保育園やこども園には「一時保育」があります
就職活動中、子育て家庭では子どもの預け先に悩む人も多くいます。核家族が増え共働きも珍しくない今、身近な人に子どもをお願いするのが難しくなっています。しかし、求職している以上は面接を必ず受けなければなりません。すでに子どもが保育園などに通い始めていればいいのですが、決定待ちの家庭や探している途中という家庭もあるでしょう。子どもの預け先が決まらないと、面接日の調整に苦労してしまいますよね。
そんな状況を解決してくれる方法として、保育園やこども園の一時保育があります。この一時保育、自治体によって申込方法が異なっていることも。電話予約がほとんどですが、なかには書類を送付する施設もあります。また、同じ自治体でも申込期限が施設によって異なっていることもあります。半日保育・1日保育の受け入れ人数も異なりますし、利用金額は1日800円から2,000円前後まで、自治体や年齢によって違うなどさまざまです。すでに人数がいっぱいになっていることもありますので、利用したいときには、余裕を持って自治体や施設のホームページで確認し、直接問い合わせてみるといいでしょう。
地域の育児を援助するファミリーサポートセンター
保育園やこども園の一時保育は1日だけの利用も可能ですが、実際は予約が多くて空きがないこともあります。そんなときに利用したいのが、市町村が運営している「ファミリーサポートセンター」。このシステムは、子どもを預かることや習い事の送迎など、子育ての援助を受けられるというものです。子どもを預けたいときには、依頼会員が出す条件に合う提携会員がセンターから紹介され、依頼会員と提携会員で面接を行います。預ける前に顔を合わせ、それぞれの希望を話し合っておけるので安心です。基本的には提携会員の自宅が預け先となり、育児をお願いすることになります。提携会員は育児経験のあるママが多く、活動するために前もって講習を受けています。預かり代は1時間あたり800円から900円ほどとなっています。
子ども同伴で面接できるときには?注意したいポイント
事業所の中には、子ども同伴で面接を受けられるところがあります。この場合には子どもの預け先を探す必要がないため、面接日の調整がしやすいでしょう。ただ、やはり面接は事業所にとって「本当に欲しい人材であるかどうか」を判断する大切な機会でもあり、面接を受ける側も「自分が働きたいところなのか」を改めて確認できる機会でもあります。ですから、子ども同伴と言えどもスムーズに終えたいですよね。
そのためには、できるだけ子どものペースを崩さないような時間帯を選ぶのがポイント。子どもは知らないところ、そして初めて会う大人たちに緊張してしまいます。もし、お昼寝の時間やおやつの時間などに面接すると、いつもと状況が違うだけに泣いてしまうことも。そうなると、面接が中断してしまいかねません。子ども連れで面接が可能な事業所へ伺う際には、子どもの事情を話しておき、あらかじめ分かっておいてもらうと安心です。子ども同伴で面接ができるかどうかは求人広告の内容を確認し、子ども同伴である旨を伝えておくマナーも大切です。
預け先の選択肢をいくつか準備しておくのがおすすめ
どの事業所も子ども同伴の面接が可能というわけではありませんから、いざ就職先を探すというときには子どもを預かってくれる施設の選択肢をいくつか準備しておくのが安心です。実は預けておきたい時間はそれほど長くないもの。もし、子どもを預かってくれるというママ友がいるようであればお願いしてみるのも一つの方法です。そして、面接日は少し余裕を持った日程で設定し、状況に合わせて預け先を選択できるようにしておきましょう。