者は、運営のノウハウを蓄積しているので、経験が浅い人でも安心して働けます。また、独自の福利厚生制度を打ち出していたり、研修に力を入れたりする事業所も少なくありません。勤務時間は、前述したように夜間に対応している事業所もあるため、さまざまな時間帯になる可能性があります。ただその分、夜勤手当や休日手当などの支給による給与増が期待できます。
企業内・院内保育所に特徴的な「働きがい」はある？
企業内・院内保育所で働くモチベーションは、一般の保育所と比べて違いはあるのでしょうか。幼い子どもを一定時間預かり、世話をして見守るという点はどちらにも共通します。責任の大きさも変わりません。違いといえば、企業内・院内保育所は、保護者に近い環境にあることでしょう。そのため、お父さんやお母さんを支えているという実感が得やすいかもしれません。
社会的な問題となっている子育て支援。その一翼を担っているという使命感は、仕事の大きなモチベーションになるはずです。
