週休2日制とは?年間休日数や完全週休2日制との違いも解説

週休2日制といえば土日休み、のイメージがある人は多いのではないでしょうか。しかし、「週休」の正確な意味を知らないと「働いてみたら土日が休みじゃない」「思ったより休みが少ない」なんてことも……。意外と細かい違いがある「週休2日制」について、日数や休みのパターンを詳しく解説します。

週休2日制とは?年間休日数や完全週休2日制との違いも解説

目次

1.週休2日制とは

週2日の休みが月に1回以上ある

週休2日制とは、週2日の休みが月に1回以上ある制度です。ひと月のうち1週で2日の休みがあればよいため、残りの週はすべて休みが1日の場合もあれば、ほかにも休みが2日の週がある場合もあります。

例えば週休2日が月に一度で、連続しない場合は以下のような例があります。

週休2日制の例

また、原則日曜が休みで、隔週で2日の週休があるケースなども考えられます。

隔週で2日休みの週休2日制

このように、週休の2日は連続する・しない場合の両方があり、曜日も一概には決まっていません。つまり、単に「週休2日制」という場合、土日休みではない可能性が十分にあり得ます。

完全週休2日制との違い

完全週休2日制とは、年間を通して1週間に2日休みがある制度のことです。月に関係なく、毎週必ず2日の休みがあります。「週2日の休みが月に1回以上ある」というルールを満たしているので完全週休2日制は週休2日制の一種とも捉えられますが、「完全」と書かれていない場合は週休が1日の週があると考えて良いでしょう。

完全週休2日制の場合も、週休が「連続する土日」であるとは限りません。

完全週休2日制の例

完全週休2日制で土日休みと明示されていれば、週や月にかかわらずすべて土日が休みになります。

完全週休2日制_土日

また、週休2日制、完全週休2日制はあくまで月・週に関する決まりであり、祝日が休みになるかどうかも業界や会社によって異なります。土日休みの完全週休2日制で祝日も休業日の場合、休日は以下の例のようになります。

完全週休2日制_土日祝

その他の休日制度との違い

週休2日制、完全週休2日制以外の休日制度としては、週休3日制4週8休が挙げられます。

週休3日制は名前のとおり1週間の休日が3日である制度です。週休2日制から移行する際に給与を維持するかどうか、1日あたりの労働時間を増やすかどうかなどは導入企業によって異なります。

4週8休はシフト制などの変形労働時間制で用いられることが多い制度です。4週間(28日)で8日の休みがあればよく、休日の間隔は個々の勤務状況によります。医療・福祉の仕事では曜日や時間帯にかかわらず患者や利用者の対応が必要なことも多く、シフト制で4週8休を取り入れている職場は多くあります。

4週8休

2.週休2日制の場合の年間休日数は?

年間休日数の目安は105日以上 

週休2日制でフルタイム勤務の場合、年間休日数は105日以上です。これは計算上の年間休日数(64日)と労働時間の上限(一日8時間、週40時間以内)を満たす日数となっています。

完全週休2日制の場合、計算上は年間休日が104日となるためこちらも105日以上であれば労働時間の上限をクリアしています。

tips|週休2日は違法?

労働基準法では休日について、「少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上」と定めています。週休2日制の計算上の休日数は105日を下回りますが、それ自体は違法ではありません

同時に、フルタイム勤務であれば労働時間の上限(一日8時間、週40時間以内)を守る必要があるため、年間休日105日以上が事実上の最低ラインとなっています。もしフルタイムでこの日数を下回っていると労働時間や休日のルールが守られていない可能性があるため、求人情報で見かけたら注意深く労働条件を確認しましょう。

なお、短時間勤務の場合は週の労働時間の上限に達しない分、休日数そのものは105日より少ない場合があります。

土日祝休みなら年間休日数の目安は120日以上 

年間休日105日は計算上週に2日休みがありますが、祝日やそのほか追加での休みは含まれない日数です。そのため年末年始やお盆などに連休が取れないか、まとまった休みを取るためにはほかの週休を1日にするといった調整が必要になることがあります。

「週2日+祝日休み」で仕事を探したいときは、年間休日120日以上かどうかチェックしておきましょう。年間休日が120日以上であれば、たとえ繁忙期で年末年始などに休めない仕事であっても、取得タイミングを変えて土日祝日休みと同じ休日数が確保できます。

>年間休日数についてさらに詳しくはこちら
年間休日の平均や内訳は? 125日・120日・110日・105日って実際はどのくらい休める?

3.求人情報の3つのチェックポイント

「完全」週休2日制かどうか確認

前述したように、「週休2日制」とだけ書かれている場合、週2日の休みは月に一度だけの場合があります。毎週2日の休みを確保したい場合は完全週休2日制と記載されている求人を探しましょう。

週休の曜日をチェック

週休2日や完全週休2日とは月・週における休日数を示しており、必ず土日休みであるとは限りません。また、連続する2日間ではない可能性もあるため、働いてから「週末休みだと思っていたのに違った」とならないよう、週休の曜日までしっかり確認しましょう。

年間休日数も確認する

毎月・毎週の休みのほかに、年間休日数を見ておくことも大切です。年間休日105日以上であれば単純計算で週2日休み、労働基準法も守られていますが、祝日や追加の休みは含まれません。

年間休日数を確認することで、毎週の休みに加えて祝日が休みかどうか(またはそれと同じくらい休日が確保されているか)の判断材料となります。

4.週休制を理解して仕事探しに役立てよう

週休2日制とは、週2日の休みが月に1回以上ある制度です。土日休み、祝日休みなど自分に合った働き方をしたい、今より休みの多い職場に転職したいというときは、曜日や年間休日数もチェックしてみることをおすすめします。

仕事探しの豆知識として「週休2日制」について覚えておきましょう!

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