地域子育て支援拠点の担う役割とは?
核家族化や地域のつながりの希薄化などを背景に、国や自治体などが地域子育て支援拠点を充実させています。地域子育て支援拠点とは、公共施設や保育所、児童館などの地域の身近な場所を利用して、主に乳幼児のいる子育て中の親子を支援する場所です。保育所とは異なり子どもを終日預かる場所ではなく、子育て親子が集まって交流を深めることを主な目的としています。それぞれの地域や施設の特色を生かして、様々なイベントや育児サークルなどが実施されています。
地域子育て支援拠点って全国にどれくらいあるの?
厚生労働省の平成28年度実施状況調査によれば、地域子育て支援拠点は全国に7,000か所以上あり、年々増加しています。地域によって地域子育て支援拠点数に差はありますが、全国平均でみると0歳~4歳児1,000人当たり1.4か所。全国的に広がりをみせてはいますが、「自宅から遠い」という理由で利用していない声も一定数あり、さらなる拡大が望まれています(2014年 横浜市子ども・子育て支援事業計画より)。
地域子育て支援拠点の場所としては、保育所の空きスペースなどを利用しているところが多く、続いて公共施設や児童館となっています。乳幼児親子が通いやすい場所に設置され、平日だけではなく土日祝日も開いているところもあります。
どんな人が働いているの?働くために必要な資格とは?
地域子育て支援拠点では、保育士や幼稚園教諭のほか、子育て支援員やボランティア、学生など、さまざまな方が活躍しています。国の新しい制度である「子ども・子育て支援新制度」においては、地域子育て支援拠点などで支援を担う方を多く必要としており、活躍の場も広がっています。保育士などの資格取得者はもちろん、子育てを支援したいという思いがあれば地域子育て支援拠点で働く道が開かれています。興味のある方は、求人情報などをぜひチェックしてみてください。