意外と盲点! 福祉業界で需要あり
長時間労働に危機感を抱いたり、学校以外への仕事に興味を持ったりと、教員からの転職を考えたときに壁になるのが「教育以外の世界で働けるのか?」という不安ではないでしょうか。
教員はつぶしが効かない、といわれることもありますが、そんなことはありません。以下で紹介する3つは教員と同様に児童の成長を支える仕事ではありますが、就業の現場は学校とは異なります。
いずれも教員免許が研修の受講資格、または任用資格になっており、教員免許を活かして働くことができます。

教員免許を活かせる仕事1 児童指導員
児童指導員は、児童福祉施設に入所または通っている子どもたちの健全な育成を支援する仕事です。「児童指導員」という資格はありませんが、教員免許は児童指導員として働くことができる資格(任用資格)にあたります。
働き方の例としては、障がいを持つ児童の療育や、虐待などにより児童養護施設で暮らす児童の生活指導などがあります。
また、児童指導員として5年間働くと、児童発達支援管理責任者の実務経験要件を満たし、資格取得のための研修を受講することができます。
教員免許を活かせる仕事2 児童発達支援管理責任者(児発管)
児童発達支援管理責任者(児発管)とは、障がいを持つ子どもの個別支援計画作成と、サービス管理を担う仕事です。類似の職業にサービス管理責任者がありますが、こちらは18歳以上の大人を対象としているのに対し、児発管は18歳未満の児童を対象としています。
児童発達支援管理責任者になるには実務経験(5年)と研修の受講が必要です。教員免許を持っている場合は、児童指導員として5年間働くことで実務経験に該当します。
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教員免許を活かせる仕事3 放課後児童支援員
放課後児童支援員とは、小学生が放課後や休日に安心して過ごせる遊びや生活の場を提供し、その成長を見守る専門職です。2015年に創設された資格で、放課後児童クラブ(学童保育)に放課後児童支援員を配置することが義務付けられました。
かつては学童保育で働く人は学童指導員と呼ばれていましたが、資格を持つ放課後児童支援員に対し、無資格者は補助員と呼ばれるようになっています。
教員免許を持っている人が放課後児童支援員になるには、各都道府県が実施する認定資格研修を修了する必要があります。
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一生の財産である教員免許。学校教育の経験を、新たな環境で活かしてみてはいかがでしょうか。