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コラム2018/11/09
「看護小規模多機能型居宅介護(通称:かんたき)」は未来の介護のカタチ?

施設介護に通所介護、訪問介護に訪問看護……。介護業界にはいろいろなサービスがあります。その中で複合的なサービスを提供する「看護小規模多機能型居宅介護(通称:かんたき)」について紹介させていただきます。

看護小規模多機能型居宅介護(通称:かんたき)

小規模多機能って何?

小規模多機能とは、通所介護(デイサービス・デイケアセンター)や訪問介護、ショートステイの機能を兼ね備えた新しい介護のカタチです。複合的なサービスを受けることができるのが大きな特徴です。


今までの介護サービスでは、ご利用者やそのご家族の状況に合わせて「通所」「訪問」「宿泊介護」を選択して、各介護サービスを受けていました。しかしながら、ご利用者やそのご家族の生活の変化等によるニーズの変更により、一体型のサービスが求められるようになりました。


小規模多機能の活用例としては、「突然の用事で通所介護からお泊りが必要になった (通所からそのままショートステイの活用が可能)」「家族が体調を崩したため、訪問介護からショートステイを活用した」といったケースがあります。

小規模多機能サービスの必要性

通所介護や訪問介護、ショートステイなど、さまざまなサービスを利用した後に、そのまま他のサービスも活用したいというニーズが高まりました。


ご利用者の立場としても、ご家族としても信頼できる方に引き続き介護サービスを提供してほしいということもあると思います。そこで、特化したサービスよりも複合的にサービスを提供する多機能型の介護が求められるようになりました。

看護小規模多機能とは

看護小規模多機能とは、医療依存度の高い方を受け入れる小規模多機能であり、全国で約350事業所が存在します。(平成29年3月末日現在 ※厚生労働省調べ)


この看護小規模多機能型介護は平成24年4月に、「訪問看護」と「小規模多機能型居宅介護」を組み合わせて提供するサービスを創設し「複合型サービス」としていましたが、提供するサービス内容のイメージがしにくいとの指摘も踏まえ、平成27年度介護報酬改定において正式に「看護小規模多機能型居宅介護」と名称を変更したサービスです。


訪問介護、訪問入浴介護、訪問看護、訪問リハビリテーション、居宅療養管理指導、通所介護、通所リハビリテーション、短期入所生活介護、短期入所療養介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護、夜間対応型訪問介護、認知症対応型通所介護、小規模多機能型居宅介護の中から2種類以上組み合わせて提供することがとくに効果的であり、効率的と考えられるサービスの総称のことです。

小規模多機能サービスのメリット・デメリット

では、小規模多機能サービスのメリット・デメリットはそれぞれどのようなものなのでしょうか?以下にいくつかの例を紹介します。


◇メリット
(1)通所、訪問、宿泊等のサービスを1つの事業所で一体的にで受けることができる
(2)状況に応じて柔軟にサービスを活用することができる
(3)「午前中だけ」「午後だけ」など短時間の利用も可能
(4)小規模のためご利用者の一人ひとりに合わせたサービスを受けることができる
(5)サービスを同一事業所で受けられるため、違うサービスであっても顔なじみのスタッフが行うことがあるためご利用者もご家族も安心してサービスを受けることができるなど

◆デメリット
(1)事業所専属の介護支援専門員(ケアマネジャー)に変更することが必要となる
(2)たとえば、「訪問介護はサービスに満足しているが、通所介護のサービスには不満」というこことがあった場合でも、一体的にサービスを提供しているため事業所を変更することはできないことが多いなど

一体型のサービスだからこそ生まれるメリット、一方で一体型のサービスだからこそ生まれるデメリットがあります。何事も同じですが、それぞれのサービスの特徴を理解したサービス利用が必要です。

看護小規模多機能サービスのご利用者

看護小規模多機能サービスは、認知症の方、人工肛門の方、インスリン注射が必要な方、喀痰(かくたん)吸引が必要な方、看取りが必要な方、人工呼吸器装着の方など、さまざまな医療ケアが必要な方々が活用されています。とくに看護小規模多機能は24時間365日ご利用者様を支える必要があります。

