1. 【2019年最新版】臨床工学技士とは? 仕事内容、資格、国家試験、年収、やりがいなどについて

「なるほど!ジョブメドレー」は、医療や介護、保育などのお仕事に就いている人や就きたい人のための「働く」を考えるメディアです。

ジョブメドレー公式SNS

会員登録がまだの方

  1. 1 新着求人や匿名スカウトが届く

  2. 2 転職成功で祝い金がもらえる

  3. 3 キャリアサポートを受けられる

無料で会員登録をする

LINEでも相談OK!

ジョブメドレーの専任キャリアサポートにLINEで相談できます! QRコード

@jobmedley

ジョブメドレーへの会員登録が
お済みの方はLINEで専任キャリア
サポートに相談できます。

コラム2019/10/10
【2019年最新版】臨床工学技士とは? 仕事内容、資格、国家試験、年収、やりがいなどについて

臨床工学技士は「医療機器のスペシャリスト」とも呼ばれ病院やクリニックで活躍する国家資格を有する資格です。しかし、まだまだ知名度が低い臨床工学技士。今回は、臨床工学技士の仕事内容や臨床工学技士になるには、やりがいについてご紹介します。

臨床工学技士の仕事内容

1.臨床工学技士とは

近年、医療をテーマにしたドラマやマンガが注目され、作中に「臨床工学技士」が取り上げられる機会も増えてきました。


では、臨床工学技士は医療機関でどのような役割を担っているのでしょうか? 臨床工学技士の資格者数や男女比についても見ていきましょう。


<役割>

臨床工学技士は「ME(medical-engineer)」「CE(clinical-engineer)」とも呼ばれます。


医療機関で血液浄化装置や人工呼吸器、人工心肺装置などの「生命維持管理装置」を医師の指示のもと操作して治療のサポートするほか、院内にある医療機器が安全に正しく使用できるように保守点検を行うなどの業務を担っています。


医療技術の進歩に伴い、高度化するさまざまな医療機器の知識を持ち、スムーズな治療や検査が行えるように対応しているのが臨床工学技士の役割です。


<人数・男女比>

現在、臨床工学技士として働いている人数は24,000名程度と言われています。看護師の人数が100万人を超えていることを考えると臨床工学技士の人数は少ないと言ってよいでしょう。


その背景として、臨床工学技士の制度が施行されて31年と歴が浅いことも関係していると言えます。


男女比は3:1程度で、以前に比べると女性の臨床工学技士が増え、女性技士の活躍も目立ってきました。今後さらなる医療機器の高度化などによって臨床工学技士の増加と業務の拡大が期待されています。


2.臨床工学技士の働く場所や仕事内容は

臨床工学技士が勤務する場所は、まず病院とクリニックに分けることができます。勤務先の診療科や規模によっても臨床工学技士が従事する業務や院内でも働く場所は異なります。


<透析室>

臨床工学技士の代表的な業務の1つである血液浄化業務に従事する場合は、透析室に勤務します。


臨床工学技士は、回路の組み立てやプライミング、穿刺・返血、透析中の血圧確認や透析装置のチェックなどを行い、透析装置に供給する透析液を作る機械室の点検などを行っています。


<手術室>

手術は医療機器なしで進めることはできません。手術室の医療機器を安全に正しく使用できるよう保守点検するのも臨床工学技士の業務の1つです。


麻酔器などの始業点検の他に、内視鏡や人工心肺装置、補助循環装置など医療機器の操作や管理、ペースメーカの埋め込み時のプログラマの操作や管理、手術室で使用される医療機器や物品のトラブルにも対応しています。


<集中治療室(ICU)>

集中治療室は急性期疾患の重症度の高い患者さんに24時間体制で治療を行う場です。


臨床工学技士は、呼吸・循環・代謝などの容態が悪化している患者さんに対して人工呼吸器や補助循環装置などの生命維持管理装置や除細動器などの医療機器の操作、稼働中の医療機器の点検を行います。


<高気圧治療室>

高気圧酸素治療はさまざまな疾患に対して行われており、施設により1人が入る第1種と複数の患者さんが入室できる第2種の高気圧酸素治療装置があります。臨床工学技士はこの装置を使用した治療に関与し、装置の操作や管理を行っています。


<心血管カテーテル室>

心血管カテーテル室は心臓や冠動脈に疾患のある方、または疾患の疑いがある方への検査や治療を行っている場所です。


臨床工学技士は、検査や治療の使用されるポリグラフの操作や、検査や治療で使用される医療機器の操作などを行い、緊急時には補助循環装置などの操作を行います。


<医療機器管理室>

院内で使用される医療機器を安全に使用できるように管理や保守点検を行うのも臨床工学技士の大切な業務の1つです。病院では輸液ポンプや人工呼吸器などの医療機器の貸し出し返却を行っています。


多くの病院では機器管理システムを導入し始業点検や必要に応じた定期点検を行っています。


<その他>

臨床工学技士は上記で挙げた業務の他に、ペースメーカ外来や不整脈治療、内視鏡業務などさまざまな業務に関与しています。


高度化する医療機器に合わせて臨床工学技士が活動するフィールドも広がっており、これから先もさまざまな業務に携わることが期待されています。

3.他職種とはどのような場面で協業する?

