セルフケア、オンライン診療、ホスピス……インターネットやSNSの普及により、医療・看護・介護業界では当たり前のように使われていた言葉が一般にも知られるようになりました。では、今後広まりそうなこの言葉の意味はご存じですか?
【問題】プラチナナースの正しい説明はどれ?

1.とくに技術が優れていると認められた看護師
2.定年退職前後の看護師
3.看護師経験30年以上の人
4.看護現場でリーダー職を経験した人
【正解】
2.定年退職前後の看護師
解説
「プラチナナース」は日本看護協会が2012年に提唱した言葉です。高齢化が進むにつれて経験豊富な看護師の存在が重要となります。プラチナナースは豊富な知識と経験を活かして現場で活躍するだけでなく、看護師の育成に関わりながら医療現場を支える重要な役割を果たしています。
プラチナナースの将来性
プラチナナースの将来性は高いと考えられます。
日本は超高齢社会を迎えており、高齢者の医療・介護ニーズが増大しています。その結果、看護師不足が深刻化する問題が浮き彫りになっています。厚生労働省が公表した資料によると、2025年における看護職員の供給推計は約175~182万人と見られています。一方で需要推計は約188~202万人とされています。労働環境によって差は出るものの、2025年には約6~27万人の看護師が不足する計算です。
この問題への対応策の一つとして期待されているのが、60歳以上でも現役で働くプラチナナースの存在です。日本看護協会によれば、現役看護職員の9人に1人が60歳以上であり、その知識と経験は看護の現場で大いに活かされています。
たとえブランクがあったとしてもプラチナナースとして働くことはできます。各都道府県のナースセンターでは、再就業に向けた研修や就職先の紹介などの復職サポートをおこなっています。ジョブメドレーでも60代が活躍できる求人を扱っていますのでチェックしてみてください。
今後ますますの活躍が期待される一方で、プラチナナース自身の健康管理、労働環境、働き方などの課題はまだ残されています。今後は社会全体でプラチナナースを支え、活躍の場を広げる取り組みが求められます。