目次
- 1.履歴書作成のポイント
- 作成は手書き・パソコンどちらでもOK
- 履歴書は応募先ごとに作成する
- 空欄は作らない
- フォントの種類やサイズを統一する
- 西暦・和暦は統一する
- 書き言葉の敬称は「貴◯」
- 2.履歴書の書き方・例文
- 3.医療事務の志望動機の書き方・例文
- 志望動機に盛り込むべき3つの要素
- 新卒者(未経験者)の例文
- 経験者の例文
- ブランクありの例文
- 4.医療事務の履歴書の実例
- 5.よくある質問
- Q.履歴書の様式にはどんな種類がありますか?
- Q.履歴書の用紙サイズはA4、B5どちらがいいですか?
- Q.履歴書のテンプレートをダウンロードするには?
- Q.履歴書の印刷はどこでできますか?
- Q.履歴書の提出方法は?
1.履歴書作成のポイント
作成は手書き・パソコンどちらでもOK
履歴書は手書き、パソコンどちらで作成しても構いません。パソコンの場合は修正や複製の手間が少なく、自身のパソコンスキルのアピールにもつながります。
手書きの場合は黒のボールペンで記入します。間違えた場合は新しい用紙に書き直し、修正液や修正テープ、二重線は使用しないようにしましょう。
履歴書は応募先ごとに作成する
応募先ごとに適した内容にするため、志望動機や自己PR欄の内容は使い回さずにそれぞれ作成しましょう。パソコンで作成した場合はデータの複製が可能なため、志望動機など個別の項目のみを書き換えるだけで済むので便利です。
空欄は作らない
履歴書の項目はすべて記入します。空欄=記入漏れと思われる可能性もあるため、資格欄などで記載することがない場合は「特になし」と記載しましょう。
フォントの種類やサイズを統一する
パソコンで履歴書を作成する場合、フォント(文字)の種類やサイズが一律でないと見づらく煩雑な印象を与えてしまいます。フォントの種類は明朝体やゴシック体などビジネス文書にふさわしいものを選び、サイズは各項目内で統一するようにしましょう。
西暦・和暦は統一する
書類の記入日や学歴・職歴欄などに記入する年は、和暦「令和◯年」もしくは西暦「202◯年」のどちらかで統一します。職務経歴書も一緒に提出する場合は表記を揃えましょう。
書き言葉の敬称は「貴◯」
履歴書などの書類上の敬称は「貴◯」と書きます。提出先が病院やクリニックの場合は「貴院」、株式会社の場合は「貴社」、病院や介護施設など複数の事業体を持つ法人に応募する場合は「貴法人」となります。なお、面接の場合は話し言葉となるため「御◯」(御院、御社など)を使います。
tips|ジョブメドレーで履歴書を簡単作成!
「Excelの操作が難しい」「スマホで手軽に作成したい」という人におすすめ。ジョブメドレーには、履歴書・職務経歴書をスマホやパソコンから簡単に作成できる機能があります。作成方法はジョブメドレーの会員登録に加え、いくつかの項目を入力するだけ。作成後はメッセージ機能を使ってそのまま応募先へ提出することも、PDFファイルとしてメール添付や印刷して提出することもできます。
詳しくはこちら
>スマホでOK!ジョブメドレーで履歴書・職務経歴書を作る方法
2.履歴書の書き方・例文
ここからは、履歴書の書き方を項目別に詳しく解説していきます。

(1)日付
作成日ではなく、提出日(郵送の場合は投函日)を記入。書類内の日付は和暦か西暦で統一します。
(2)氏名
記入欄に合わせて大きく見やすい字で記入。姓と名の間にはスペースを空けます。
(3)生年月日・年齢
「満◯歳」は、提出日時点での年齢を書きます。
(4)現住所
都道府県名や番地、マンション名も省略せずに記入。ふりがなは市区町村(番地の前)までで構いません。
(5)電話
固定電話や携帯電話の番号を記入します。どちらか一方しか持っていない場合は片方のみで構いません。
(6)連絡先
現住所以外にすぐに連絡がつく人(同居家族は除く)や場所がある場合に記入します。なければ無記入で構いません。住所の代わりに普段使用しているメールアドレスを記入しても良いでしょう。
(7)写真
証明写真は半年以内に撮影したものを使用します。写真のサイズは縦4cm×横3cmです。万が一写真が剥がれたときのために、裏面には氏名を記入して糊付けしましょう。
証明写真の撮り方については以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
>履歴書写真の撮り方とポイント
(8)学歴

学歴・職歴欄の1行目の中央に「学歴」と見出しを記載し、2行目から高等学校以降の学歴を記入します。学校名は正式名称で記載し、学部や学科名も省略せずに書きましょう。在学中の場合は「卒業」ではなく、「卒業見込み」と記載します。
(9)職歴