臨床工学技士もチーム医療の一員として大きな役割を担っています。先ほどご紹介したあらゆる業務で、医師や看護師などの医療従事者との連携や情報共有は欠かすことができません。


また、必要に応じて委員会の参加や医療機器に関する勉強会の開催をして医療機器を安全に使用できるように環境を整えることや、RSTなどのサポートチームにも加わり患者さんに質の高い医療を提供できるよう他職種と協業しています。

4.臨床工学技士になるには

臨床工学技士はどのような人に向いている職業なのでしょうか? また、臨床工学技士になるにはどのような要件を満たせばよいのでしょうか? 最近の国家試験の事情も含め見ていきましょう。


4-1.どのような人に向いている?

臨床工学技士は、医学知識はもちろん医療機器の操作や管理を行うことから医療機器のマニュアルに目を通す機会も多くなります。そのため、機械に興味がある方や情報収集をすることが好きな人に向いている仕事です。


また、医療従事者として責任感のある人や、多職種と関わる際に円滑なコミュニケーションを取ることもとても大切です。急変時に冷静に状況判断が出来る人も医療者を目指す上で向いていると言えるでしょう。


4-2.資格の取り方は?

臨床工学技士を目指す上で、必要な要件を満たし国家試験に合格しなければなりません。臨床工学技士になるための養成校にも数パターンありますので、ご自身に合った方法で臨床工学技士を目指しましょう。


4-3.受験のための要件は?

臨床工学技士になるには、3年制の専門学校か4年制の大学に進学し、厚生労働省が定めるカリキュラムの条件を満たすことで国家試験の受験資格を得ることができます。


専門学校では、1年早く臨床現場に出ることができるため、早く経験を積みたいと考えている方にお勧めです。大学は、修士号が取得できることや実際の医療現場を再現した施設を備えている養成校も多いためじっくりと知識や技術を取得したい人などに向いています。


それぞれメリットデメリットがありますので自分に合った方法を選択しましょう。


公益財団法人「医療機器センター」によると、文部科学大臣または都道府県知事が指定した大学、専門学校、臨床工学技士養成所は全国に58校あります。詳細は公式ホームページをご覧ください。

4-4.国家試験の受験者数や合格率は?

2019年に行われた第32回臨床工学技士国家試験の受験者数と合格率は、厚生労働者が発表したデータによると、受験者数2,828名に対して合格者2,193名で合格率は77.5%となりました。


臨床工学技士は既定のカリキュラムを受けて卒業試験をパスし、しっかりと国家試験対策をしておけば極端に難しい試験ではありません。


医学知識だけでなく工学系の知識も問われますが、養成校で模擬試験や全国模試を実施していますので過去問などをしっかり復習しておくことをお勧めします。


5.臨床工学技士の年収(給料)

過去にインタビューをした、臨床工学技士5年目のYさん(27)の場合は月収33万円で、賞与は3ヶ月分の支給でした。年収にすると約450〜460万円になるようです。

▼臨床工学技士Yさんの転職インタビューはこちらの記事をチェック!

【転職者インタビューvol.2】臨床工学技士5年目27歳/転職2回

6.臨床工学技士のやりがい・つまずきやすいところ

臨床工学技士の資格を取得後に多くの人が感じるやりがいやつまずくポイントは何なのでしょうか?


臨床工学技士は医学知識だけでなく、病院内のさまざまな医療機器に関する幅広い知識を持ち、操作や管理・修理点検を行っています。


私たちが保守点検した医療機器が安全に患者さんの治療に貢献できていることや、医療機器の使用や安全管理に関して他職種から頼られている存在であることにとてもやりがいを感じます。


また診療科や急性期・慢性期問わず治療に関与することができるのも臨床工学技士の魅力であり、やりがいを感じる仕事です。


臨床工学技士は血液浄化業務に従事する人が多く、その理由として臨床工学技士の勤務先の半数以上がクリニックへの就職であることが挙げられます。総合病院とは違い、業務が限定されてしまうことで臨床工学技士としてのキャリアにつまずく人もいます。


しかし、総合病院への転職は不可能ではありませんし、血液浄化分野での学術や研究で活躍されている方も大勢います。


反対に総合病院に勤務する女性技士は当直やオンコールなどで家庭との両立が難しく転職を考えてしまう人もいますので、勤務地や業務内容にこだわらず自分らしく働ける場所を選ぶことが大切です。


<臨床工学技士の転職体験談もチェック!!>

「なるジョブ」転職者インタビューvol.2

【転職者インタビューvol.2】臨床工学技士5年目(千葉)Yさん27歳/転職回数2回

読者の方へのメッセージ

臨床工学技士のやりがい

現代の医療に欠かすことがでない医療機器を保守管理する臨床工学技士は、言わば「縁の下の力持ち」だと思っています!

宮座美帆宮座美帆(臨床工学技士・医療ライター)2018/11/22

関連リンク

職種とキーワードで求人を検索

×

キープしました!

キープした求人は『キープリスト』に保存されます。
キープリストの保存期間は2週間です。会員登録またはログイン
をしていただければ、その期間を越えてご利用できます!

無料で会員登録をする

Btn pagetop