1.看護師のオンコール勤務とは
オンコール勤務とは、緊急時に備えて病院などに駆けつけられるよう自宅などで待機する勤務形態です。医療や福祉の現場で24時間体制で不測の事態に対応するためにおこなわれており、「待機」「電話当番」などと呼んでいるケースもあります。
オンコールの勤務は出勤人数の少ない(または不在の)夜間や休日が中心です。事業所によってはオンコール用の携帯電話が支給されることもあります。
看護師の場合は手術室(オペ看)や産科などの病院勤務のほか、特別養護老人ホームや訪問看護ステーションなどで取り入れているのが一般的です。
2.オンコール勤務中はどう過ごす?
オンコール勤務中は、目安として30分以内に現場に到着できる場所にいる必要があります。待機場所は原則自宅で、オンコール体制のある職場では、職場まで30分以内または5km圏内などのルールを決めていることが多いようです。
過ごし方は普段と同様で問題ありませんが、必ず電話に出られるようにしておかなければならないほか、当然飲酒は不可となります。
介護現場のオンコール勤務に関しては、電話を受けても必ず駆けつけるとは限らず、介護スタッフへの指示出しや、利用者の相談内容によって口頭の対応のみにとどまる場合もあります。
3.オンコール勤務の手当について
オンコール手当は病院や介護施設では1,000〜2,000円、訪問看護ステーションでは2,000〜4,000円くらいとなっているようです。回数は月2、3回程度から、訪問看護などではより多くなることがあります。
オンコール勤務は職場外でも緊張感があることや、生活が不規則になることからストレスを感じる方もいるようです。時間帯によっては起きられないなど負担が大きい場合は、「オンコールなし」を掲げている職場へ転職するのも手です。
一方、働き方が合っていたり、体力に自信があったりといった場合は、オンコール専従で働く選択肢もあります。
平日・休日で手当に差がある場合や、1回ごとやひと月分などで集計するケース、オンコール手当を支給しない代わりに住宅手当がある場合など、手当の詳細は職場によって異なります。オンコール勤務のある職場に応募する際は、頻度や支給方法などをしっかり確認しましょう。