看護小規模多機能で働く人々

通常の介護・看護とは違い、看護小規模多機能で働く方は、「ご利用者の生活をずっと支えていきたい」「自立できるようにご利用者を幅広い視点から支えたい」「提供できるサービスの幅を広げたい」などさまざまな要望があります。


働く方々のモチベーションの1つは、ご利用者のご家族が介護離職しなくて済むという「介護離職の防止」です。


政府が推し進めている「介護離職ゼロ」にも大きく影響する看護小規模多機能で働くという社会的なモチベーションを持てる方が働いていることが多いです。「多角的にご利用者を支えたい」「ご家族の幅広いニーズに応えて社会に貢献したい」といった想いを持った方が多く働いています。

看護小規模多機能の活用事例

ここでは、いくつかの看護小規模多機能サービスの活用事例を見ていきましょう。


(例1)脳梗塞で倒れたAさん


Aさんは大手企業にて会社員として、多くのプロジェクトをこなし大活躍をしていました。ある日、プロジェクトの会議中に頭が痛いと言い、会議終了直後、会議室で倒れました。救急車に乗ってもプロジェクトのことをうわの空で口走り、病院到着後そのまま緊急手術を行いました。


結果、手術は成功し、最小限の後遺症で抑えることができました。ただ、どうしても右側に麻痺が残り、介護が必要となりました。介護も看護もサービスを受けましたが、なかなか心を開かず、最終的には介護看護を拒否するようになりました。


でもその中でも通所介護(デイサービス)の職員には心を開いていたため、デイサービスに通いながら宿泊もする看護小規模多機能のサービスを受けることになりました。今では複数のサービスを1事業所でできるという取り組みに賛同し、看護小規模多機能の利用をしています。


(例2)糖尿病のBさん


Bさんは糖尿病でインスリン注射が必要です。ただ、訪問介護・訪問看護は週1回の利用にとどまり、糖尿病インスリン注射の管理ができませんでした。そこで、看護小規模多機能を活用し、インスリンの管理はもちろん、その他の健康管理を実施することができるようになりました。


(例3)胃ろうを増設したCさん


Cさんは嚥下困難になり、栄養素を獲得するために胃ろうを増設しました。Cさんのご家族は、担当や職員を基にヒヤリングをし、胃ろうへの対応を行うことになりました。でも進行性の症状のためご家族では対応できず、Cさんの対応は近所の小規模多機能を利用することなりました。


Cさんのご家族がどこまでサポートできるかをヒヤリングし、訪問介護と通所介護を提供することになりました。利用することで看護の専門的なケアだけでなく介護による支援を受けることができ、ご家族が安心して仕事ができるようになりました。

看護小規模多機能を活用した看取り

「住み慣れた地域で最期を迎えたい」「最期を迎えるなら自宅がいい」というご利用者と、「家族を在宅で看取りたい」というご家族の思いに応え、看護小規模多機能として、看護師が中心となり、ご利用者やそのご家族の最期を迎える専門的なケアを行うことができます。看護小規模多機能を活用することができれば、自宅での看取りも可能になります。

最後に

小規模多機能は複合的な要素が多いため、活用することができれば便利ではあるものの、よくわからないために活用できないということも多く見受けられます。


そこで専門職として、活用方法をご利用者やご利用者ご家族に説明することで、介護の幅が広げることができます。介護のミライのカタチとして小規模多機能を活用しませんか?

読者の方へのメッセージ

看護小規模多機能型居宅介護の将来性

小規模多機能にて働く側としては、通所介護に訪問介護、お泊り機能と一度にいろいろなサービスの提供技術を身につけることができます。とくに看護小規模多機能は専門知識・技術が活かせる現場となります。看護小規模多機能は、全国で350事業所とまだまだ少ない状態だからこそ、いろいろな方が活躍することをお祈りしております!

平栗 潤一平栗 潤一(介護スクール経営者)2018/11/09

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