学歴の最後の行から1行空けた行の中央に「職歴」と見出しを記載し、その次の行から職歴を古い順に記入します。学生時代のアルバイトを除き、在籍期間が短い職歴もすべて記載しましょう。医療クラークなどで診療科に配属された場合は診療科名を、正職員以外のパートや契約職員などの場合は雇用形態も併記するとわかりやすいです。現職の退職予定日が決まっている場合は「令和◯年◯月◯日退職予定」と記載すると参考情報になります。最後の行には「以上」と記載します。
(10)免許・資格

業務に関連のある免許・資格を取得日の古い順に記載します。記入欄が足りない場合は、アピールしたいものを優先し、残りは職務経歴書で補足しましょう。すでに失効したものや受講途中のものもアピールとなるため、「失効中」「取得見込み」などと補足つきで記載しても構いません。
医療事務の資格は多数あります。正式名称が不明な場合は資格証や試験を受けた団体のウェブサイトなどで確認し、正確に記載してください。また、普通自動車の運転免許は「普通自動車第一種運転免許」になります。
(11)志望動機・自己PRなど

志望動機や自己PRは履歴書の中で最も重要な項目です。履歴書の種類によっては、上の例のように特技・好きな学科なども含めた一つの記入欄となっている場合もありますが、志望動機と自己PRは必ず記載するようにしましょう。
また、記入欄に対して短すぎるのもNGです。アピールできることが少ない、または意欲が低いと見なされてしまいます。最低でも記入欄の8割以上は埋めるようにしましょう。
志望動機については後述の「3.医療事務の志望動機の書き方・例文」で、自己PRについては以下の記事でより詳しく解説しています。
>【医療事務の自己PR】例文でわかる!面接・履歴書・職務経歴書で使える書き方のコツ
(12)本人希望欄

入職可能時期や勤務可能時間、受付や会計、クラークといった仕事内容の希望など譲れない条件がある場合は簡潔に記載します。給料や待遇面についての希望はマイナスな印象につながりかねないため、書かないほうが無難です。とくに記載する事項がない場合は、空欄にはせず「貴院の規定に従います。」などと記載しましょう。
Point|作成後は必ず見直しを!
履歴書が完成したら、最後に不備がないか必ず見直してから提出しましょう。
- 誤字・脱字、略称、空欄がないか
- 数字に間違いがないか
- 手書きの場合、読みやすく丁寧な字で書かれているか
- パソコンの場合、フォントの種類や大きさが統一されているか
3.医療事務の志望動機の書き方・例文
志望動機に盛り込むべき3つの要素
志望動機を自分らしく説得力のある内容にするためには、次の3つの情報を盛り込むことが大切です。
1|応募先の職場の魅力
まず応募先の病院や施設についての情報を収集することが大前提です。調べたうえで、法人理念や業務内容、働く環境など、魅力に感じた点を盛り込むと「しっかり調べたうえで応募している」と評価につながります。
2|自分の経験を通して共感したこと
応募先で働きたい理由を伝える際には、自分自身の経験や考えから具体的にどのような点に共感したかを付け加えると、他人と被らない自分らしい志望動機になります。
3|その職場で貢献できること・やりたいこと
最後に、自分の強みや経験からその職場で貢献できること、今後取り組みたい目標などを加えます。これによって自分を採用するメリットを相手に伝えることができます。
新卒者(未経験者)の例文
専門学校で学ぶなかで、患者さまの健康や安全のために尽力する医療従事者の献身的な姿に感銘を受けました。この経験から、医療従事者がより効率的に業務をおこなうためのサポートをしたいと考え、医療事務の資格を取得しました。貴院の説明会に参加し、地域医療の重要性が高まるなかで、地域の医療機関と連携して高品質な医療を提供していることに魅力を感じました。さまざまな患者さまを迎える貴院で、医療従事者と患者さまの橋渡し役として貢献したいと考えています。
新卒の場合は医療事務としての実務経験がないため、大学や専門学校で学んだことや、医療事務を志したきっかけなどを中心に記載すると良いでしょう。また、入職後に医療事務として心がけたいことを書くのも効果的です。
経験者の例文
これまで5年間、一日に1,000人以上の外来患者が訪れる病院で医療クラークとして従事しました。前職では医師や看護師をはじめとした医療チームとのコミュニケーションを図り、スムーズに診療をおこなえるよう心がけることで、業務に必要な調整力を身につけました。患者さまに質の高い医療を提供するためには、スタッフ間の連携が不可欠です。医療従事者が円滑に業務をおこなえるよう、医療事務として的確なサポートに努めています。多くの患者さまが訪れ、たくさんのスタッフが働く貴院のさらなる発展に貢献したいと考えております。
「貴院で学びたい」「より成長したい」といった個人的な希望を伝えるだけでは、採用担当者へのアピールにはなりにくいです。自分がこれまで経験してきた仕事内容について簡潔に述べ、自分を採用するメリットを伝えるようにしましょう。
ブランクありの例文
医療事務として総合病院に10年間勤務し、出産をきっかけに約6年間仕事から離れていましたが、娘が小学校に入学したのを機に復職を決めました。前職では外来診療費計算やレセプト作成を主に担当し、入職5年目にはリーダー職として人材育成にも携わりました。貴院は地域の方々から頼りにされている急性期病院です。前職の病院と特性や診療科の種類が似ていることから、これまでの知識や経験を貴院で活かせると考えております。
これまでに経験してきた業務内容を記載し、ブランクはあるものの即戦力であることをアピールすると良いでしょう。また、出産や介護などのやむを得ない事情で退職した場合は、なぜ退職したかの理由まで伝えると納得してもらいやすいです。
>より詳しい解説と例文はこちらをチェック
医療事務の志望動機の書き方を解説!無資格・未経験者の例文も紹介
4.医療事務の履歴書の実例
なるほど!ジョブメドレーでは、実際に医療事務として就職・転職活動をしてきた人たちに、どのように履歴書を作成したのか見せてもらいました。各記事では履歴書のほか、面接の対策方法についても聞いているのであわせて参考にしてみてください。


