
看護師のオンコール、その勤務体制とは
看護師の勤務体制の1つにオンコールというものがあります。これは、緊急時には職場に向かって業務につけるように、看護師を待機させておくというものです。「オンコール勤務」、または単純に「待機」と呼ぶ職場もあります。オンコールの勤務は業務についている看護師が減る夜間が一般的で、オンコール担当の看護師は職場から連絡が来たら出勤できるようにしておかなければなりません。事業所によってはオンコール用の携帯が用意してあり、その日の担当看護師はオンコール用の携帯を所持するようにしているところもあります。オンコールでの勤務体制は、病院の手術室や療養型の病棟、特別養護老人ホームをはじめとする介護施設、訪問看護ステーションなどで取り入れているのが一般的です。
オンコール担当になったときの過ごし方って?
オンコールを担当する回数は、職場の特徴や看護師の数によって異なってきます。その日のオンコール担当となった看護師は、職場から連絡があればできるだけ早く出勤しなければなりません。しかし介護施設では必ずしも出勤というわけではなく、介護スタッフからの相談に対して指示を出せば良いだけのこともあります。いずれにせよ、待機中はいつでも連絡を受けられるようにしておくことが必須です。また、担当している間は自宅、もしくは職場までおおよそ30分以内に行けるような範囲で携帯がつながる場所にいなければなりませんし、その日は飲酒を控える必要があります。
オンコールを担当したときの手当について
制限はあるものの、ある程度自由に過ごせるオンコール。その手当は一体どれくらいなのでしょうか。オンコール手当は、おおよそではありますが、病院や介護施設では1,000〜2,000円、訪問看護ステーションでは2,000〜4,000円くらいとなっているようです。平日よりも週末の方が手当をよくしているところもありますし、1日分として支給しているところや、1回の対応ごとに手当が支給されるところもあります。電車通勤の看護師にはタクシーチケットを支給する、職場近くに住む看護師にオンコールの担当を依頼し、オンコール手当の代わりに住宅手当を支給しているところも。オンコールを担当したときの手当は事業所によってさまざまですから、求人先によく確認しておくことが大切です。