そのほかのインタビューはこちら
5.よくある質問
Q.履歴書の様式にはどんな種類がありますか?
履歴書の様式はさまざまな種類があります。応募先や学校からの指定がない限り、どの履歴書を使っても問題ありません。新卒者と中途採用者では記載すべき内容も異なるため、自分にあったフォーマットを選ぶと良いでしょう。
目的別 履歴書様式の種類
・厚生労働省様式
2021年4月より厚生労働省が公正な採用選考をおこなうことを目的に作成されたフォーマット。「性別」が任意項目、「通勤時間」「扶養家族・配偶者」などの欄がないことが特徴。「学歴・職歴」欄が広く設けられているため、転職回数の多い人にもおすすめ。
・新卒者・職歴の少ない人向け
「学歴・職歴」欄が狭く、その代わりに「趣味・特技」「スポーツ・クラブ・文化活動」「自己PR・長所」などの欄があるものがおすすめ。新卒者の場合は、学校指定の履歴書を使っても良い。
・中途採用者・転職回数の多い人向け
「学歴・職歴」欄が広く設けられているものがおすすめ。「退職理由」を記入する欄が設けられているタイプもある。
・パート・アルバイト向け
「希望勤務日・時間帯」欄が設けられているものが便利。「志望動機」欄をはじめ全体的に記入欄が狭く、書く文量が少ないのが特徴。
Q.履歴書の用紙サイズはA4、B5どちらがいいですか?
一般的な履歴書のサイズは、A4サイズ(A3二つ折り)とB5サイズ(B4二つ折り)の2種類です。記入欄が広いA4サイズのほうがより幅広く用いられるため、迷ったらA4サイズの使用をおすすめします。応募先から指定がある場合はそれに従いましょう。
Q.履歴書のテンプレートをダウンロードするには?

引用:厚生労働省|履歴書(様式例)
以下から厚生労働省が作成した履歴書テンプレートを無料で利用できます。下のリンクをクリックするとファイルが表示またはダウンロードされますので、活用してみてください。
Q.履歴書の印刷はどこでできますか?
履歴書の印刷は、自宅のプリンターまたはコンビニなどにあるマルチコピー機でできます。自宅用のプリンターではA3やB4サイズに対応していないこともあるため、できれば大きいサイズが印刷できるマルチコピー機の使用をおすすめします。
もし自宅で印刷する場合は、A4またはB5サイズで片面ずつ印刷し、クリップなどで留めて提出しましょう。両面コピーやホチキスで留めるのは見開きの状態で読めなくなるのでNGです。また、見開き2ページ分を1ページに縮小して印刷するのも読みにくくなるため避けましょう。
Q.履歴書の提出方法は?
履歴書の提出方法は、「メールで提出する」「郵送で提出する」「面接に持参する」の3つの方法があります。
メールで提出する場合
Excelなどで作成した履歴書は、PDFファイルに変換して提出しましょう。閲覧環境の違いによるレイアウトの崩れや第三者による改編を防止できます。メールでの詳しい提出方法は以下の記事で解説しています。
>履歴書をメールで送る方法
郵送で提出する場合
履歴書が折り曲げずに入るA4またはB5サイズ対応の封筒を用意し、送付状とともにクリアファイルに入れて提出しましょう。封筒の宛名や送付状の書き方、提出時の注意点については以下の記事で解説しています。
>履歴書を入れる封筒マナー
面接に持参する場合
履歴書を面接に持参する場合も、郵送と同じようにクリアファイルに挟んだうえで封筒に入れましょう。手渡しする際の封筒の書き方や提出時のマナーについては以下の記事で解説しています。
>手渡しする場合のマナー